04できる社長は「具体化力」がすごい具体的に「数字」「根拠」を示して、分かりやすく伝えるべし一流の社長は、漠然とした言い方、曖昧な表現は使いません。端的かつシンプルな伝え方をするのも、一流の社長の条件です。 話に具体性がなければ、何も伝わらない、変わらない ダメなリーダーは、漠然としたことしか言いません。 例えば、営業成績が良くない部下がいたとします。「もうちょっと頑張れよ」、「はい、分かりました」 これは、無意味なやりとりの典型です。「もうちょっと」では、何を、どのくらい、どう頑張ればいいのか、まったく分かりません。 ぼんやりしたことしか言わない上司も上司なら、「分かりました」と答える部下も部下です。ただ分かったふりをして、この場をしのごうとしているだけです。 お客さま訪問の数を増やすのか、それとも、訪問数を減らしてもいいから、提案力を上げるのか。具体性のある話をしなければ、何も変えていくことはできません。 ここまで話してきた「お客さま第一」や「一歩踏み込む」も同じです。それを言って反論する人はいないので、具体化しないと「思考停止語」になってしまうのです。 形容詞を使わず、数字で考える 会議に出ていると、「もう少し価格が安ければ売れるのに」という話が出ますが、こういう発言が出ると、私は必ず尋ねます。 「『もう少し』というのは、具体的にはいくらですか? あと何円安ければ売れるのですか?」 このように、「もう少し」とあやふやな言い方をするクセがついてしまうと、具体的な解決策に落とし込めなくなってしまいます。 これが「あと何円」とはっきり数字にできれば、そのためにはどこをどう削る工夫をしたらいいかということを考えることができるようになります。 つまり、数字で考えるクセをつけると、話は具体的に進むのです。 これと同じように、競合他社との比較を、どっちが「安い、高い」「多い、少ない」「遅い、早い」といった形容詞だけで語るのも危険です。 これだけでは具体的な比較になっていないからです。 いくら高いのか、どのくらい多いのか、どのくらい早いのかというところをきちんとリサーチして数字で表現しないと、どうしていけばいいかという具体的な対応策は考えようがありません。 普段から数字で表現することを意識していない人は、的確な行動ができない人です。 だからこそ、具体的にものを考える、とくに数字でものを考える、数字に落とし込んで話をする習慣づけは、経営者にはとても重要です。もちろん、部下にもそうさせるのです。会議で、あいまいな言葉が出たら、「具体的には?」と必ず質問するのです。 「なぜそう思うのか?」根拠をはっきり示す では、とにかく数字を挙げておけばいいのか。 実はそれだけでもまだ不十分です。 当然ながら、そこには「なぜその数字にするのか」という根拠が必要です。 なぜそうする必要があるのか、みんなが納得できる根拠を示せれば、より社員も動きやすくなります。 例えば、「ある商品の原価を 5%下げたい。なぜなら、それが達成できると、ライバルの ○ ○社より、高品質の商品を低価格で提供でき、お客さまにこれまで以上に喜んでいただける QPSを提供できるからだ」と言われたら、どうでしょうか。 こういう話だったら、社員の納得度、モチベーションも上がります。 そういう具体性がないまま、ただ「原価を下げろ」と言うのでは、やる気が出ません。
根拠がはっきりしていないと、数字だけが一人歩きし、空回りしてしまいます。せっかく数字で表現しても、それでは逆効果です。経営者に対する信頼感が失墜してしまう可能性もあります。 数字は明確な根拠とセットで、意味を持つものなのです。 数字に強く、その根拠を論理的に説明でき、そのために何をしたらいいかを具体的に話せるリーダーが、人がついてくるリーダーなのです。 Point経営者は、曖昧なものの言い方はせず、言葉に具体性を持たせる。部下にもそうさせる。
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