鬼 100則 67レイバースケジューリングで無駄を省く 各地で講演の際、「レイバースケジューリングを導入している会社はどれほどありますか?」との問いを投げかけても、実行されている会社はほとんどない。 レイバースケジューリングとは、 1人 1人の社員が、毎日、単位時間当たりどれだけの仕事をしているかという実態を把握し、無駄な時間を削ぎ取って生産性を上げるための手法である。 1人の社員について 1週間、毎日の作業を 15 ~ 30分刻みで分析する。すると彼の能力からして、担当させておくのは勿体ない生産性の低い仕事が必ず浮かび上がる。 電話対応など作業途中に彼がしなくてもいい仕事のせいで、たびたび作業が中断させられていたような場合、中断されたその時間がなければ、彼の仕事はもっと効率よく進められたはずだ。 そんな「彼でなくてもできる」生産性の低い仕事を集め、学生アルバイトに振るなどして、彼にしかできない、彼本来の能力に見合った仕事に集中してもらう。 他の 3 ~ 4人の社員からも彼らの時給より安い仕事を集め、時給 1000円の 1人の学生に割り振れば、 1人当たりの労働生産性は格段に向上する。これがレイバースケジューリングだ。 このレイバースケジューリングを、課内、部内、社内全体へと押し進めていくと、社員 1人 1人に、 1日または 1週間の枠の中で 2 ~ 3割の時間的余裕が出てくる。部長がしなくてもいい仕事は下に下ろし、その時間を使って部長本来の仕事を精度高く突き詰めてもらうなどが可能となるわけだ。 レイバースケジューリングは、社長こそが率先して行うべきだ。 1週間を分刻みで考えたとき、今社長がすべきではない仕事が山ほどあることに気づく。そこで捻出できた時間を会社の 5年後、 10年後を見据えた経営戦略の構築に当てたり、社員のルーティーンワークにメスを入れて効率化を図ったりすることが可能となる。 このように無駄な仕事をなくせるばかりか、本来なすべき仕事の漏れを防いで、各社員には会社から要求されるタスクをしっかりこなしてもらう。これを忠実に実行すれば粗利益額 10 ~ 20%アップは間違いない。しかもこれは、社長にしかできない仕事だ。
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