ウソは、捨てるAction正直でいれば、人間関係のストレスはなくなる
ウソをつくことは、結局、人間関係の悩みや無駄が増えることにつながります。
ちょっとした小さなウソをつくだけでも、心に引っかかりを感じたり、罪悪感を抱いたりします。
そして、そのウソのつじつまを合わせるために、さらにウソをつき……ということを繰り返し、ずっと無駄な労力を使っていくのです。
ウソをつかなくなると、そういう心のざわつきがなくなるから、いつだって精神が平穏になるし、自分の言動に自信が持てるようになるはずです。
自分にも他人にもウソをつかないことを心がけて生きたほうが、絶対に後悔しないし、ストレスがないし、無駄がないので、最終的に早くゴールにたどり着くのです。
間違ったときは、意地を張らずに謝ったり、失敗を認めるのです。
正直でいましょう。
わからなかったら、たくさん質問しましょう。
大好きな彼女のことで、わからないことがあったら、放っておかないでしょう。
質問攻めにするはずです。
わかったふりや演技では、すれ違うばかりで、お互いにとって、何のメリットもありません。
「サボっちゃだめだ!」を、捨てるAction「大事なつき合い」と「無駄なつき合い」をジャッジする
サボる能力を身につけると、人間関係がうまくいきます。
サボるとは、極端に言い換えると、スマートに動くということです。
「サボる」と聞くと悪いイメージを持つかもしれませんが、ここで言うサボるとは、優先順位をうまくつけよう、ということです。
サボる技術は大切です。
成功する人は皆、サボるのが上手です。
サッカーの世界的スーパースターであるリオネル・メッシは、90分の試合時間で、歩いている時間80%、ジョギングしている時間10%、全力で走っている時間5%と統計で出ているようです。
つねに全力を尽くさなくても、決定的な場面で仕事をする、まさにプロです。
ピッチ上ではつねにリラックスしており、どれだけ重要な試合になっても、メッシがストレスを感じている様子はなく、まるで自宅の庭で遊んでいるような感覚で、芝生の上を歩いているのです。
まさに無駄のない、スマートな動きだと思いませんか。
間違ってはいけないのは、これは単に楽をしなさいと言いたいわけではありません。
手を抜くべきではない箇所と、手を抜いてもいい箇所を見極める力が、必要になります。
サボるのがうまいスマートな人の共通の特徴があるとすれば、それは「部分ではなく、全体を見て仕事をしている」ということです。
目の前の作業に集中していても、つねに目的に立ち返って、いまやっていることが効果的か否かを判断し、全体にどんな影響を与えているかに注目します。
そして、どんどん無駄を省き、効果的な方法を見つけ出しています。
逆に、サボるのが下手なスマートでない人は、すべてのことに全力で打ち込んでしまい、視野が狭くなり、そのうち身体にガタがきて病気や怪我をしてしまいます。
人間関係も同じです。
「絶対にここは外せない」というつき合いと、「ここはスルーしておいていいかもな」というつき合いを冷静にジャッジし、うまくサボることが大事なのです。
怒るを、捨てるAction怒るより叱る、怒るより褒める
怒るという行為自体も、いいことがありません。
頭に血がのぼり、血圧が上がり、コルチゾールというストレスホルモンが分泌され、寿命が縮むだけです。
もちろん、人間関係にも悪影響です。
怒ってしまうということは、自分に自信と余裕がない証拠でもあります。
怒りの感情を抑えられずにあらわにしてしまうのは、己の未熟さを堂々とまわりに告知するに等しい、恥ずかしい行為なのです。
怒りの感情に支配されると、判断力が鈍り、致命的なミスを犯してしまう確率も上がります。
そもそも、怒ることで無駄な体力と神経を削りとられてしまいます。
ちなみに、お母さんが子どもにするのは、「叱る」という行為です。
「怒る」は、感情がコントロールできない、単なる八つ当たりで迷惑なことなのに対して、「叱る」は、目の前の人が今後よりよい方向に進んで成長していけるように導くことです。
怒るは感情、叱るは愛情なので、叱るということは人を育成していくなかで非常に大切なことになります。
そして、さらに大切なのは、褒めることです。
「こうダメだ」と怒れば、怒られたなりの人になるし、「こう素晴らしい」と褒めれば、褒められたなりの人になる。
人はそう思った通りになってしまいます。
であれば、「こう素晴らしい」と期待を込めて、人を褒めたほうが、その人の育成にもつながることになります。
ある教師が「期待をかけ続けた生徒」と「そうでない生徒」とで、成績に明らかな違いが出たという「ピグマリオン効果」の実験からも、これは実証されています。
褒めるところがあったら褒めるのではなく、褒めるところがなくても褒める箇所を見つけることが、人を育成していくのかもしれません。
「孤独は嫌だ」を、捨てるAction一人の時間をつくろう
もしあなたが、人間関係が苦手で疲れやすいのなら、極限まで人間関係を絞ってみるのもオススメです。
悩まない人ほど、一人の時間をしっかりつくっています。
そして、一人が寂しいという人ほど、人間関係でイライラしています。
人と何かをするということは、多大な労力が必要で、それがストレスを生みます。
お互いの予定をすり合わせたり、待ち合わせ場所までの移動があったり、それに加えて相手が遅刻してくる可能性やドタキャンする危険性、会っている最中に自分のやりたいことができないなど、数えたらきりがありません。
さすがに人と会っていて、いきなり鼻をほじったり、平気でオナラをしたりできないので、できない制限が多くて、小さなストレスがたくさんたまるのです。
逆に、一人遊びが得意な人は、心が安定しています。
「知性的な人ほど、他人と会っている時間が長ければ長いほど、幸福度が下がっていく」という面白い研究結果があります。
私は、このことがすごくわかる気がします。
「自分のやるべきことに取り組みたい」と思っている人ほど、人とダラダラ関わっている時間がストレスで仕方ないのです。
一人の時間ができる一番のメリットは、自己研鑽に使える時間が増えるということです。
一人の時間は、誰にも邪魔されない集中できる時間なので、自分磨きには最適です。
もちろん、人と会うこと自体が無駄なことだとは1ミリも思いません。
しかし、ネガティブな人や怒りっぽい人と会うくらいなら、自分の成長のために時間を使ったほうがよっぽど生産的です。
孤独を受け入れ、人のことではなく、自分のことに時間を使いましょう。
「自分には無理だ」を、捨てるAction自己決断を促そう
いろいろ話をしてきましたが、これで最後にしましょう。
本書で語ってきた、口ベタでもうまくいくというコミュニケーションが、なぜ大事なのか。
すべての話に通じているのは、相手の都合を優先できる人になれるからです。
話を聞くこともそうです。
・オウム返しすることも・短い言葉でしゃべることも・わかりやすい言葉を選ぶことも・自分の言葉を変えることも・事実でしゃべることも・数字でしゃべることもすべて、相手のためです。
コミュニケーションとは、相手が存在するため、あらゆる想定外が起きます。
理想を追っていても、絶対に自分の思い通りの結果になるとはかぎりません。
しかし、あらゆることが起こっても、いかなる場面でも、自分の都合よりも相手の都合を優先することが、人生の絶対的成功法則なのです。
営業マンでも然りです。
自社の商品を売るよりも、いかにその人の、その会社の人生を豊かにできるか、その人のよきアドバイザーになれるか、このことを優先することが大事なのです。
その人のよき相談役になって、そのクライアントの信頼を勝ち取って、最終的に商品にも興味を持ってもらえればいいのです。
その場では売れなくても、また相談してくれて、いつか自社の商品に興味を持ってくれるかもしれません。
「自分は営業には向いていない」と言う人がいますが、私は向き不向きであきらめる人が一番嫌いです。
よく、「好きなことを仕事にしなさい」と、いろいろな著名人が書いていますが、彼らは天才なのです。
天才で突出しているから、好きなことをやっているだけで、仕事になるのです。
でも、もしあなたが私と同じ凡人なら、好きなもの・興味があるものに対して、続けなければ絶対にうまくいきません。
最後に、一番大事なこと。
それは、あなた自身がしゃべっていることに、あなたが一番感動してください。
あなたが自分の話をつまらないと思っていたら、どうして相手にあなたの話が伝わるでしょうか。
あなたの話には価値があるのです。
あなた自身が話に感動しているから、相手もあなたの話を聞いて、「よし、やろう」と自己決断される。
それが最高のコミュニケーションです。
本書を通して、人間関係の悩みを解消するために、何をしゃべったらいいのか、何をしゃべらなければいいのか、少しはおわかりいただけたでしょうか。
これからの人生、「無理にしゃべらない」という最強の力を使って、あなたがさらにご活躍されることを心より願っております。
あとがき最後までお読みいただき、ありがとうございました。
『「話すのが苦手、でも人に好かれたい」と思ったら読む本』は、いかがだったでしょうか。
コミュニケーションとは、しゃべるよりも聞くこと・質問すること・黙ることのほうが大事だということが少しでも伝わったならば、幸いです。
私が意識してきたのは、たったひとつ、つねに相手軸でいることです。
本書のなかでも綴りましたが、自分が好きなことだけをしゃべって、自分だけ気持ちよくなって満足するのは、コミュニケーションとは言いません。
それは、ただの会話(カンバセーション)であり、これでは相手が行動することや決断することは決してありません。
そういう人からは、結果的に人は離れていくでしょう。
たとえてみるとよくわかります。
営業においては、自社の話だけを一生懸命する営業マンが、顧客の心をつかむことはありません。
起業においても、見ず知らずのおじさんが自分の話を一生懸命投資家に語ったところで、誰も興味はありません。
恋愛においても、自分のことだけ考えている人は、会話もエスコートも性行為もヘタなはずです。
相手にメリットを与えないと、人は動かないのです。
これだけは覚えておいてください。
人はみな、自分のことをわかってほしい・褒められたい・認められたいということにエネルギーの大半を使っているということを。
だから、あなたがしゃべることよりも、笑顔で「うんうん」と話を聞いて、相手を褒めることのほうが、コミュニケーションにおいては、よっぽど大事になってくるのです。
SNSで、友だちがタピオカの写真を投稿したら、あなたがタピオカ好きかどうかはどうでもいいから、「すごい!美味しそう!」と言いましょう。
友だちがハワイに行った写真を投稿したときは、間違っても「僕もそこ行ったよ。
いいよね。
あそこもいいよ!」なんて、マウントをとっている場合ではありません。
あなたが気持ちよくなっても何も意味がないのです。
でも、あなたがいかに相手軸で行動をしたところで、相手はいままで通り、自分の話したいように話すし、聞きたいように聞いてるし、あなたが「いいね!」をしても、コメントしても、あなたには何も返ってこないかもしれません。
たしかに、見返りを求めると苦しくなります。
それでも相手の反応は気にせず、粛々と自分のやるべきことをやってください。
私は、自分で運営する起業塾のセミナーにおいて、同じことを繰り返し、なるべく新鮮に話すことを意識しています。
「また同じ話をしている」と思っている人もいれば、「なるほど!そういうことだったのか!」と思っている人もいるでしょう。
でも、そうやって忍耐強く同じことを繰り返し伝えていると、相手のアンテナが変わったときに、突如、真意が伝わったりするのです。
私自身を見てもそうです。
「今日のメンターの話、本当に気づきが多く、学びが多かったです!」「ありがとう。
でも今日の話は、いつもしている話なんだよ。
権藤くんが成長し、ステージアップしたから、そこにアンテナが立ったんだね」こういうことです。
忍耐強く、相手軸のまま、行動し続けてください。
これが、私が無口なまま営業で世界第2位、起業で複数の事業を展開し、オンラインサロンで累計400人のコミュニティを創ってきた結果の要因です。
本書を通じて、自己決断を引き出す状態をつくり出せるようになったあなたは、これで思い通りにならない毎日から卒業です。
話すのは苦手、でも相手に好かれたい。
それは誰にでも解決できる状態です。
コミュニケーションの本質と、円滑な人間関係の構築のヒントを得たあなたの、これからの活躍を応援しています。
あとは、実践あるのみ。
一緒にがんばりましょう。
最後にひと言。
「無理にしゃべろうとしていませんか?」
参考文献一覧『共感資本社会を生きる』新井和宏/高橋博之著(ダイヤモンド社)『神・時間術』樺沢紫苑著(大和書房)『仕事は人間関係が9割』宮本実果著(クロスメディア・パブリッシング)『ハイパワー・マーケティング』ジェイ・エイブラハム著(KADOKAWA)『人は話し方が9割』永松茂久著(すばる舎)『心に従う勇者になれ』ジョン・キム著(日本実業出版社)『もっと幸せに働こう』MB著(集英社)『ウルトラメンタル教本』中田敦彦著(徳間書店)『ストレスゼロの生き方』Testosterone著(きずな出版)『億を稼ぐ人の考え方』中野祐治著(きずな出版)『世界一ワクワクするリーダーの教科書』大嶋啓介著(きずな出版)
著者プロフィール権藤優希(ごんどう・ゆうき)株式会社シーマネジメント代表取締役。
東京都内で飲食店、オーガニックショップ、レンタルスペースの運営、講演会・ビジネストレーニング事業などを多岐にわたって展開する。
福岡県久留米市生まれ。
大学卒業後、日本電気株式会社(NEC)に入社。
新人最速で大型案件を受注し、注目を集める。
NECにおいてさまざまな賞を獲得した後、4年目に独立。
起業後はNEC時代のノウハウを活かし、営業の事業において、半年間で業界内世界第2位の記録をつくる。
自身の経験をもとにおこなわれる講演会は大人気で、20~30代の若者を中心に、300人規模の講演会を月に4~5回開催している。
最近では、自身が手掛けるオンラインサロンも注目を浴びている起業家。
著書に『自分で決める。
』『心が強い人のシンプルな法則』(きずな出版)がある。
「話すのが苦手、でも人に好かれたい」と思ったら読む本著者:権藤優希©YukiGondoこの電子書籍は『「話すのが苦手、でも人に好かれたい」と思ったら読む本』(きずな出版)二〇二〇年八月二十日第一版第一刷発行を底本としています。
電子書籍版発行者:瀬津要発行所:株式会社PHP研究所東京都江東区豊洲五丁目六番五二号〒1358137https://www.php.co.jp/digital/製作日:二〇二〇年七月三十日本書の無断複写(コピー)は著作権法上での例外を除き、禁じられています。
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