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22儲かる社長は社員を褒めまくり、ダメ社長は叱りまくる。

「何やってんだアホ!」  とくに飲食店の現場に行くと、オーナーシェフは社員やアルバイトに対して、よく怒鳴っています。時間に追われているなかでのんびり働いているようでは商売にならず、怒鳴りたい気持ちになるのは無理もないことです。  社長が社員を叱ることは、教育のために必要だということに疑う余地はありません。  しかし、叱る頻度や場面を決めておくことが重要です。たとえば何回も同じミスを繰り返し注意しているのに、いっこうに改善しない場合などです。いつまでも厳しく叱らなければ、社員が「ミスしてもあの程度の注意なら大丈夫だ」という軽い気持ちのままになってしまいます。そんな時は、烈火のごとく怒鳴って叱りつける必要があります。  ただ、ちょっとしたことがあっただけでのべつ幕なし叱り続けることは、社員がやる気を失う原因になります。  建築業を営む R社長は、ちょっとしたことで社員を叱ることで有名でした。  たとえば、作成した書類が少しでも間違っていたら、「何だ、このいい加減な書類は!出直してこい」と書類を社員に投げつけます。  社員たちは理不尽と思いながらも、なんとかこの会社で頑張っていたのですが、しだいに辞める社員が増えてきてしまいました。とりわけ優秀な社員ほど早く辞めてしまうようになり、会社の業績も悪化し R社長は窮地に立たされたのです。  困り果てた R社長は、考え方を改め「社員や関係者に寛容に接しよう」と決意したのです。私がその会社を訪れた時に、社是に「仏の顔を三度まで」と掲げてありました。これは、「人は誰でも間違いを犯してしまうから、三度までは許すほどの寛容さを持とう」という意味で、むしろ自分自身にいい聞かせているように感じました。  ある時から R社長は急に寛容になり、社員たちを叱ることも少なくなったそうです。それ以降、社員も定着するようになり、売上も回復してきました。普通、人の性格はなかなか変わらないので、 R社長は意識して寛容になったのでしょう。  そこで、私が中小企業の社長にお勧めしたいのは、できるだけ社員を褒めるということです。最近は、叱るよりも褒めることでやる気が出る人が圧倒的に多いからです。  とはいえ、社長が社員を褒めるということは、結構難しいものです。私も金融機関で管理職の立場だった時に、部下を褒めるのには抵抗がありました。なんとなく照れくさい気持ちがあったり、「褒めたら部下にナメられるのではないか」などと変な考えが浮かんだりしたからです。  おそらく、社長がなかなか社員を褒めないのは、当時の私のような気持ちがあるからではないでしょうか。  美容院を多店舗展開している S社長は、この業界では珍しく社員を褒めまくる人です。  美容院に勤めている美容師は、美容学校を出て就職しても技術力が伴わず、なかなか実践で活躍できない人が多いそうです。店長が叱りながら技術指導するのが普通です。   S社長も創業当初は社員を叱りまくっていたのですが、社員の定着率が低くなってしまったことから教育方針を大きく転換したのです。  決して、 S社長の店に就職した美容師が突出して腕がいいわけではありません。なかなか成長しない社員に対してもできるだけいい部分をみつけて、そこを褒めながらうまく指導しているのです。   S社長に褒められることで、社員たちはいつも明るい表情で仕事に取り組んでいるだけではなく、技術の向上も早くなったようです。  さらに、褒めることがもたらした効用はまだあります。社員たちの人間関係が円満になり、チームワークを重視して仕事をするようになったそうです。社員がお客さんに対して、「髪の質がいいですね」などと、さりげなく褒めるといった変化も生み出しました。   S社長も、時には叱りつけることがあります。接客態度に問題があったり技術を向上させるための努力を怠っていたりする場合などです。叱る時はかなり大きな声で怒鳴ります。日頃から褒められることのほうが多いので、怒鳴られた社員はショックを受けますが、「二度と叱られないようにしよう」と前向きに考えるそうです。  あなたも、今日から 1日 1回でいいので、社員のいいところを見つけて褒めるようにしてみてはいかがでしょうか。 22/儲かる社長は、基本的に褒め上手で、時に効果的に叱ることもできる!

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