2025年1月– date –
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下請けからの脱皮
自動旋盤の自製増設をしながら、部品下請けの仕事は順風満帆であった。社員も二〇人を 超えるころであったと思う。鈴木社長がやってきて言うのには、 「佐藤君、これからは部品の下請けの時代じゃない。下請けをやっている限り会社は大き く成長しないよ。... -
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中小企業の世界進出
会社を設立して一〇年ほどたったころだと思う。また鈴木社長が突飛なことを言いだした。 「佐藤君、これからの製造業は輸出しなければだめだ。日本の国内のお客さんだけを相手 にしていたんでは伸びない。輸出を考える」と。 社長の言わんとすることは、分... -
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社長は「会社の方向づけ」をする人である
最初の輸出ができて三年後の一九六五年に、頼りにしていた鈴木社長が逝去された。 実は鈴木社長がもともとご病弱であったことや、本業として時計の卸業をされていたこと から、スターの方は非常勤の社長であった。わたしは専務という肩書で、月に一度か三... -
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業種転換しないとつぶれる
「おい、スターはこのままいくとつぶれるぞ」 山田社長が就任して二回目の役員会のときである。社長から「つぶれるぞ」と、いきなり の話だ。当時、利益が一億円以上でていて、地元の合理化モデルエ場の第一号に指定され、 少なくとも「つぶれるぞ」などと... -
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同じものを倍に売れる世界がある
佐々木専務は目を丸くされて、「ミクロンの精度のものを、これだけの工程をかけて、 個二五銭とは、とても信じられない安さだ。よくやっていけますね」と驚かれた。 「信じられない安さだ」と聞いて、今度はわたしが目を丸くした。 精密業界では、ネジ一本... -
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零細企業の一〇年計画
ここで別の観点から、わたしの体験をまとめてみたい。 それは、本書のテーマである「長期計画」への取り組み、ということである。二人の素晴 らしい社長から、社長の方向づけの「計画的な実践」ということも徹底して教えられたので あった。 戦後間もなく... -
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総勢六人、一二坪の工場で創業
総勢六人、 一二坪の工場で創業 現在のスター精密は、 一九四七年、わたしが二〇歳のときに産声をあげた。 そのきっかけは一通の手紙からであった。 当時、三菱重工にいたわたしは、知人の鈴木良一氏から「こんど静岡で仕事を始めたいが、 佐藤君、三菱... -
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社長は長期のソロバンで考える
わたしが社長になってからの最初の方向づけは、電子クロックからの撤退であった。 電子クロックはプリンターが出る前の花形商品で、電子機器部門の主力を占めていた。と ころが、クロックという商品は、将来は日本ではなくて、もっと賃金の安い国でやる仕... -
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立派な社長と立派な専務
社長の仕事と専務の仕事 立派な社長と立派な専務 企業経営というものは、方向づけが決まれば、それでよいというものではない。 その方向づけをどうやって具体的に実現していくかという計画・執行の二つがそろってい ないとだめである。 ただ方向づけしただ... -
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午前は社長の仕事、午後は専務の仕事を兼務
優秀な専務など当面望めない。とすれば、社長一人でやる以外にない。 いないからやらない、できないでは済まされないのである。企業経営に逃げ道は絶対にな いのだ。 逃げ道がない以上、もし一人で二役こなさなければならないとしたら、社長の仕事を午前 ...