鬼 100則 84パート正社員のパワー
経営していた家電チェーンの新店オープンを控えたある日、有能そうなパート希望者と出会った。他社との競合の中、果たして来てくれるかどうかは微妙。 そこで、次のような質問を投げかけた。 『家はマイホームですか?』「そうです」 『新築ですか?ローンを組んでますか?』「はい」 『月々いくら?ボーナス払いは?』「そこまで言わなくてはいけないですか」 『言った方がいい結果につながると思いますよ』「 1回 ○万円です」 『ということは、ご主人は 20年以上も健康で、事故にも遭わず、払い続けられるということですか?会社は倒産の心配はないのですね。もしものとき、あなたが支えなければならないのですよ』 「そうですね。万一のとき、私が支えなければならないです。でも、とにかく今は 800円でパート募集をしていたから、応募したのです」 『まず 800円で入社して下さい。とりあえず 2 ~ 3年で時給 1000円以上を目指し、次にパート正社員を目指して下さい。ボーナスも出ます。時間はパートですが、能力はフルに発揮して貢献して下さい。期待しています』 彼女は、目を輝かせて入社し、大活躍した。まもなく部門の責任者になった。
あるとき店長から、彼女が社長に直接話があるという。聞けば、ご主人の会社が倒産しそうだ。もっと働きたい、パート正社員になりたいとのこと。有能で、すでに実績を上げているので昇格させ、変則勤務体系にした。土日の内、 1日は出る。セールのときは夕方 6時まで OK。 成績は大幅にアップした。同様の業務で、ボーナスもしっかり出ている正社員の売上より、 2倍近く上回った。そこで特別ボーナスも支給。 かくして彼女は 10年以上貢献してくれた。パートの能力、恐るべしである。 彼女たちの能力を引き出し、会社の成果につなげるという、経営者冥利につきる大仕事。同時に社長磨きにも効果絶大のテーマである。 だから、楽しすぎて社長業はやめられないのである。
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