鬼 100則 03 5年スパンで人生を考えろ 世の中の給与体系としては、時給、週給、月給、年俸制がある。それは、それぞれ採用された人への期待度の違いをそのまま表す。 「時給制」は時間単位の作業業務を要求される。 「週給制」はもう少し長いスパンで、「月給制」はさらに長期スパンで期待され、達成率も期待される。効率を上げ、業務の改善に寄与した者には高い成果が与えられるのだ。 「年俸制」ともなれば、個々の業務より、大きなプロジェクトの達成、組織全体のリーダーシップ、会社全体に貢献する力が求められる。 経営者は、年俸制どころか、「一生涯制」と言うべきだ。より長期のスパンで、より広い視野で全体を眺めることが求められ、個人のみならず、会社、社員全体に責任を負う。 サラリーマンの生涯賃金は半ば確定保証。どれだけ貯蓄できるかを想定し、その中で計画しながら、生活の向上に使っていける。 それに対し、経営者は、たとえある時期、家を新築したり、高価なものを購入したりと、順風満帆の中でいい生活をしたとしても、それらを差し押さえられ、全てを失うかもしれない。 経営者たる者、事業を起こしたはいいが、 1年という短いスパンで自分の人生を、事業を考えるようでは、到底、成功は掴み取れない。生涯にわたる長期スパンで考えなくてはいけない。つまり、「鳥の目で、俯瞰するように一生涯を眺め、事業を見つめ直していく」姿勢が求められる。 死ぬ日を決めて、そこまでの道のりの中で自分の人生のゴール、ありたい姿を定める。そうすればおのずと、現状とのギャップが明確になり、今どうすべきなのかが見えてくる。 人生を俯瞰して眺めるには、 5年スパンが必要。若い経営者でも、これからの経営人生は、わずか半世紀ほどだ。 5年で区切れば、たった 10回の繰り返しだ。 一生涯を見据えて、自分だけの人生設計を作り、そこに自社の経営戦略をリンクさせる。長期の人生設計・経営戦略ができてこそ、そこにたどり着くための道筋や工夫ができてくるのだ。
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