2025年1月– date –
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一一 大器は小事を疎にせず
たいき おろそか 細心の者には、空気を見る日と相手の心を読む能力がある。 「大器は小事を疎にせず」(大人物は小さいことをおろそかにしない)ということは古書によく出てくる言葉である。言志四録にも「真に大志ある者は、克く小物を勤... -
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三 先んずれば人を制す
前項で陳勝が秦に反旗をひるがえしたとのべたが、これを知った江東の郡守だった殷通も、これに呼応し、あわよくば天下を狙おうと、有力者の項梁を招いてこう相談をもちかけた。 「いまや江西地方はみな秦に反旗をひるがした。これは、天が秦を亡ばそうとし... -
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四先見の妙
先を洞察するというとき、小さなことから将来の変化を見ることもあれば、大きなことから時代の移り変わりを知ることもある。 前述の「歯牙に懸くるに足らず」は小から大を洞察するものであり、雲行きをみて台風来襲を予知するように大局から将来を判断する... -
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天に学ぶ
「天を師として学ぶ」といえば、いかにも、八卦占いのように思えるが、天地自然の動きというものはわれわれ人間に真実を教えてくれているものである。 春夏秋冬、寒暖、昼夜等々寸分たがわず移り変わって誤ることはない。人間もまたこの動きに従って動いて... -
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一斑を見て全豹を知る
いっばん ぜんびよう 「管を以て天を窺い、贔を以て海を測る」「よしのずいから天丼をのぞく」いずれも視野が狭いことをいう。 「一斑を見て全豹を知る」も、くだの穴から豹をのぞいて見ても、まだらの一つが見えるだけで、豹の全体はわからな... -
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七 日前、足下からの先見
「愚者は成事に暗く、智者は未萌に見る」(愚かな人は現在そこにあるものにも気づかないが、知恵のある者は、まだ芽の出ていないことまで知っている)という言葉がある。ことが起きても気づかない者もいる、ことの起きる前から気づいている者もある。 これ... -
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先見涵養
別項でのべたとおり、私は二十才のとき、四挑戦(生涯信条)五段作戦(生涯設計)なるものを定めた。 四挑戦は、厳しさ、時代の変化、自己能力の限界、疑問(先見)の四つに挑め、ということである。私の二十才といえば、昭和五年で世界恐慌の年でもある。... -
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九 可能を信ずれば知恵がでる
「困難を嘆かず可能を信ず」とは創造的経営の一つの条件といえる。なにごとにつけて、困難を嘆いては、閃きも知恵もでない。 よく私は「困難を嘆くのが経営ではなく、困難を可能にするのが経営である」といっているが、つい困難が先に日から出たり、他のセ... -
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十 目的意識と先見
昭和三十八年一月、全国地方銀行協会のアメリカの銀行視察団に私も加わった。一行十一人で、全米の主要都市の銀行を視察するわけである。 外貨割当は一日三十五ドルで航空運賃以外は全部この範囲内で賄うことになる。日本円は二万円が限度でもっていけたが... -
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十一 奇貨おくべし
「奇貨おくべし」(これは掘り出し物だ。取っておけば将来、大儲けになる)。前にものべたが、大儲けした人の多くは、自分で儲けようと考えて儲けたものよりも、たまたま安いときに手に入れ、売る時に高くなっていた、ということが多い。 不況時、かね詰ま...