鬼 100則 44予算の実績 中小企業の中には、いとも簡易に予算組みをする会社がある。 売上は前年の + ○%、粗利率は + ○%、人件費は横ばいとして、経費は一律 ○%ダウン、その結果、利益は + ○%。 こうあって欲しいと願うのだが、なかなかそうはいかない。これでは 1年間の予算と実績が乖離してしまうことは明白だ。 売上一つとっても、前年対比で、ある商材は大幅成長が見込め、ある商材は横ばい、またある商材はしっかりとした理由で 2分の 1しか売れないかもしれない。粗利も然り。優秀な部門長をつけると 2桁アップも見込まれるだろうし、人材不足でやむを得ずの人を配置したところは、前年割れが必定だ。 毎年「予算 ≠実績」を繰り返していくと、社員どころか社長までもが期首の時点で、今年もどうせダメだろうと思ってしまう。そして、その通りの皮肉な結果を待つ 1年が空しく経過していくのだ。 負け犬根性を排し、「予算 =実績」にするためには、あらゆるファクターを分析して数字を積み上げていくことだ。新規事業の検討や工場や店の増改築や拡張、社内人事の効果など、あらゆるテーマについて「【プラン →ドゥー →チェック】の輪」を回す。一連のこれらの分析の精度が高ければ高いほど、予算は限りなく実績に近づく。 そして、誤差があった部分はその原因を、さらにその原因の原因も分析する。最後に分析結果を踏まえて修正を加えながら、再び予算を組むのである。 2 ~ 3年繰り返すと、限りなく「予算 =実績」に近づく。このようにして作り込んだ予算を、堂々と消化して粛々と実績を積み上げていくのである。この過程で、社長も社員も多くを学び、予算組みのレベルが格段にアップする。 これを毎年地道に行うことで、考え方を含む作業の全てにおいて「成功するためのキーワードの抽出力」や「失敗するかもしれない、もしくは大きくブレるかもしれないリスクについての徹底した分析力とその対応力」が身につく。 そして 10年もすれば、何かことを成そうとした際、成功確率の高い計画実現能力を発揮して、自分たちだけのブルーオーシャンの世界を十分に堪能できるようになるのである。
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