鬼 100則 76立派な規定集の落とし穴 ふと気づくと規定集が十分揃ってない。 就業規則をもっとしっかりしたものに変えたい。帳票類ももっといろいろできるはずだ。 そこで、専門家の意見を聞いて契約。何回かヒアリングを受けただけで、何カ月かあとには相当立派な規定集ができあがる。部厚いページにふさわしい相当ビッグな請求書も届く。 不思議なもので、経営者はこれらを見ると大いに満足し、会社が非常に立派になったような気になってしまう。 しかし実際は、膨大なページ数のために、その規定集はなかなか活用できない。 社員に徹底する間もなく、運用を開始。現実の問題に規定を当てはめてみたものの結局、現実とうまく噛み合わない。 運用すればするほど、修正点や矛盾点が露呈してくる。ついにはページ数こそ少ないものの、現実的だった昔のシステムの方が懐かしくなる。 本当に必要な規定集や帳票類は、はじめは必要最低限のボリュームで十分だ。 あるべき理想の姿を求めながらも、現実をしっかり見据えつつ苦しみながら、自分の手で作成すべきである。 最初は超シンプルな雛型を参考にしながら、とにかく自前のものを作りあげる。会社の成長と共に、いろんなテーマが湧き上がってきたら、それに対応しつつページ数を増やしていけばいい。自分たちで作ったものだから、その規定集・帳票類は十分活用できる。 社員には全て公開し、認識を共有する。立派すぎる規定集や帳票類は現実離れしていて、所詮社長室や本社の飾りものになるだけだ。 過大な情報量は活用しようという覇気をも失わせる。本当に必要なデータだけに絞り込み、絞り込んだ帳票類は十分分析し、現場に落とし込み、そして活用する。 結果として、絞り込んだ手作りの帳票類が役に立ち、業績は大きく向上する。 とにかく規定集にしろ、帳票類にしろ、立派すぎるものには要注意なのだ。
目次
コメント