メールのおかげでずいぶん便利になりました。ビジネス上のメールでは、通常、起こったことの説明や、やってほしいこと、やってほしくないことなどの「意味」を伝えます。「意味」を伝えるにはほんとうに便利なツールです。でも、ここに落とし穴があります。 「意味」が伝わるには、大前提があります。たとえば、同じことでも「 Aさんから言われたことならやるが、 Bさんからならやりたくない」というようなことはだれにでもあるはずです。「意味」としては同じことを言われていても、相手によってやる場合とやりたくない場合があるということです。 人間は感情の動物ですから、好きか嫌いかということが先にくる場合も少なくありません。別の言い方をすれば、「意味」を伝えるためには、その前提として「意識」の共有が必要なのです。意識が共有されていれば、少々の無理でも聞いてもらえます。メールを打つにしても短い依頼文ですみますが、逆に意識を共有していない相手に何かを依頼したり連絡したりする場合には、長い文章が必要なばかりか、見てもらえるかどうかも分かりません。 心理学の言葉に、「心理バリア」というのがあります。人はだれに対してもこの心理バリアを持っていて、心理バリアが低い相手からの要望なら少々無理なことでも聞き入れるが、心理バリアが高い相手に対しては、その内容がよいことでも聞かなくなるのです。 意識を伝えるには、ふだんの挨拶やちょっとしたことでひと声かけるなども大切だし、「飲み会は時間のムダ」と思わずに積極的にコミュニケーションをとることも必要です。 そして、「意識」が通じて、お客さまや部下とのコミュニケーションを「楽しめる」と、仕事がすごく楽しくなります。職場が「意味」だけの関係だと殺伐とします。 人生の一時期をたまたま同じ職場で働くというのは、少なからぬ「ご縁」があるのです。そのご縁のある仲間と意識が通うなんて、ほんとうにすばらしいじゃないですか。そのためには、「意識的に」意識を通わせるためのことをするべきだと思います。
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