鬼 100則 30部下に仕事を丸投げするな 社長の権限は絶大だ。何か難題にぶつかっても、部下に全て丸投げできる立ち位置にあるからだ。 一方、苦労に苦労を重ねて、何とか難題を解決した幹部や部下は相応の力をつける。社長と現場、実務との距離は広がるばかりだ。結果、社長は 1人浮いてしまう。 だが、社長がいくらかでも関与してたら話は別だ。そのテーマ解決のための対策を決めるときや解決に向かう途中で、折々にチームに加わったり、または報告を受けたりする。これらによって社長は全体に関与したことになる。 さらにはリーダーと共に最後の総括に関与する。各々のテーマの核心を掴み、解決への工程表の節々に加われば、事件の全容を掴める。現場との一体感。これが理想の形だ。 100人ほどの社員のいる会社で起きている出来事で考えてみよう。 役員が 4 ~ 5人、部課長が 6 ~ 7人、店長が 8 ~ 9人、社員が約 80人、毎年 10人の新入社員。 役員会で社長がスピーチを行い、さまざまな事柄が決定され、役員間で共有される。 次にそのことが部課長に伝えられ、そのまま自動的に店長へ下ろされる。 店長は朝礼などを利用して一般社員に決定事項を伝える。または、紙ベースやメールで上から順に下ろしていく、毎回決まり切った流れ。 これでは、社長の顔の表情や熱い思いは上で止まったままである。内容だけが淡々と下へ流されていく。 新人にすれば上司は店長。店長にすれば上司は部課長。部課長には役員、役員には社長が上司である。各々が次の下に丸投げすればその度ごとに社長の熱い思いは薄まっていく。 全員が自分の直属の長からの熱量を受けていくので、トップの当初の熱い思いは末端までは伝わらない。これでは会社や社長の求心力は心許ない。 大会社ならともかく、我ら中小企業は社長の志を軸に全員で団結し、同じ目標に向かって突き進まねばならない。そうやってはじめてパワーを発揮できる。 時折身近で仕事に取り組む社長の熱気に触れ、社長の思いを理解する。これが中小企業の最大のメリットだ。これを薄めてしまうのが丸投げ方式だ。
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