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26儲かる社長は 100万円をドブに捨て、ダメ社長は 1万円を追いかける。

あなたは何のために事業をしていますか?「わが社の商品を通じて社会に貢献する」「社員とその家族の生活を守る」など、立派な答えを考えていらっしゃるかもしれませんが、事業活動の最大の目的は、儲けることです。  どんな事業でも、儲けがなければ長く続けることはできません。したがって、社長のもっとも重要な仕事の1つは、「どのようにしてお金をまわしていくか」を考えることです。  しかも、社長にとって、お金の悩みは尽きることはありません。  私は 3万人以上の社長と接してきましたが、どんなに儲かっている社長でも、お金の心配が全くないということはありません。社長が抱える悩みはいろいろありますが、おそらく 6 ~ 7割はお金に関することでしょう。  ビジネスでお金を儲けるためのノウハウとしてよくいわれているのが「無駄なコストは削減せよ」ということです。かつての日産など、大胆にコストを削減する方法で再生した会社がメディアで紹介されるので、多くの人はそれが正しい経営だと認識しています。  しかし私は、社長がコスト削減を過剰に意識してしまうと、事業活動の本来の目的を見失い、業績が尻すぼみになって、いつかはパタッと倒れてしまう可能性が大きいと考えています。実際、徹底的にコストを削減したつもりが必要な投資まで控えてしまい、事業を畳む羽目になった社長を数多く見てきました。  多くの人は、お金はたくさんあれば幸せで乏しくなれば不幸になると考えています。そのため、お金の多寡によって精神状態が振りまわされているのです。「世の中お金がすべて」と考えるあまりに、お金に翻弄される人生を送っている人も少なくありません。  しかし、儲かる社長は、お金に対する考え方が一味違います。  「お金は経済活動のツールに過ぎない」ととらえていて、お金が少なくなっても慌てることなく、腰を据えて増やす方法を考えて行動するのが特徴です。もちろん、利益を上げることで、そのメリットを享受するという意識は人一倍強いということもいえます。  ハイテク製品製造業を経営している U社長は、高い技術力を背景に高付加価値の製品を次々と販売することで、とても大きな利益を上げていました。   U社長は、日頃から社員に対して「会社にいる時は金銭感覚を 2桁上げて考えろ」といっていました。普通のサラリーマンの感覚では 100万円は大きな金額ですが、会社にいる時はそれは 1万円ぐらいの価値となります。その 100万円を使って儲けることを考えよ、というのがその趣旨です。   U社長のビジネスは、薄利多売ではなく、原価率が低く高付加価値の製品を販売するモデルで、次々と新製品を開発していました。問題は開発に莫大な資金が必要ということで、以前はいつも資金繰りには頭を悩ませていたのです。  それでも、将来のリターンを得るために、必要な投資は借金をしてでも行っていくという姿勢を崩さず、技術者の社員に対しても「投資とリターンを考えて仕事をせよ」とビジネス感覚を植え付けていたのです。時には大きな資金をかけて開発した商品が販売先に受け入れられず、結局は資金をドブに捨てたのと同じ結果になることもありました。  ところが、 U社長は「この失敗で新たな製品の方向性が見えたから投資は成功だ」と、前向きな考え方で別の製品を開発することで、損失を埋めて余りあるほどの大きな利益を得ることができたのです。  もっともほとんどの商売は、 U社長の事業とは異なり、とても利益率が低いのが事実です。ですから、 U社長ほどの大胆な判断は難しいと思いますが、経営者は「投資とリターン」の関係を考えたお金の使い方をすることが重要です。  目先の 1万円のコストを削っても 1万円以上の利益が生まれることはありません。ビジネスの醍醐味は、リスクをとって投資を行い、リターンを上げるということです。お金がなくなることを怖れてリスクをとれない経営者は、儲かることはないと断言します。  とはいえ、投資とリターンはとても読みにくく、企業が倒産する原因の1つが「過大投資による失敗」であることも事実です。リスクは十分に織り込んで投資を行うべきです。  新聞などで、過大投資で行き詰まった企業の記事が出ていることがあります。読むと、需要が見込めない製品をつくるプラントや畑違いでノウハウを持たない分野への進出など、「こんな投資は失敗するのが当然だろう」と思えるものがほとんどです。  実は、過大投資の多くは「経営者の大きな勘違い」が原因で起きているのです。ぜひ、このような、大きな勘違いだけはないように投資判断をしてください。 26/儲かる社長は、リスクを怖れずに投資をし、儲けの構造をつくる!

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