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6「遊び」よりも「読書」

 たくさんの経営者を見てきましたが、経営や人生の勉強を十分にしていない経営者の会社はよくなりません。一倉定先生が「よい会社、悪い会社はない。あるのは、よい社長、悪い社長だけだ」とおっしゃっていましたが、まさにそのとおりです。大企業でも中小企業でも、経営者の考え方や姿勢、それにプラスして能力が会社を決めます。  もちろん、経営者だって人間ですから息抜きが必要です。働いてばかりだと精神的にも家族にもよくありません。けれども、遊びがすぎるのも問題です。経営が少しうまくいくと、経済的にも精神的にも余裕ができます。オーナー経営者の場合だれの規制も受けないので、自制心がないと好きなことに走ってしまい、往々にしてその歯止めが利かなくなります。ひどいのになると、会社を「食いもの」にするサラリーマン経営者までいます。  前述の円福寺の藤本幸邦老師は、「欲はエンジン、理性がハンドルやブレーキ」とおっしゃいます。欲を持つのは悪いことではない、むしろ欲がないとエネルギーが出ない、しかし、それをコントロールする「理性」が必要なのだとおっしゃいます。  お金があるなら好き放題使えばよいではないか、などというものではありません。お金がなくなっても元の遊びを忘れられず、しまいには、会社が多額の借金を背負っても、その借金で車を買ったり、遊びにお金を使ってしまったりする経営者がいまもあとを絶たないのは、ほんとうに悲しいことです。会社というものは、ある意味では、借金などのファイナンスを通じて「見栄」を張る道具とすることもできてしまうところが恐ろしい。  お客さまや部下の目から見れば、やはり会社のために勉強してくれる経営者がいちばん有り難いはずです。もちろん、「読書」だけが勉強ではありませんが、夜な夜な社会勉強と称して飲み歩いているだけでは、経営はおぼつかなくなって当然です。どこかの国の大臣のように、次の日の仕事に影響が出るのが分かっていながら夜更かしをしてしまうのは、プロの経営者としては失格です。  仕事と遊びはバランスが大切で、やはり、会社のため、自分のために、毎日少しずつでもよいから勉強する習慣を持っている、そんなリーダーを部下は望んでいると思います。

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