MENU

4章サービス精神の気くばり「ゆき届いた会話」で、3倍好かれる

気くばりに必要な「サービス精神のアンテナ」とはその人がいるだけで、まわりの雰囲気がパーッと華やかになる、明るい社交的な性格でノリがよく、話もしやすい──そんな人が組織に1人でもいると、それだけでワクワクしますよね。このような人は、「サービス精神のアンテナ」を持っている人です。天真爛漫で好奇心が強く、人当たりもよく、いつも楽しそうにしているので、周囲の人から好かれ、目上の人からはかわいがられることが多いでしょう。そう、まるで自由奔放にのびのび振る舞う、子どものような人です。大人ばかりの場所に、子どもが1人いるだけで、みんなが笑顔になるように、その存在は欠かせないものです。そんな人の気くばりの根本にあるのが、「相手を喜ばせたい」という心。つまり、サービス精神です。相手を喜ばせ、楽しませ、うれしい気持ちにさせる「サービス精神」があることは、とても大切な気くばり力のひとつです。期待されているリアクションを返したり、会話で〝絶妙な切り返し〟をしたり、適度なヨイショをしたり、ときにはユニークな自虐をしたりすることで、相手とより心地のよい関係が築けるのです。また、相手の属性にかかわらず、すぐに打ち解けた会話ができれば、特別な強みになるでしょう。ビジネスの現場では、場の雰囲気をよくする潤滑油の役割や、集団の中でその場の雰囲気を高めることをできる人が重宝されます。社会人としてバランスのよい存在になるためには、「サービス精神のアンテナ」の感度を高めたうえで、努力を継続することや、よりきちんとしたふるまいを心がければ、もう怖いものなしです。この気くばりができると、こんな「あなた」に変わります!上司からかわいがられ、同僚からも好かれる雑談を盛り上げられ、場を明るくするので、すぐに人と打ち解けられる営業などで、取引先に気に入られやすくなる飲み会やパーティなどの、楽しい場に〝なくてはならない人〟になる思っていること、アイデアなどを、相手にも響くように、上手に言葉にできる

一生懸命話しているのに、「……そうですか」「……はぁ」などといった感じで、リアクションが薄い人がいます。そんな人が相手では、話も弾みませんし、話す気もなくなってきてしまいます。一方で、もっと話したくなる人、話していると気持ちよくなって、どんどん話してしまうタイプの人がいます。そういう人は、たいてい聞き上手で、雑談力が高いのです。雑談力が高い人は、気くばり力も高いものです。私はつねづね、気くばりとは一種の処世術だと思っています。繰り返しになりますが、相手を喜ばせること、相手の役に立つことをすることが気くばりです。それに加えて、気くばりとは言ってみれば、相手を喜ばすことによって、人から「好ましい人間」だと思われることです。だから、気くばりは処世術なのです。「処世術」という意味では、「サービス精神のアンテナ」の感度が高い人ほど、この言葉がぴったりとハマる人もいないのではないでしょうか。人を楽しませ、なごませ、人からかわいがられる力をもっとも持っているからです。この力を持っている人ほど、世の中で生きていきやすいはずです。「自分の話が、楽しまれている!」という快感をプレゼントする実は、こうした「かわいがられる力」は、誰でも簡単に身につけることができます。そのために、まずやっていただきたいのが、オーバーリアクション。普段リアクションが薄いという自覚がある人は、普段の2倍を目標に、そこまでは……という人でも3割増し程度のリアクションを意識してください。ここでは簡単にできるものを紹介しましょう。感嘆語を増やす「わあ!」「すごい!」「えー?」といった感嘆語に、表情をつけて反応します。間を置かず、〝すぐ〟反応するのがポイントです。これだけで、いきいきとした印象、明るくわかりやすい印象を与えることができます。電話では「声に表情をのせる」イメージで、対面しているときよりも、さらにオーバーに表現してください。万能な「リアクションのフレーズ」を持つ逆説的なのですが、面白い話を聞くと面白くなるのではなく、面白い話だと思って聞くから面白くなるのです。「お~、それはさすが○○さんですね」「う~ん、それはすごいですね!」「へぇ~、そうだったんですか」面白いと思うと、自然とこのようなリアクションが出てくるものです。ワンパターンではなく、いくつかバリエーションを持っておきましょう。聞くほうのリアクションが大きいと、話すほうも気持ちよくなります。話すほうとしては「盛り上げ役」がいてくれると、楽しく話せるものなのです。特に、どんな相手にも状況にも使える、シンプルな盛り上げフレーズが、「え~、本当ですか!」です。意外ですか?相手が言ったことに対する驚きのフレーズとしても、また、その話をもっと聞きたいとアピールし、続きをうながすフレーズとしても使えます。言い方や声のトーン、表情などを変えれば、自由自在。オーバーリアクションが苦手な人でも、使いやすいフレーズですよね。そして不思議と、「自分の話を聞いてくれている」と思わせるフレーズなのです。そう、「この人は、自分の話を喜んで聞いてくれている!」という感覚は、何よりうれしい快感。そんな快感を相手にプレゼントしてあげるのだというつもりで、オーバーリアクションを意識しましょう。相手の言ったことの繰り返し+ポジティブコメントもうひとつ、確実に話が盛り上がる合いの手を、ご紹介しておきましょう。それは、相手の言ったことを、そのまま繰り返すこと。「昨日、結婚記念日で、妻と食事に行ったんだけどさあ」「まあ、結婚記念日だったんですか!(そのまま繰り返す)奥様とお食事なんて、素敵ですね(ポジティブなコメント)」こんな感じで、相手の言ったことを繰り返した後に、すかさず「ポジティブなコメント」か、「相手の感情や状況に深く共感するコメント」を付け加えるのです。まず、相手の発言を繰り返すことで、「自分の話に関心を持ってくれているのだな」と感じさせます。そこにさらに、ポジティブなコメント、共感のコメントを加えることで、「この人は、自分の話をよく理解してくれている」と感じさせられるのです。「えー、本当ですか!」を使いこなす

「明るい」──ただそれだけで、相手に対する気くばり力はかなり大きいといってよいのではないでしょうか。「サービス精神のアンテナ」の感度が高い人は、その場を明るくすることに責任を感じているかのように、盛り上げてくれます。明るいかどうかは、もともとの性格に左右されるから自分には無理……と思っている人もいるかもしれません。そんな人に朗報です。実は、明るさは、テクニックで誰でもすぐに作ることができます。「表情」と「声のトーン」を明るくすればいいのです。〝言葉〟に頼らないコミュニケーション私はこれまで多くの「超一流」の方たちにお会いしてきましたが、やはりそういう方々は、第一印象が違います。偉そうなところがなく、人柄がいいのです。そしてパッと見ただけで、「この人はすごい」とわかるオーラを放っています。人の第一印象の決め手になるのは、「見た目」です。見た目といっても、美男美女である必要はありません。人は視覚から多くの情報を得ています。具体的には、その人の見た目、表情、しぐさ、視線などからです。諸外国の人たちと比べると、日本人は「無表情」の人が多いですね。電車の中や街を歩いている人を見てください。不機嫌そうな顔、気難しそうな顔、ブスッとした顔で歩いている人(特に男性)が多いと思いませんか?100人中100人がそうだと言ってもいいくらいです。これは、日本人が「言語」に頼る傾向があるからです。つまり、言葉で話せばわかるんだからと、表情のような非言語コミュニケーションを軽視しているのですね。それに対して、たとえばアメリカ人は、知らない人にもニコッと笑いかけますよね。これは表情によって自分の立場が優位になること、表情で相手を魅了できることを知っているからです。無意識に過ごしているとき、どんな人でもその表情は魅力的ではありません。でも、一歩外に出たら、表情からマイナス要素をなくすように心がけることで、印象がグッと変わります。欧米諸国の多くは、子どもが幼いころから、親がこのようなことを教えているのです。表情を〝劇的に変える〟3つのポイントコミュニケーションは、言葉を発する前にお互いの表情を読み取ることから始まります。日本人は、表情で非常に損をしているのです!ならば、今日から表情を変えましょう。表情を大きく変えるポイントは3つあります。それが「目」「眉」「口角」です。この3つを、一度に変える方法は簡単。そう、笑顔です。ビジネスの現場においても、第一印象は「笑顔」の人が圧倒的に有利なのです。「目」=目尻を下げる。三日月の形をした目になるようにする。「眉」=話しながら眉を上下に動かす。「口角」=口角を上げる。笑顔を見せるときは、上の前歯が6~8本見えるように意識する。鏡の前で、無表情のときの顔と比べてください。違いはまさに一目瞭然です。

地声よりも、少し〝高めの声〟で次に大切なのが「声のトーン」です。ポイントは、普段出している自分の声より、「気持ち高め」にすること。高めの声は、社交的、明るい、やる気がある、感じがいい、という印象を与えることがわかっています。「地声」だと思っている声の、1トーン上の声ぐらいで、ちょうどいいのです。実際にはどれくらいの音程が印象がいいかというと、指標があります。

「ドレミファソラシド」を口ずさんでみてください。ちょうどいい声の高さは、「ファ」か「ソ」の音です。音程が正確でなくても、自分なりの音階の「ファ」か「ソ」でOKです。こうして口ずさむと、自分が普段、いかに低めの声で話しているか実感できるはずです。「ドからミ」くらいの低めの声は、聡明さや信頼感を与えるメリットもあるので、込み入ったビジネスの話をするときはいいでしょう。しかし、普段からそうした低い声で話していると、威圧感や、とっつきにくい印象を与えてしまうことがあります。ですから、そうした重々しいシチュエーション以外の普段の場面では、高めの声が圧倒的に好印象なのです。男性の場合、「ファ」か「ソ」では高すぎるのではないか、と思われるかもしれませんが、親しみやすい、話しやすい印象を与えるには、これくらいがちょうどいいのです。もともと声が低めの人は、話すスピードを上げてみるのも、ひとつの手です。テンポよく、リズミカルに話すことで、低い声の威圧感が消えていきます。もちろん家に帰ったら、思いきり地声で「あ~疲れた!」と言ってもいいでしょう。気のおけない友達の前では、どんなに低い声で話しても大丈夫です。しかし一歩外に出たら、自分の声、そして表情に責任を持つことが大事です。第一印象の8割は、表情と声で決まる

コミュニケーションが苦手だという人に理由を聞くと、「話すのが苦手だから」「(特に初対面の人の場合)話題に困る、何を話していいのかわからないから」という返事が返ってきます。でも、大丈夫。なぜなら、一生懸命話す必要はないからです。「サービス精神のアンテナ」の感度が高い人は、おしゃべりな人が多いのではないかと思われがちですが、実はそうではありません。自分から積極的に話さなくても、自然と「相手に話してもらうこと」ができる人なのです。具体的に言うと、どういうことなのでしょうか。相手が「もっと話したくなる」聞き方実は、話すことに自信がない人でもすぐにできる、「相手に話してもらう」方法はいくつかあるのです。その第一は「うなずき」です。「サービス精神のアンテナ」を持っている人は、オーバーリアクションがうまいため、意識しなくても上手にうなずいているものです。セミナーなどでは、「普段からうなずいているつもりなのですが……」とおっしゃる人が多いのですが、そういう人でも、ほぼうなずいていないと言っても過言ではありません。実際に、自分が人の話を聞いているところを映像で撮ってみていただきたいほどです。うなずいているつもりでも、うなずき方が小さすぎて、見ている側からはわからないことがほとんどです。うなずき方が小さいと、話しているほうは、「この人、ちゃんと話を聞いているのかな」と不安になります。逆に、しっかりうなずいて聞いてくれていることがわかると、気持ちよく話すことができ、どんどん雄弁になっていきます。ちょっと大げさかな、と思うくらいのうなずき方でちょうどいいくらいです。実際、私も意識してうなずいているときは、30分くらいで首が痛くなってしまいますが、それくらい大げさにうなずきましょう。〝うなずき〟ひとつで、商談の結果が左右される私がまだ社会人になって間もないころ、先輩の商談に同席させていただいたことがありました。ところが帰途、その先輩に、「君はもう来なくていい。うまくいく商談もうまくいかなくなる」と言われてしまったのです。私は新人でしたから、同席しているだけで余計なことは言わず、失礼なこともしていません。私は意味がわからず、先輩に理由を聞きました。すると、「君はまったくうなずいていなかった」と言うのです。うなずいていないということは、先方の話をまったく聞いていないに等しい、先方に対して失礼だ、場の雰囲気が悪くなる、ということだったのです。これほどまでにうなずくこと、つまり「人の話を聞く姿勢」が大切だったのかと痛感した私は、それ以来、話の聞き方には細心の注意を払うようになりました。「話している内容」よりも、印象を左右すること私たちは日ごろ、いろいろな人と話をします。特に初対面の人と話すときは緊張するものですが、少し話しただけで、話が合うか合わないかを敏感に感じ取ることも多いでしょう。では、話が合う、合わないは、相性なのでしょうか。それとも、共通の話題があるかどうかでしょうか。実は、話が合う、合わないは、相性や話す内容よりも「会話のリズムやテンポが合うかどうか」で決まるのです。逆に言えば、話すテンポを合わせれば、話が合うと思わせることができるのです。話すテンポを合わせることは、すなわち相手のペースにのってしまうこと、これに尽きます。話し方のリズムやテンポは人それぞれ。ゆっくり話す人もいれば、早口の人もいます。ゆっくりしたリズムで話す人に対しては、相手の言葉をじっくり待ちます。あいづちも、「そうなのですねー……」「うーーん」というように、やや伸ばす感じにします。テンポはゆっくり、リズムのとり方は大きく、を意識します。話を返すときも、やさしく、やわらかく。まるで年配の方や、小さな子どもと話すようなやさしさとやわらかさを心がけてください。一方、話すテンポが早い人が相手のときは、あいづちを多く入れては相手の話のリズムをくずさないように注意します。間髪入れずに「なるほど」「そうですね」「はい、よくわかります」などと、軽快に、短く、が基本です。うなずく回数も、相手のリズムに合わせて多めでOKです。よく、相性のいい人や一緒にいてしっくりくる人について、「息が合う」という言葉を使います。これはどういうことかというと、文字通り、「呼吸」が合っているということです。うなずきやあいづちのリズムが合い、会話のリズムが合うのは、お互いの「呼吸」が合っているから。だから、話の内容を合わせるよりも、リズムやテンポを合わせるほうが、ずっと重要なのです。

「何をどう話すか」に加えて「話し方」が大事

サービス精神が旺盛であることは、気くばり力の基本の「き」と言ってもいいものです。でも、行きすぎると、周囲から冷ややかな目で見られることもあります。「あいつは太鼓持ちだ」「気に入られたいからと、ヨイショばかりしている」そんなふうにとられることもあるかもしれません。ですが私に言わせれば、気くばり力という意味では、たとえ太鼓持ちだろうとヨイショだろうと、しないよりはしたほうがいいのです。されたほうは嫌な気がしないもの、わかっていてものせられてしまうものだからです。しかし、「簡単にヨイショができれば苦労しないよ」という声が聞こえてきそうですね。そこで、誰でも簡単にサービス精神を発揮できる会話術をご紹介しましょう。話を〝ちょっと大げさ〟にする、すごい効果それが「話のチョイ盛り」です。要するに、ちょっと大げさに話すのです。どうということのない話でも、お笑い芸人が面白おかしく話すと、とんでもなく面白い話になりますよね。そんなとき、芸人さんは「おまえ、話盛ってるな~」などと言いますが、あなたもそれをやればいいのです。外国の人からはよく、日本人の話はつまらないと言われます。それは事実をありのままに、淡々と話すからでしょう。もちろん、真剣にビジネスの話をするときは別ですが、もしも自分の話を聞いてほしいと思うなら、少しでも相手が興味を持てるような話し方をするのが、気くばりというものです。「チョイ盛り」のメリットは、言うまでもなく、話を面白くできることです。たいして面白くない話でも面白く聞こえさせてしまうのが、「チョイ盛り」のマジックなのです。芸人さんほどの話術はなくても、少し意識するだけで違ってきます。たとえば先日、自宅にお客様がいらしたときに、私が気に入っているお寿司屋さんの握りをお出ししました。本当に美味しいお寿司だということを相手に伝えたい場合、A:「ここのお寿司は美味しいんですよ。ぜひ食べてみてください」B:「このお寿司、東洋一美味しいんですよ。本当ですから!食べてみてください」どちらが食べたくなりますか?東洋一が本当かどうかはさておき、Bパターンで言われたほうが、「えっ、本当なの?早く食べたいな」と思うのではないでしょうか。私は普段から、盛って話すクセがついてしまっているようです。ふざけているように聞こえるかもしれませんが、その根底には「相手を喜ばせたい」「うれしそうな顔が見たい」という思いがあるのです。このとき、言われたほうもサービス精神のある人であれば、食べた後に、「本当ですね。私も東洋じゅうのお寿司を食べつくしましたが、ここのお寿司がダントツで一番ですねー」などと言って、チョイ盛りをさらに盛り上げてくれます。そういう人とは、その後も話が盛り上がりますよね。慣れないうちは「自虐ネタ」がおすすめこうした話の〝チョイ盛り〟は、加減が大事。大げさすぎず、ふざけすぎている感じにもせず、相手に楽しい、気持ちがいいと思わせる程度にすることです。目的は、事実をより魅力的に見せること。つい淡々と話をしてしまうという人は、ほんの少しだけでいいので、事実を脚色してみてください。ポイントは、「少しだけ脚色」です。噓をついてはいけません。むやみやたらと盛ったり、盛る頻度が高いと、信頼を失いますのでほどほどに。たとえば、雪の翌朝に転んでしまった話をするとします。「先日、雪が降った翌朝に歩いていたら、滑って転んでしまったんですよ」と話せば、事実をそのまま伝えているだけですが、「先日、雪が降った翌朝に歩いていたら、足が滑って、思いっきり尻モチをついちゃったんですよ。そうしたら、カバンが手から離れて、カーリングみたいにツーッと遠くに行ってしまって……。焦りましたよ!」こうした自虐ネタなら、多少大げさに盛ってもOKです。自分のちょっとした失敗をチャーミングに話せる人は、とても魅力的です。最近あった出来事を〝チョイ盛り〟して話す練習をする

先にお話ししたチョイ盛りの変化球として、ちょっとオーバーなたとえ話をするのもいいでしょう。具体例をいくつか、ビフォー・アフターで見てみましょう。例「この商品は、弊社のロングセラーで、超人気商品なんです」↓「この商品は、弊社のラインナップの中でも定番中の定番。誰にも愛される、料理で言うとカレーやハンバーグのような存在なんですよ。弊社の店舗にいらしたお客様の、8割がお買い求めになりますね」例「この新素材、ふわふわで気持ちいいですね~」↓「うわー、この新素材、ふわふわで最高ですね!まるで、できたてのマシュマロのような肌触りですね!こんなに気持ちのいいものは、触ったことがない!」例「○○さんは今日の飲み会、いらっしゃらないんですね、残念です~」↓「え、○○さん、今日の飲み会、いらっしゃらないんですか!○○さんが来ない飲み会なんて、ビーチのないハワイみたいなもの(ミッキーのいないディズニーランド、サンタのいないクリスマスなどでもよい)ですよ!それは残念だなあ~」例「○○くん、お客様には連絡をマメにしなければいけないよ。そんな今みたいな調子では、君の顔も、仕事を発注することも、先方に忘れられてしまうよ」↓「○○くん、ちょっとイメージしづらいかもだけれど、たとえばお客様のことを、わりと真剣に付き合っている、交際3カ月目の恋人みたいな存在だと思って接するといいよ。そういう恋人には、定期的にこまめに連絡したり、バイバイした後すぐにお礼のメールをしたりするでしょう。あくまで接し方として、そういう感じのマメさでってことで考えてみるといいと思うよ」こんなふうに、たとえ話を盛り込むだけで、その会話がグンといきいきとしたものになります。たとえを用いることで、具体性が増し、説得力も増すわけです。また、最後の例のように、後輩や部下に助言をするときにたとえ話を使うと、たとえ話の内容のほうに、話のウエイトも聞く側の関心もいくので、「こうしなさい、ああしなさい」と厳しく命令している印象になるのを避けられます。たとえの〝ネタ元〟としては、「誰もがよく知っているもの」「イメージしやすい身近なもの」「今話題になっている旬なもの」がおすすめです。いろいろなシチュエーションで使える、〝鉄板のたとえ〟をいくつか持っておくといいでしょう。「たとえ話」を使えば、助言も押しつけがましくならない

同じ話をしているのに、なんだか淡々とした調子で、聞いていて退屈してしまう人と、なぜかいきいきと、映像として頭の中に浮かぶように聞こえる人がいます。この違いは、どこからくるのでしょうか?わかりやすく、人を惹きつける話し方ができる人は、人を楽しませたいというサービス精神が旺盛な人でもあります。相手が楽しめるように伝えることも、忘れてはいけない気くばり力なのです。その具体的なテクニックのひとつが「オノマトペ」です。オノマトペって、なんだか知っていますか?オノマトペとは、フランス語で、音や状況を表わす擬声語です。「キンキンに冷えたビールがあります」「ボールがものすごい速さでビューンと飛んできた」「赤ちゃんの肌は、ふわふわ、すべすべしています」この「キンキン」「ビューン」「ふわふわ」「すべすべ」がオノマトペです。〝映像が浮かぶ〟話に、人は惹きつけられるサービス精神の気くばり①で、感嘆語を増やすことを提案をしましたが、オノマトペも同様で、話の中で上手に使うと、話がいきいきとして、聞き手の耳を惹きつけることができます。先ほどの例も、「冷えたビールがあります」「ボールがものすごい速さで飛んできた」「赤ちゃんの肌はやわらかくてきれいです」と言い換えたらどうでしょう?なんだか耳に残らず、つまらなくなってしまいますよね。オノマトペを使うことで、言葉が勢いを持ち、より伝わりやすくなります。話がうまい人は、このオノマトペを上手に使っています。アップル社の設立者の故・スティーブ・ジョブズは、そのプレゼンテーション力の素晴らしさで世界的に有名でしたが、ジョブズはプレゼンテーションの中で、英語では数が少ないオノマトペを、効果的に使っていたのです。幸い、日本語にはオノマトペが豊富です。これを使わない手はありません。「サービス精神のアンテナ」力が高い人にはムードメーカーが多いのですが、その大きな理由のひとつが、このオノマトペを上手に使っていることです。「パーッと行こう!」「チャチャッと終わらせよう」など、みんなを奮起させたり、明るい気持ちにさせたりする言葉を自然に口にしています。話すときに感情表現を入れることが苦手な人は、意識してオノマトペを使ってみましょう。実際に、ビジネスシーンでも使えそうなオノマトペを紹介しましょう。今までの私の本でも、「パ行」を使ったオノマトペを紹介しましたが、パ行は勢いがある明るい音なので、感情を効果的に表わすのに特に適しています。「パ」:パーッと、パパッ、ぱったり、など「ピ」:ピンピン、ピーッと、ピンと、ピリピリ、ピッタリ、など「プ」:プカプカ、プリプリ、プルプル、ぷつりと、プラプラ、など「ぺ」:ペタッと、ペラペラ、ペロリと、ぺちゃんこ、など「ポ」:ポロっと、ポカンと、ポカポカ、ぽっこり、ポチャンと、など例文を挙げてみましょうか。「承知しました。パパッと仕上げてしまいましょう」「ピリピリした緊張感のあるプレゼンでしたね」「その企画、今回のプロジェクトにピッタリですね!」「○○さんのご提案を伺っていて、ピンときたことがあるのですが、申し上げてもよろしいでしょうか?」「いただいたおみやげ、あまりにも美味しすぎて、少しずつ食べるつもりが、ペロリと一気に食べてしまいました」「みんな、あまりの独創的なアイデアに驚いたのか、ポカンとしてましたよ」こんなふうにオノマトペを使うことで、話にダイナミックな印象を加えられるのです。記憶に残る話し方、残らない話し方さらに、話をわかりやすくするためには、一文を短く、テンポよく話すこともポイントです。ちゃんとわかってもらうためにはしっかり長く話すこと、と思ったら大間違い。話がうまく、人を惹きつける話し方ができる人ほど、話が短いのです。しかも、そのほうが知的に見えるというおまけつきですから、そうしない手はありません。そのポイントを、以下にご紹介しましょう。たとえば、「そうそう、昨日のことだったんですけれどね、弊社の主要な取引先の社長と打合せをしていて、そこで社長がおっしゃられたのが、受注システムを見直したいということだったんですけれども。ただ、私としては、社長がおっしゃっている『見直す』ということは、そう簡単にはいかない問題があるよなあと感じたんで

すけれど、それはなぜかというと……」こんな話し方では、あまり聞きたいという気持ちにはさせられませんよね。同じ内容を、これまでに述べたポイントを踏まえて直してみると──、「昨日、打合せの席で興味深いことがあったんですよ。(=どんな話をするか提示)先方の社長が、受注システムを見直したいとおっしゃったんです。(=一文を短く)私、それを聞いた瞬間に、ピーンと来たんです。(=オノマトペを入れる)考えていることをお話ししてもいいですか?(=テンポよく)大きな問題が2つあると思うんです。ひとつ目は……(=ポイントをわかりやすく)」といった具合です。いきなり仕事場で試すのはハードルが高いという人は、プライベートの飲み会や同僚とのランチで練習しておくといいでしょう。その話に、オノマトペとテンポで「躍動感」を!

組織というものは、あらゆる年代、さまざまな環境で育ってきた、まったく違った性格を持つ人たちが集まり、目的を持って働いているところでもあります。年長者で「最近の若い者は……」などと言う人はさすがに減ってきているかもしれませんが、世代が違えば多かれ少なかれ、お互いにジェネレーションギャップを感じてしまうものです。「○○課長はとっつきにくいし、言うことがいつも古いんだよな」「いつも、昔話か自慢話しかしないから、疲れるんだよね」本音ではこんなふうに思ってしまうこともあるかもしれません。でも、それは非常にもったいないことです。「サービス精神のアンテナ」を持っている人は、どんな人とでも物怖じせずにコミュニケーションをとることができます。形式ばった場ではおとなしくなってしまうこともありますが、自由にふるまえる場で雑談の相手をさせたら、そのリアクションのよさといい話の面白さといい、右に出る者はいないでしょう。どうも目上の人と話すと身構えてしまう、あるいは、世代が違いすぎてしらけてしまう、という冷ややかなタイプの人も、ぜひ「サービス精神のアンテナ」の感度が高い人がやっていることから学んでみてください。〝かわいげ〟を武器に話しかけてみる目上の人と接するとき、つい身構えてしまう人は、「思っていることを正直に言ってしまうと、場がしらけるのではないか」「もしかしたら嫌われたり面倒がられたりしてしまうのではないか」という心配を、無意識にしています。ここは練習。「こんなことを言ったら相手にどう思われるか」という不安は一度置いて、思ったことをフランクに口に出してみましょう。ジェネレーションギャップがあることなど気にせず、まずはあなたから年長者に話しかけてみてください。キーワードは「かわいげ」です。話しかけることは何でもけっこう。まずは、仕事に直接関係のないことのほうが試しやすいでしょう。たとえばグルメで知られている上司になら、「○○課長はいつもどんなところでランチを食べていらっしゃるんですか?いやぁ~僕なんか最近はコンビニ飯ばっかりで。ぜひ、教えてください!……あ、でも1000円以内のところ限定でお願いします(笑)」「○○課長は宮城県出身だそうですね。今度出張で仙台に行くのですが、どこか美味しい食事ができる店をご存じないですか?」といった具合です。もちろん、言いたいことをなんでも言っていいわけではありませんから、ある程度まわりの空気は読んでくださいね。話しかけるチャンスは、相手に余裕があるときです。忙しいときに関係のないことで話しかけてしまったら、迷惑以外の何物でもなくなります。ここはタイミングが大切。ただ、年長者であればあるほど、またある程度地位が高い人であればあるほど、懐が深いものです。そして、フランクに話しかけてくる目下の人間を、「図々しい奴」などと思わず、「かわいい奴」と思うものなのです。懐には、飛び込んでしまった者勝ちです。「同世代と群れない」ことで、度量が広がる会社の飲み会があったら、ぜひ同期や同世代だけで固まって座ったりしないで、年長者の近くに座ってみてください。同じ職場なら、職場の昔話を教えてもらうこともできますし、知らなかった話も聞けて、意外と面白いものです。もしそこで上司に親父ギャグを連発されたら、噓でもいいので、いっさいの躊躇を見せずにウケてみせてください。「つまらないこと言ってるな……」などと冷めた目で見てはいけません。そこでどれだけウケることができるかに、あなたの人間力、人間としての度量が問われているのです。これは大げさではありませんよ。親父ギャグ、かわいいじゃありませんか。その人がどんなにくだらないことを言ったとしても、人生においても、仕事においても経験豊富な尊敬すべき先輩です。同世代とばかり話して、同世代とばかり群れていては、今の自分にないものの見方を知ることも、気づきを得ることもできません。自分より年長の人、地位の高い人、あるいは自分より年下の人ともかかわることで、さまざまな世代からの視点が備わり、社会がより深く見え、度量が大きくなるのです。「自分と似た人」とばかり、つるまないこと。「自分と離れた立場・年齢の人」にこそ、積極的にかかわっていくことです。人間ですから苦手な人もいるでしょう。でも、私もいつも会社の営業にこう言っています。「苦手な相手ほど声をかけよう」「嫌な相手ほど顔を合わせよう」と。苦手な人は避ければ避けるほど、苦手になっていきます。苦手な人とフランクに話すことがどうしてもできないなら、笑顔で挨拶するだけでも十分です。そうやって少しずつ相手との距離を縮めてください。どんな人とも付き合える柔軟な思考を持っている人は、必ず周囲からかわいがられます。そういう人こそ、自分の強みを活かし、いずれは組織の重要なポジションにつく人間になれる可能性が高いのではないでしょうか。

年の離れている相手にこそ、積極的に声をかける

気くばりに必要な「尊重のアンテナ」とは人当たりがよく、いつでも穏やかに人と接し、控えめな印象。人と決して争うことのない、いわゆる「万人ウケ」するタイプ。「尊重のアンテナ」を持っている人を表わすとすると、このような感じになるでしょう。このアンテナの感度が高い人は、協調性が高く、つねに相手の意見や考えを尊重します。それも、無理に人に合わせているわけではなく、ごく自然に人に合わせることができる、適応力に優れているのです。目立つタイプではありませんが、穏やかで忠実な人柄で、行動も慎重なため、周囲からの信頼は厚いでしょう。私が日ごろ接する人の中でも、「尊重のアンテナ」力が高い人は、とてもお付き合いしやすい印象があります。人を不快にさせることはまずありません。家庭にたとえるなら、従順な子どものような存在です。その空気を読もうとする姿勢、周囲への適応力の高さは、まるで子どもが親の愛を失わないように身につけた処世術のように見えます。周囲の人に配慮することができる能力は、まさに気くばり力そのもの。どんな「気くばり」でも、その根底にあるべきなのは、何より「相手を大切に思う気持ち」。つまりは、相手を尊重する気持ちです。相手の考え、仕事、存在そのものを尊重してこそ、相手が何を考え、感じ、求めているのか、ちょっとした言動から読み取り、察することができるのです。そして、自分は謙虚な姿勢で振る舞い、決しておごりたかぶらない。そうすることで、相手にとって「居心地のよい空気感」を提供できる人は、目の前にいる相手に、見えないプレゼントをしているのです。この気くばりができると、こんな「あなた」に変わります!「、」相手に安心感を与え、信頼される場の空気を読め、「よく気がつく人」と言われるようになる新しい環境にもすぐに適応できる話をしやすい人と思われ、相談を持ちかけられるようになる

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次