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14  変わるのは、ほんの少しのことからでいい

「売上の悪いのは不景気のせい」  成功しない中小企業の社長はよくこう言います。  そして次は、会社内部の経費を削り始めます。  まるで利益が出ないのは経費のせいだと言わんばかりに。  最後まで誰かのせいにし続けます。  売れないのではなく、売ろうとしていないだけなのに。中小企業の場合、儲からないのは社長に原因がある場合が多いです。  社長が売ることに専念すれば、やり方はいくらでも見つかります。「社長の考え方や思いが変わるだけで、売上は伸びる」  多くの経営者を見てきた私の感想です。  社長の判断が間違っているから、ビジネスがおかしくなるのです。社長の考えがブレてなかったら判断ミスが減ります。  社長の頭がどっちを向いているのか?  お客様の方を向いているのか?  自分の方を向いているのか?  これが間違っていなかったら判断ミスは減ります。  何も特別なものは要りません。  売上が下がったときに忘れている言葉は、「仕事は、自分のためではなく、自分以外の誰かのためであること」です。  多くの社長が、「この業界の常識はこうです」とか「こういう風にしないと」といった固定観念に縛られて、売るための工夫をしていないのが現状です。  以前は売れて、今は売れないと言っている人は、景気のよいときは、「売れていた」のではなく「商品やサービスを供給していただけ」ではないですか?  モノを売る努力をしていましたか?  中小企業の社運を握っているのは、何と言っても経営者です。  経営者の考え方が中小企業の結果を決めるのです。  経営者が心から経営に真剣になり、逃げも隠れもできない状況の中で、背水の陣で経営をすれば成功できます。  私の場合がそうでしたし、多くの経営者がそうやって立ち直り、多くのお客様に喜ばれる会社になるのを見てきました。  業界の常識から抜け出せず、ビジネスの基本である、お客様が買いたいものを忘れることが経営難の始まりです。  でも体に染み付いた固定観念や考え方を変えるのはとても難しい。変わろうとしない、変わりたくない自分がいるからです。  変わるのは、少しのことからで大丈夫です。  この本でこれまで述べてきたことを、1つずつ始めてみてください。  目の前のことから取り組みつつ、長い目で「本当にお客様の喜ぶことは何か」を考える。  それを続けることで、唯一無二の存在、多くのお客様に求められる会社に変わっていくことができるのですから。

おわりに   1億人を幸せにしたい!  日本にある会社のうち、 99%が中小企業です。  中小企業に勤めている、家族が中小企業勤務、中小企業の取引先や顧客がいる、中小企業から商品やサービスを購入しているなどで、日本に住む多くの人が中小企業に関わっていると言えます。  私は本気で信じています。 「99%を占める中小企業に関わる人たちが幸せになれば、 1億人が幸せになれる」と。  中小企業の社長がお客様を、従業員を喜ばせる。その結果、お客様も従業員も幸せになれる。  そうなれば、お客様や従業員の家族も幸せになれます。  日本の会社の 99%を占める中小企業に関わる人たちがみんな幸せになれば、日本人の 99%、 1億人以上が幸せになれるのです。  長引く不況で、日本を暗いムードが覆っています。  しかし、この本の中でお伝えしてきたように、不況でも、不況だからこそ知恵を絞り、「お客様に本当に求められるものは何か」を考え、好業績の中小企業がたくさんあるのです。「中小企業の 7割は赤字」といわれていますが、私に言わせてもらえば、力を発揮できていないだけ、大企業と品揃えや価格で競争したりと、間違った戦い方をしているだけです。  本書でお伝えしてきたような、中小企業ならではの、中小企業にしかできない戦い方で、お客様を喜ばせていく。  結果として上がった売上で、従業員を喜ばせていく。  その先にあるのは、誰もが幸せな世界です。  そしてその世界は実現できると、私は思っています。   1人が変わることで、その周りの人も変わっていく。  まずはこの本を読んでいただいたあなたに、幸せへの一歩を踏み出していただきたいと思います。  中小企業の経営者の皆さん、私たち 1人ひとりの力で、日本を元気にしていきましょう!

著者紹介堀  龍市(ほり・りゅういち)税理士・ランチェスター財務株式会社  代表取締役大阪府出身、大阪府立大学卒。一般企業勤務後、父親が経営する会社に後継者候補として転職するも、父親が税理士のアドバイスに従って経営改善をした結果、状況がみるみる悪化していくのを目の当たりにし、会社の解散を提案。経営者に最も身近な存在であり、相談できる相手のはずの顧問税理士が経営に関しては素人と知って愕然とし、必死で会社を支えている社長を経営面からサポートできる税理士を目指し、税理士資格を取得。その後、税理士として多くの経営者と付き合う中で、「成功する社長の考え方」を知る。また、ランチェスター経営の第一人者、竹田陽一氏に師事。「大企業にできない中小企業ならではの戦略」を学ぶ。現在は「中小企業の社長と従業員とその家族が幸せになれば、世の中が幸せになる」を合言葉に、クライアントの売上向上と税金対策に携わっている。堀龍市税理士事務所ランチェスター財務株式会社 〒 541- 0046  大阪府大阪市中央区平野町 1- 7- 3   BRAVI  北浜 10階 TEL: 06- 4963- 3333   FAX: 06- 4963- 3337 MAIL: hori@ 21 tax-low. com   URL: http:// 21 tax-low. com/

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