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46儲かる社長は地域社会に溶け込み、ダメ社長は地域社会を無視する。

中小企業は、「企業の社会的責任」を強く意識した経営が求められます。「企業の社会的責任」とは、企業が利益を追求するだけでなく、組織活動が社会へ与える影響に責任を持ち、あらゆるステークホルダー(利害関係者:消費者、投資家等、及び社会全体)からの要求に対して適切な意思決定をすることです。  中小企業は大企業と比べて存立基盤が弱いので、何らかの理由でステークホルダーから見放されると、致命的な痛手を被ってしまいます。「企業の社会的責任」を忘れずに事業活動を行う必要があります。  とくに、地域社会との関わりは無視してはならない大切なことだと理解してください。  地域社会への影響を無視して利益だけを追求しようとすれば、周囲の支援が得られなくどころか疎まれる存在になってしまう可能性があります。  長年、好業績を続けている企業の社長は、地域社会に溶け込むことを強く意識しています。  金属製品製造業を経営している j社長は、本社は県庁所在地なのですが、工場がある街の地域社会との関わりをとても重要視しています。とくに製造業の場合は、地域住民が騒音や水質汚濁など、環境汚染問題に目を光らせていますから、地域社会にうまく溶け込むことが重要な経営課題となるのです。 j社長は次のようなことに取り組んでいます。  ①地域の雇用促進  街の雇用促進を図ることを目的として、社員やパートタイマーはすべて近くに住んでいる人を採用している。年に 1回は、社員やパートタイマーとその家族で、バーベキューなどを実施して親睦を深めている。  ②住民に対する工場見学会の開催  産業廃棄物を排出することもあり、地域住民に対して土壌や水質を検査した結果を公開している。また、定期的に工場見学会を実施して、工場がしっかりとした管理の下で稼働していることをアピールしている。  ③夏祭り等の行事への参加  地元で開催される祭りなどには、必ず社長と社員たちが参加して、地域住民との交流を図っている。  ④商工会活動への参画  地元の商工会に加入し、役員として年間の活動予定の計画と実施について積極的に参画している。  ⑤地元役所との定期的情報交換  地元の役所を定期的に訪問し、工場の稼働状況を報告する一方で地域情報を教えてもらっている。  こうした活動をしていると、時間と労力がかかるため、たいへんですが、地域社会と積極的に関わって溶け込むことで、尊敬と信頼を集めるとともに、目に見えないバックアップを得ることができているのです。  こうした地域社会との関わりは、とくに地方の中小企業が意識する必要があります。  ただし、地方の中小企業の社長には、地域社会の活動に注力するあまりに、本業がおろそかになりがちな人も散見されます。あくまでも自分の会社が成長するための、地域社会との関係ですから、事業活動への取り組みが第一と考える必要があります。  ところで、話は横道に逸れますが、地方の中小企業が発展していくためには、日本あるいは海外の中小企業や中小企業の集積を視察して情報を得ることも有効です。  九州のある商工会では、会員企業の社長 10名が、中部地方の工業集積を視察してそのいいところを持ち帰り、地元の企業へ情報を還元するという活動を行っています。  地方の企業も、井の中の蛙で止まらずに、外部の情報を活用することが発展するきっかけになりますので、こうした活動はとても有意義です。 46/儲かる社長は、地域社会に溶け込み、周囲の協力を受けている!

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