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13儲かる社長は経営理念を追求し、ダメ社長は経営理念を忘れる。

多くの会社が「経営理念」を掲げていて、ホームページや会社案内に掲載しています。会社によっては「経営理念」とは少し違う文言を使っているところもあります。  大手企業の例をあげると、トヨタはホームページに「企業理念」とともに、「創業以来受け継がれてきた豊田綱領の精神」というものを載せています。  そして、中小企業でも、多くの会社が「経営理念」を掲げています。恥ずかしながら、私の会社の場合は「ミッション」として次の文言を書いています。「起業の楽しさを伝え、起業を成功に導き、日本を元気にする」  これは私が起業支援をしたいという思いから出てきた文言です。日頃からこれを意識して活動しています。とくに「起業を成功に導き」という点については、起業しても短期間で廃業に追い込まれることがないようにと思いつつ、アドバイスを行っています。  「経営理念」「ミッション」「ビジョン」などは、どんな文言であれ「会社の存在する意義」を示すものとして、社長が常に意識しておかなければならないことです。  儲かっている経営者は、「経営理念を追求するために事業を営んでいる」という意識を強く持っているものです。正しいビジネスは、お客様のためになることをやって初めて儲かるというのが普通の姿です。通常、お客様は「この会社の商品やサービスなら問題がなくて満足できるだろう」と、思うからこそ購入するのです。  ところが、立派な経営理念を掲げていても、それを完全に忘れた経営している社長が少なくありません。わかりやすい事例をあげると、「お客様に安心安全なおいしい食材をお届けする」という経営理念を掲げていたスーパーが、コスト削減のために社長の指示で食材の産地を偽っていたということがありました。  いうまでもなく「経営理念」は、社長だけが知っていてもダメです。社員全員が理解し共感してはじめて日常の仕事に反映することができます。経営理念を社員に浸透させることは、会社の存在意義を世間やお客様に理解してもらうことにつながります。  たとえ小さな企業であっても、「あの会社はこんなことをしてくれる」「こんな特徴がある」などと認知してもらうことができれば、マーケティングにも大きな効果を発揮します。  しかし残念ながら、「あなたの会社の経営理念は何ですか?」と質問しても、答えられる社員はごくわずかでしょう。経営理念は、社員に浸透させるのがとても難しいものです。  社員が経営理念を知らない、あるいは知っていても意識しないのは、2つの理由があります。  1つは、経営理念には美しい言葉を並べていて、ありふれた文章になっていることです。これを見た社員は「外部向けに理想的な言葉を並べただけのもの」と思って、自分の仕事と関係あるという意識を持てないからです。  2つ目は、経営理念に掲げてあることと、社長が日頃いっていることにギャップがあることです。経営理念に「お客様は神様」というような内容を掲げているにもかかわらず、「あんな客には高く売りつけろ!」など、矛盾する発言をする社長は少なくありません。  儲かっている社長に共通するのは、経営理念を社員にも浸透する工夫を行っていることです。  居酒屋を経営している G社長は、開店前に社員やパートタイマー全員で経営理念を 3回唱和させています。それだけではなく、経営理念から導き出される各担当者の行動規範を紙にまとめており、その場で確認させるのです。  その内容は難しいことではなく、「お客様が来店されたら全員でいらっしゃいませをいう」「トイレを 1時間おきに清掃する」「飲み物が少なくなったお客様がいたら追加注文を尋ねる」など、ごく当たり前の些細な内容です。  でも、居酒屋の売上を左右するのは、実はこのような小さな接客サービスの積み重ねです。いくら料理がおいしくても、従業員の接客態度が気に入らなければ「二度と来るもんか」と思う人が増えて、知らず知らずのうちに売上が落ちてきます。  ただし、大手ファストフード店のように細かくマニュアル化する必要はありません。従業員の行動のなかで大切な項目だけを明文化して意識させればいいのです。  また、もしあなたの会社の経営理念が今の事業内容に合わないと思えば、躊躇することなくつくり変えるべきです。たとえ小さな企業でも、経営理念は重要な行動指針になりますから、社長のこだわりと思いを込めてつくり上げることが重要です。 13/儲かる社長は、経営理念を立て、社員に浸透させる仕組みをつくっている!

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