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4社長はどれくらいの回数、どれくらいの時間、学習すればいいのか 学習回数は人とテーマによって異なる

社長の学習成果 =社長の素質 ×教材の質 ×学習方法 ×学習回数または学習時間  この公式のとおり、学習成果を決定づける 4番目の項目は「学習回数または学習時間」です。これは、次のような要因に左右されます。 1.自分の戦略実力をどのレベルまで高めたいと考えているか。その目標のレベルは、社長の経営に対する願望や向上心によって決まります。 2.学習しようとしているテーマの難易度はどれくらいか。 3.自分の素質がどのレベルにあるか。 4.自分にとって必要な学習テーマは何か。 5.学習に使う教材の質はどうか。 6.学習方法、学習の密度はどうか。 7.同業者の平均学習回数・時間はどれくらいか。  数値化ができない項目もあるし、同業の社長のこともわからないので、どれくらい学習すればよいかを決めるのは、やはりむずかしくなります。  それでも私のこれまでの経験からすると、通常のテーマでは 20 ~ 30回、特にむずかしいテーマの場合は 40 ~ 50回学習すれば、仮に素質に自信がなくても業界でトップクラスに高まるはずです。  では、実際にはどんなふうに学習すればよいのか。  まず、 10回くらい集中して学習し、そのテーマの全体像をつかむとともに、そのテーマの大事な要因は何と何であるかをつかみます。  そのあと 4カ月 ~ 6カ月経過したあたりで、再度 2 ~ 3回学習するという反復学習を続けます。こうすると、その間に仕事を通じて体験した知識も加わるので、効果が高まります。  これを 5年間続けると、社長の戦略実力はかなり高まります。  ただし、そこで気を緩めることなくさらに学習を続け、さらに実際の経営に応用していくと経験知識の量ももっと多くなるので、 10年もすれば、実力はおそらく業界でトップクラスに高まるはずです。  学習テーマが特にむずかしいときは、その途中に踊り場――成長の停滞現象が何回も発生します。  しかし、何回目かの踊り場にきたとき、「ここが最もレベルが高い頂上だ」と考えてその後学習をしなくなると、実際は中の上程度のレベルで成長が止まってしまう恐れがあります。これでは同業者の中でレベルが高い経営システムはつくれないので、当然業績は良くなりません。  だから、特にむずかしいテーマのときは、気を緩めることなく長期計画で学習を続けるとともに、実際の経営で試しながら改善を続ける必要があるのです。  こう説明すると、読者の中には「こんなにまでして学習するのはゴメンだ」と言う人もいるでしょう。  しかし経営は歩合給で運営されており、しかも業績の 96%は社長 1人の戦略実力で決まることを考えれば、戦略の学習がすべての業務に優先することがわかるはずです。

 この事情をよく言い表わしているのが「百尺の竿頭さらに一歩を進む」という、道元の教訓です。ちなみにここでいう一歩とは 80 cmくらいと考えてください。  百尺の竿頭とは、長さが 30 mもある竹ざおです。そんな長い竹ざおを登るのは、とても苦しいことです。  ところがいちばん上まで登ったとしても、いちばん上にあるのは手だけで、頭はまだ 50 cmくらい下にあるので、登り切ったことにはなりません。頭が竹ざおの最上部に達するには、たとえその上に竹ざおがなくても、あと 80 cmくらい上に登らなければなりません。  しかしこのときは、つかむべき竹ざおはありません。竹ざおがないのに「あと一歩」登るためには、強い向上心と、並々ならぬ努力が必要になります。  経営の学習も同様で、そこまでやってこそ初めて、学習テーマは、本当に自分独自のものになるのです。  ここでいう特に大事なテーマ、むずかしいテーマとは、「経営規模で変わる社長の役目の違い」「利益性の根本原則」「強者の戦略と弱者の戦略」「本当の意味でのお客中心の経営」「従業員教育」「経営理念の本当の意味」などのことですが、これらについては、量稽古をして完全にマスターできたと思ったとしても、そこで立ち止まることなく、さらにもう一段レベルを高める努力が必要になります。

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