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05仕事のことを「いつも」考えている心の底から「仕事が好き」と思えないと一流にはなれない

05仕事のことを「いつも」考えている心の底から「仕事が好き」と思えないと一流にはなれない一流の経営者は、とことん仕事が好きな人ばかり。経営をかけがえのない一生の仕事と考えるので、やり続けられるのです。 できる社長は「どんなときでも仕事が頭から離れない」「休みのときぐらい、仕事のことを忘れなさい」  こんなことを言う上司が時々いますが、こういう人は、本質的に仕事が嫌いな人です。すべてを忘れてなどというのは、間違いです。好きなことなら、頭から離れないはずです。  もちろん、肉体的には休養、それも十分な休養は必要です。気分転換も必要です。同じことばっかりしていては、良い発想も浮かびません。  しかし、オンであろうがオフであろうが、四六時中、頭のどこかで経営のことを考えてしまう、という人でないと、経営者には向きません。仕事が好きでないとうまくいきません。  プロ野球の選手が、試合のない日は野球のことを一切忘れるというのは、一流選手ではとてもまれでしょう。好きな人のことはずっと考えているし、ディズニーランドやゴルフを好きな人は、ずっとそれが頭から離れないのではないでしょうか。そして、それは苦痛ではないはずです。むしろ、それを考えているのは楽しいはずです。好きだからです。  松下幸之助さんは言っています。「体は休息させたり、遊ばせたりしていてもいいが、心まで休ませ、遊んでいるということであってはならない」「つねに心を働かせていなくてはいけない」  柳井正さんもこう言っています。「僕は仕事が一番楽しい。どんなことよりも面白い。ゴルフをやるより、仕事の方がはるかに充実します」  一流になる人は、能力もあり、努力もしていますが、その根底には、「これが本当に好きだ」「自分の生きがいだ」という強い思いがある。  だから、全身全霊で取り組むことができるのです。これはどんな職業でも同じだと思います。  どんな世界も厳しい。そこで本物になって活躍する人は、本当にそれが好きで、とことんやれる人なのです。 稲盛流成功の方程式「考え方 ×熱意 ×能力」「好き」ということと関連して、「考え方」ということがとても大切です。  稲盛和夫さんがそのことを、人生の方程式として説明されています。  先にも少し触れましたが、それは「考え方 ×熱意 ×能力」です。  人生や仕事の結果は、考え方、熱意、能力の3つの要素のかけ算で決まる。なかでも考え方は生きる姿勢であり、マイナス 100点からプラス 100点まである。──いまやすっかり有名になった方程式です。  熱意や能力も必要ですが、マイナス点はありません。一番重要なのが考え方で、どんなに熱意や能力があっても、考え方がマイナスだったら、マイナスになってしまう。つまり、成功から遠ざかってしまうわけです。だから、経営者として成功したいなら、経営者としての正しい考え方を身に着けなくてはいけない。  もちろん、経営者としての実務的な能力も必要で、業界のことや、マーケティングや会計など、技術的なことも勉強して自分を磨いていかなくてはいけない。  では、熱意はどうか。冷めている人では成功はおぼつきませんね。  これについても、稲盛さんが素晴らしいことをおっしゃっています。「自ら燃える『自燃性の人間』になれ」  どういうことかというと、ものには、「可燃性」「不燃性」「自燃性」がある。人間も、火を近づけると燃え上がるタイプの「可燃性」の人、火を近づけても燃え上がらない「不燃性」の人、自分で燃え上がる「自燃性」の人がいて、何かをなしとげようとする人は、自燃の情熱を持たなければいけない、ということです。  自分で自分のエネルギーをかきたてられるようになることが大事なのです。

がむしゃらにやった先にあるもの  では、どうすれば自分のエネルギーをかきたてられる「自燃性」の人になれるのか。  それは「がむしゃらにやる」ことなのです。  先に、私の銀行員時代の話をしましたが、アメリカのビジネススクールに留学していたときは、人生でこんなに勉強したことはない、というくらい必死で勉強しました。  そして帰国し、営業の第一線でバリバリ働きたいと思っていたところが、配属先はシステム部。最初はなぜこんなところに配属されたのかとも思いました。  しかし、この際とことんやってやろうと勉強し、難関だった情報処理技術者特種の資格を取得することができました。システムの仕事の面白さに目覚めたのは、そのときです。  私は知らないこと、できないことをそのままにしておくのが嫌いな性分です。そういう負けん気の強い性格、そしてアメリカ留学時代にがむしゃらに勉強した経験も役立ったのでしょう。最初から面白かったのではなく、一生懸命にやっているうちに、どんどん面白さが分かってきたのです。どんなことにも奥深さがあるからです。それを知ると面白い。  これは異動して M& Aの仕事に携わるようになったときも同じでした。海外企業と渉り合わなければいけないので、時差もあり、語学のこともあり、仕事量も多くとてもハードでした。ところが、やっているうちにこれがまた面白くてたまらなくなった。  ニューヨークへの出張の帰り、たまたま飛行機で隣に乗り合わせたのが、先ごろ惜しくも亡くなられてしまった岡本行夫さんで、岡本さんとそこで知り合ったことがきっかけとなって、私は銀行を辞めてコンサルティング業に進むことになったのです。  結局、その場その場でとことんやったことが人生を良い方向に変えてきました。  そういう意味では、その場その場で与えられたことを全力でやる。全力でやっていると、いつのまにか面白さにはまっていく、世間も評価するという流れになるのではないでしょうか。  価値観が多様化している時代ですから、仕事に対してどういう姿勢で取り組むかはさまざまだと思います。決まった時間内だけきっちり働いて、それ以外の時間は私的なやりたいことに費やしたい、それもけっこうです。  しかし、経営者として成功を目指すのであれば、いつも仕事のことを考えているという熱い情熱を持ち続けている人でなければなりません。  中途半端な気持ちでやられたら、巻き込まれた人がたまりません。経営という仕事は、たくさんの人を喜ばせ、幸せにすることができる一方で、失敗すれば、多くの人を不幸の道連れにしてしまいます。だから、覚悟と情熱が必要なのです。  楽ではないことをとことん楽しんでやれる、そういう人が成功をつかめるのです。スポーツ選手でも芸術家でも社長でも、皆、同じなのではないでしょうか。 Pointがむしゃらになってやったことの先に面白さ、楽しさ、世間の評価がある。

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