小泉政権時代、ある著名金融コンサルタントが「危ない会社 30社」というリストをマスコミに発表したことがありました。まったくの偶然なのですが、そのとき、連日でそのリストの中の二社の研修をすることになりました。最初の会社は、二十五人ほどの新任課長の研修でした。従来二日間で行っていたプログラムを、予算の関係で一日にした研修でした。人事部のはからいでプログラムの最後に、一人一分ずつ思っていることを話すセッションを設けました。そこでいちばん若い男性が立ち上がって言いました。「会社がとてもしんどいなか、こういう研修をしてもらってたいへん有り難い。今日は多くのことを学びました。会社に帰ったら、みんなで一人十人ずつに、今日学んだことを話しませんか? そうすれば二百五十人に伝わります。かれらがまた十人に話せば全社員の二千五百人に伝わります」それを聞いて、わたしは思いました。この会社は、生き残ると。人の底力があるからです。そして、実際、そうなりまし
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