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4つのリセット時代のリセット

 ある日、郵便で封書を出そうと思ってコンビニへ切手を買いに行きました。「封筒を送るとき切手代はいくらでしたっけ」と聞くと突然、店員はメジャーで封筒を測りだしました。「定形郵便なので金額は決まってるはずなんですけど」と言うと、店員はきょとんとした顔です。  結局、店員に切手の料金表を見せてもらい、 120円の切手を買いました。そのときに少し嫌味で「あなたは切手を貼って郵便を出したことないの」とその店員に聞くと、「ありません」と答えました。  今は封筒ではなく、宅配便で送るのが当たり前の時代なのです。  自分が今まで生きてきた「古い時代」を「今の時代」にリセットするということは非常に厄介なことです。  私が若い頃、女性からモテる男というのは矢沢永吉のような人でした。バイクに乗って、タバコを吸って、目が合っただけで喧嘩するちょっと不良っぽい男。これがモテる男の代表選手でした。  ところが今の時代、こういう男はモテません。今モテる男というのは健康的な男です。公園の周りを毎日マラソンし、会社には自転車で行く。家に帰ると手作りの野菜ジュースを作って飲む。こういう男なのです。  皆さんにこんな話をしたくせになんですが、私自身も、自分の時代から未だに抜けきれずにいます。昔はこうだったなんてことをたまに部下に言うこともあります。しかしそれでは今のビジネスに取り残されてしまいます。  今の 20歳は中学生の頃からスマホを使ってきた人たちです。 30代・ 40代は携帯が当たり前の人たちです。現物を見ずに口コミだけを見てネットで注文、現金をほとんど持たずにスマホで決済、キャッシュレス。こういうことにまったく違和感がない人たちなのです。  契約書や申込書に名前や住所、電話番号を書くのは当たり前、最後にハンコを押してください。この用紙に書き込んで FAXしてください。当たり前のように繰り返されるこの作業、本当にこれは今も必要なのでしょうか。昔の当たり前は今の当たり前ではないのです。  お年寄りでなければ手で紙に字を書くよりもパソコンに入力してもらったほうが、お客様もこちらも楽なはずです。そもそも送付する必要がない書類なら、郵便番号はもちろん住所すら不要です。メールですべて完結するならば名前すら不要と言えます。  自分の時代には、当たり前だったことが今やどんどん不要になっています。昔のままの感覚でビジネスを考えてしまうと、今まで普通だった営業手法も広告もまったく効果がありません。  今、新聞を読んでいるのは高齢者だけです。だから新聞折込チラシをいくら入れたところで、高齢者以外にはほとんど効果はありません。ある健康食品の会社がラジオで新製品の宣伝を行いましたが、まったく売れなかったそうです。あなたが最後に自分のラジオのスイッチを入れたのはいつだったでしょうか。  時代のスピードはとんでもなく速くなってきています。若手の社員に「昔はなぁ」という話をするのではなくて「今はどうなの」と聞くことが重要なのかもしれません。

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