2025年1月– date –
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六 見える損より見えない損
会社経営にあたって恐ろしいものは、見える損より見えない損、大きい損より小さな損、気づく損より気づかない損といえる。 「易きは易きにして易きにあらず」。たやすいようにみえても、そう簡単なものではないということだが、これを「少なきは少なくして... -
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七 覆水を盆に返せ
行き詰まった会社を再建する妙手は、沈没しかかった船を救う要領でよい。 ムダをはぶき、重荷となっているものは人間以外すべて捨てることに尽きる。「入るを計って出ずるを制す」などと呑気に構えてはいられない。「出ずるを制す」に徹することである。 ... -
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八 節約とは大志を果たす準備である
第二の会社を再建するために、私は憎まれ役をつづけながらケチ経営に徹した。欠けたら補充する。減ったら満たす。常に充足しておくことは準備である。悪いことに悪いことが重なったので失敗した、倒産したという言い訳が経営者に許されるわけがない。悪い... -
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九 余裕資金の運用と準備
関係した会社が若干の余裕資金をもつに至ったころである。 財務担当者を中心に打合せ会を開いたときであった。私は部外者として参加していたに過ぎなかったが、余裕資金の運用を巡って楽しそうに話し合っている。その日暮らしから借金を完済し、創立以来初... -
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十 財テクの是非
昭和六十三年二月四日に東京商工会議所が、「財テクに対する企業経営者の意識調査」の結果を発表している。 この調査は、前年十二月中旬、資本金三百万円以上の企業、二千八百六十社を対象にアンヶl卜で経営者の意見を求めたもの、と説明している。 その... -
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十一 財を得て財に頼らず
会社経営上、より多く資産をもつことは望ましいことで経営基盤の強化にも欠くことはできない。 また、多くの資産が生み出す果実は収入源となり、トータルコスト引き下げにも役立ち競争力強化の役割を果たす。そのため企業は競って資産の増加に努めるわけで... -
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十二 財を得て財に湯れず
十八史略は西漢の五世、文帝について、次のように記している。 「漢が興り、政治をとるようになってから、くどくどしい苛酷な法を取り除き、人民とともに、長い戦争の疲れを取った。その上文帝は、慎み深く、倹約であったため、国の基礎は固まった。六世景... -
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十三 財を任す者
自分の財布を人に任すには慎重であるが、会社の金庫を社員に任す場合は案外無関心な経営者が多い。 それなりに部下を信頼していることで悪いということではないが、ただ、真面日で、間違わなければそれでよい、というものではない。福を招くも災いを招くも... -
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十四 備えあれば憂なし
別項でのべたとおり、私の二十才当時は貧困失意のドン底であった。 発心して生涯設計を定めた頃、「人生とは何か」と考えたものである。何とか貧困失意から脱したい、ここから人生を発想することも無理からぬことであった。結局「人生とは準備である」とい... -
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61年間不変の定石
2008年秋のリーマンショックは、我が社スター精密にとってひとつの重要なターニングポイントだった。 何しろ、リーマンショック前の08年2月期に738億円あった売上はわずか2年後の2010年には3分の1に大激減、経常利益は191億円減り、最...