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16儲かる社長はモノマネし、ダメ社長はオリジナリティを追求する。

 儲かっている中小企業になるためには、オリジナリティを追求することが第一と考えて、一生懸命に新商品や新サービスの開発に取り組む社長がいます。  関西で日用雑貨品の企画製造販売会社を営んでいた K社長は、「いびきを抑えてよく眠れる枕」など日常生活に役立つ面白い発明品を次々と開発して売り出していました。約 10年間にわたってユニークな商品を数多く開発して、実際によく売れていました。  しかし、それと似た商品を他社が販売するという現象が続くようになりました。もちろん、特許を申請することで真似されないように防御しようとしていたのですが、アイデアをパクられるスピードに追いつかなくなりました。  さらに、ほとんどの商品は社長自らが編み出したものでしたが、年齢とともに発想が陳腐化してヒット商品が出なくなったのです。   K社長は、商品開発のために主婦などにもモニターになってもらうなどの工夫を凝らしたものの、ヒット商品をつくり出すことが難しくなり、ついには会社が行き詰まってしまったのです。  若い時には売れる商品のアイデアが泉のように湧き出ていたのに、年齢を重ねるにしたがって枯渇してしまう K社長のような方は少なくありません。このケースは、何も商品やサービスだけではなく、マーケティングなど経営全般についていえるでしょう。  いくら優れたアイデアを捻り出す力を持った経営者や社員がいたとしても、ゼロから際立ったオリジナリティを出し続けるのは困難です。  むしろ、儲かる企業であり続けるためには、他社が実施して成功しているような取り組みをうまく取り入れることが有効です。  九州で居酒屋を多店舗展開している L社長は、社員たちに他の居酒屋へ飲食に行くことを指示して、メニューや接客サービスに関する工夫事例を集めさせました。もちろん、 L社長自身もしばしば他の居酒屋へ客として行って観察をしています。同じ店に 2回 3回と繰り返し通って徹底的に探る活動を行ったのです。  すると、繁盛している店とそうでない店には、さまざまな面でちょっとした違いがあることに気がつきました。  居酒屋においては、売上を左右する要素がいくつかありますが、そのなかで L社長が注目したのは、繁盛店の店主の動きでした。ある大手チェーン店の女性の店長がお客さんにさりげなく話しかけていました。料理の特徴を説明したり、お客さんが帰る時に出口まで行って「 ○ ○さん、ありがとうございました」とあいさつしたりするなどちょっとしたことですが、それによって顧客満足度が高まっていると感じたのです。   L社長は、さっそく自社の店舗でも、各店長に対してお客様へにこやかに声をかけることを指示しました。各店長も、その女性店長の動きを真似て接客することができました。その結果、多くの店舗の売上を少しずつ上昇させることに成功しました。  ただし、他社の取り組みを真似る時に注意すべき点があります。当然のことながら、すぐ近くの会社を真似てしまえば、「知的所有権の侵害だ!」など反発を招くリスクがあります。できるだけ他の都道府県や海外の事例を広く探して真似ることが重要です。  また、かつての「もつ鍋屋」のように、流行している業種業態に参入しようとするのは、一時的なブームで終わってしまうかもしれません。  一方、真似をするのではなく、ほとんどの同業他社が常識だと考えてやっていることに逆行するような取り組みを行うことでオリジナリティを際立たせることも可能です。  かつて、ホームページを制作する会社は、顧客となる企業との交渉によって価格を決めてできるだけ高く受注しようとするのが普通でした。そんななか、どんな企業でも同価格かつ低価格で制作するという取り組みで爆発的に顧客を増やした会社が出てきました。今ではむしろそれがスタンダードになりつつありますが、この会社が初めて業界の常識を打ち破ったことで、今でも業界トップランナーとしての地位を保っています。  中小企業が生き残るためには、自社ならではの強みや独創性を発揮することが求められますが、そのヒントは他の企業の成功事例に隠されています。儲かる企業になるためには、他県、あるいは海外の企業の取り組みを徹底的に観察して、成功している事例を取り入れることによって、自社が狙う市場で勝利を収めることが有効です。 16/儲かる社長は、他の企業の成功している取り組みを研究する!

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