ほとんどの人が会社を「利益を生み出すための組織」だと思っている。 実はこれもカン違いで、この考え方が、中小企業の経営を難しくさせています。「利益を生み出すための組織だから、組織に属する者が得することだけを追求する」 そんな発想に陥ってしまうのです。 考えてみてください。 あなたは、損得だけで毎日生きていますか? 儲けることだけを優先して毎日生きていますか? 違うと思います。 効率が悪くてもいいから、ゆったりした時間を楽しむ、多少損をしても人が喜ぶ姿を見て幸せを感じる、それが本来の人の姿です。 会計で出てくる数字は、そういった人の本来の姿を無視したものです。それに従って経営をよくしようとするから、間違ってしまうのです。「顧客を満足させることこそ、中小企業の使命であり目的である」 そう考える会社はうまくいっている。 そのためには、働く人たちにも喜んでもらうこと。 その会社の従業員が生き生きと働き、その人がお客様を喜ばせることにより、結果として売上が、利益が発生する。『日本でいちばん大切にしたい会社』(坂本光司・あさ出版)ほか、多くの書籍やテレビ等で取り上げられている、寒天の世界的メーカー「伊那食品工業」の塚越寛会長は、「利益はウンチだ」とおっしゃっています。 会社を人間だとしたら、体が健康ならば勝手に出るものがウンチ。会社も正しく経営していれば、利益は勝手に出るもの。それに、人はウンチを出すために生活しているわけではないのですから。
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