01社長の習慣が、社員の習慣をつくる「ほんの少しの心がけ」で、会社は驚くほど変わる良い習慣、悪い習慣は、日常の仕事に自然とあらわれるもの。良い習慣を社内に浸透させたければ、まず社長自ら実践することです。 すべての結果は習慣でつくられる 世の中の社長が成功できるかできないかの差は、ほんのちょっとしたことの積み重ねができるかどうかの違いだと私は思っています。 その「紙一重の積み重ね」を自分自身が実践でき、さらには社員に実践させられるか。その力があるかどうかなのです。 例えば、私は「お客さまのことは社内のミーティングでも『お客さま』と呼んでください。取引先の会社名も呼び捨てにするのでなく、『さん付け』してください」と講演やセミナーでも言い、本でも書き続けています。もちろん私の会社でもそうしています。 なぜか。 人は、普段からやっていないことはいざというときにはできないからです。「客が何を求めているか」「お客さまが何を求めているか」 この2つの文章を見て、どう感じますか? 口に出して言ってみると、よりはっきりします。「客が何を求めているか」と言うと、高いところから俯瞰して眺めているような印象があります。「お客さまが何を求めているか」のほうは、腰を低くして相手と向き合っている印象です。「お客さま」という言葉は、ただ丁寧なだけではないのです。 それを口にすることで、腰を低くして向き合うという姿勢に通じるのです。 お客さまの会社の呼び捨ても然り。 「○ ○が、納入期限を早めてほしいと言ってきたんだけど……」 もうこれだけで、相手をちょっと非難するニュアンスが漂っています。大事なお客さまであるはずなのに、大事にしていない感がありありです。 そういう気持ちは、電話やメールでの交渉のやりとりのなかでも自然と出てしまうものなのです。 普段から「 ○ ○さん」と呼んでいる、たったそれだけでも意識は変わるのです。 だから、普段からお客さまを大切にする姿勢を培うためには、「お客さま」「 ○ ○さん」と呼んだほうがいいのです。 社長ができていないことは、社員にも身につかない とくに意識してやろうと思わなくても、自然とできる──それが習慣です。 具体的な行動を習慣づけると、その根幹にある姿勢だとか精神といったものも身についていくのです。 私が長くお付き合いをさせてもらっているある企業は、帰り際にいつも社長さんと会長さんが玄関先まで見送ってくれます。「いえ、もうここでけっこうですから」と言っても、必ず見送ってくださるのです。 これを見ている社員は、「来訪したお客さまは玄関まできちんとお見送りしなさい」などと言われていなくても、そうすることが当然のマナーなのだなあ、と思っています。 廊下で出会っても、社員が「こんにちは」とか「お世話になっております」と笑顔であいさつをしてくれます。もちろん、業績も素晴らしいです。 逆に、百貨店が主な売り先なのに、ずっと百貨店さんを呼び捨てにしていた会社がありました。社長以下、幹部がそのような状態なので私は何度か注意をしましたが、治りませんでした。今は、その会社の業績は不振です。 そして、仕入れ先に対しても同様です。仕入れ先を見下す会社もありますが、ダメな会社です。仕入れ先を「さん付け」で呼んでいる会社は良い会社です。 これらの行動を社長自ら実践し、習慣化していかないと、社員はついてきません。社長が指揮官先頭で実践することで、その会社の社風がつくられていきます。
社員にしても、子どもではないのですから、「お客さまと呼びなさい」「お客さまにきちんと挨拶しなさい」「最後までお見送りしなさい」などと言われるのは気持ちのいいものではありませんが、やらない人には厳しく注意しないとダメです。 社長自身が「やってみせ」、そして注意する。それしか社風は変わりません。 Point社風を変えるには、社長が率先垂範して行動し、厳しく注意する。
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