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3褒めるタイミング

褒め言葉を習慣にしてしまいなさい。人付き合いの悩みなど、瞬時に解消します。──ジョセフ・マーフィー

目次

「思い」より「言葉」

日本人は、言葉にしなくても相手の気持ちを読み取るという能力にすごく長けています。空気を読むということですね。言葉の裏側にある気持ちを表情や「間」で感じ取ります。

そのせいか、家族間のコミュニケーションも「言わなくても分かっているだろう」ということになりやすいのものです。

海外の映画みたいに毎日、パートナーや子どもに「愛してるよ」、「ステキだね」なんていう会話を日本でしている人はごく稀です。

男性はそんなこと言うのは恥ぐらいに思っている人もたくさんいますね。しかし、心で思ったことが何でも伝わるわけではありません。

「思い」と「言葉」、どちらが人に伝わるでしょうか?レストランで心の底から「ハンバーグ!」と思っていても、言葉で「エビフライください」と言えば、もちろんエビフライが出てきます。

だからといって、ウエイトレスさんに「心でこんなに思っていたのに……ちゃんと空気読んでよ」とは思いませんよね。

心でいくら思っていても、やはり声に出して言うことの方が圧倒的に伝わるのです。

感謝を言葉にする日頃、身近な人に思っている感謝を言葉にして、声に出して伝えてみよう

POINT

照れくさくても言葉にすると、思っているだけより千倍伝わります。

「いいな」と思った時がチャンス

セミナー講師をしていると、いろんな方に出会う機会があります。ありがたいことに、何度もいらしていただける方もたくさんいらっしゃいます。

以前、講座で一緒だった方々とまたセミナーで再会することがあります。私がセミナー講師をし始めた、ある時のことです。

何度も会っている講座の生徒さんたちがお互い、「髪切りました?」、「ネイルかわいいですね」、「いい感じの服ですね」と褒め合いながら会話をしていました。

ふと、気付きました。『私もそう思っていた』のです。そう思っていたのに言葉に出して言っていなかったのです。これは、もったいない。

それからは、ステキだなとか、何か変化に気づいた瞬間に伝えようと思いました。「いいな」と思った時が褒めるチャンスです。「いいな」と思った時、すぐに!何気なく思いついたことを、すぐに言葉にする。

POINT

褒め言葉でなくても、小さな変化、「髪切った?」、「今日は何か明るい感じだね」、「メイク変えた?」などでもOKです。

出会いがしらに褒める

褒めるタイミングに迷うことがあるかもしれませんが、一番いいタイミングは出会った瞬間です。「人と会ったら、すかさずどこかを褒めよう」と初めから決めていると、不思議と必ず何か見つかるのです。

脳は検索エンジンといいますが、脳に「相手の褒めるところは?」と質問すると、それを勝手に探してくれるのです。

会った瞬間、出会い頭に褒めると、その後の会話も楽しいものになります。ほんの少しの褒め言葉でも、ワンパターンの褒め言葉でも伝わりますので、「出会いがしらに褒める」。ぜひやってみましょう!会ったら、すかさず褒めよう

相手「こんにちは~」

あなた「今日もステキですね」

相手「いえいえ」

あなた「髪切りました?お似合いですね」

相手「切りすぎちゃって……」

あなた「いい感じだと思いますよぉ♪」

相手「それなら良かったわ」

POINT

会う前から、褒めようと意識してみよう。

ネイルやアクセサリーは褒めやすいポイント

もし、相手がネイルをしていたり、何かのアクセサリーを付けていたら、すかさず褒めましょう。アクセサリーはとても見つけやすく、そして、一番褒めやすいポイントです。

特に、ネックレスは何の意味もなく付けている人はほとんどいません。必ず何かストーリーがあって付けています。

「パートナーにもらった」「自分でがんばって奮発して、買った」「友人に作ってもらった」なかには、「自分で作った」や、パワーストーンなどは「自分のために特別に作られたもの」だったり、何かスピリチュアルな意味があるのかもしれません。

ネイルもほぼ必ずこだわりのデザインにされているはずですし、ブローチなどのキラキラ光るものも褒めやすいポイントです。

アクセサリーを褒める

あなた「ターコイズのネックレス、ステキですね」

相手「これ、友だちが作ってくれたのよ」

あなた「なんだかパワーありそうですね」

相手「そう?ありがとう」

あなた「あまり見ないデザインなので、見入ってしまいましたよ♪」

POINT

「ネイル、ステキですね」というシンプルな一言でも笑顔になっていただけることでしょう。

「当たり前」のことも褒める

褒めることは学校で学べませんし、身近に人を褒める人がいないと褒め慣れていないので、褒めることにどうしてもハードルが高くなってしまいます。

「何か偉業を成し遂げた人でなければ褒めてはいけない」……そんな風潮が日本にはあります。

海外で大活躍するスポーツ選手や、歴史上の人物、大実業家、大成功しているアーティストたちのことは、簡単に「すごいよね!」と褒めるのですが、そんな人は身近にあまりいませんよね?そういうすごい人たちだけを褒めるということであれば、褒める機会を失ってしまいがちです。

もっと身近な人、家族や友人、仕事で関わる人を褒めてこそ、人生が変わります。もっと「当たり前だ」と思うことも褒めていいのです。

  • 奥さんがご飯を作るのは、当たり前。
  • 旦那さんが給料を持って来るのは、当たり前。
  • 子どもが勉強するのは、当たり前。
  • 社員が働くのは、当たり前。
  • 社長が給料くれるのは、当たり前。

なんでも「当たり前だ!」と思うと、褒めるところはなくなります。でも、どんなことでも何もしなければできないのです。

ですから、「当たり前!」と思うことこそ褒められると、人は幸せを感じ、やる気になり、もっとがんばろうと思うものです。

身近な人の、「当たり前」だと思うことを褒めるように努めてみましょう。あなたの人生が大きく飛躍してくるはずです。

周囲には褒めることが溢れている周りの人がしてくれている当たり前のことは何でしょう?「靴が揃ってて気持ちいいね」「トイレの蓋を閉めてくれて、えらい!」「毎日、お風呂沸かしてくれて助かるよ」

POINT

当たり前のことまで褒めると、周囲には褒めることが溢れていることに気がつくはずです。

「美味しい!」と言う

ほとんどの人が1日3回、食事をすると思います。ですから、食事の時の3回は褒めるタイミングがあるということです。美味しかったら「美味しい!」と言う。

仮に料理が美味しくなかったとしても、作ってくれた人に「いつも作ってくれてありがとう」と言う。外で食べる時は、飲食店でも「美味しいですね」と言えるチャンスです。

私が意識的に人を褒めようと思っていた頃、こんなエピソードがありました。あるお蕎麦屋さんで茶そばを食べた時のことです。すごく美味しかったのです。

「これは褒めるチャンスだ!」と思いましたが、やはり知らない人を褒めるのは恥ずかしく、お箸の紙の袋に、「こんな美味しい茶そばは生まれて初めて食べました。ありがとうございます」と書いて折りたたみ、レジにいた店長さんに渡しました。

お会計を済ませて店を出ると、後ろからその店長さんが「ありがとうございます!」と大声で、しかも目に涙を浮かべ、顔を真っ赤にされて、こちらに何度もお辞儀をしてくれていました。

「言葉一つでこんなに喜んでくれるんだ」と逆にこちらが感動したことがあります。

お店の人を褒めてそういう風になったのは、後にも先にもその時だけでしたが、その時の笑顔が心に残り、「食べた時には必ず褒めよう」と誓ったのでした。

飲食店で褒める

あなた「わぁ、このパスタすごく美味しいね」

店員さん「ありがとうございますぅ」

あなた「手打ちなんですね。店内もおしゃれで最高のお店ですね」

店員さん「嬉しいです!ありがとうございます」

あなた「シェフの方?本当に美味しかったです。天才ですね!」

シェフ「ありがとうございます」

あなた「また来ますね」

POINT

美味しいと感じたら、褒めるチャンスです。「美味しい!」と喜ぶと、一緒にいる人も楽しめます。連れて行ってくれた友人の顔も立つ。

店員さんやシェフも幸せな気持ち、ウキウキした気持ちになり、次のお客さんにも良い感じで接客できることでしょう。

これぞペイフォワードです。仮に美味しくなくても、味以外の何かを褒めて楽しむぐらいの余裕があるといいですね。

「褒め言葉」を口ぐせに

褒め言葉を口ぐせにすると、褒めることがもっと簡単になってきます。

自分が使う口ぐせが前向きなら、潜在意識の法則により良い人生になりますが、人に使う口ぐせも前向きな褒め言葉にしていきましょう。

メールの予測変換にはいつも使う言葉が上位に上がってきますよね?「あ」と打つと、「ありがとうございます」、「愛」、「憧れ」と出るような人の人生はそういう言葉で満たされています。

「あいつ」、「ありえない」、「焦る」などが出てくると、やはりそのような言葉通りの人生になっていることでしょう。

私がよく言うといいますか、自然に出てしまっている言葉は、「すごいですね」「素晴らしいですね」「ステキですね」たった、これだけです。何度も言っていると、もはや無意識でこの言葉が出てきます。

会話が途切れた時に、「すごいですね〜」と言ってしまうので驚く方もいますが、ほとんどの方は何がすごいか分からないまま、なんとなく心地よい雰囲気を感じてくださいます。

また、脳の仕組みとして、先にそれらの言葉を言うと、その理由が後から思いつくようになっています。

「離婚しまして……」という方にまで「素晴らしいですね」とつい言ってしまい、一瞬びっくりされたこともありますが、そのあとすぐに「新しい道が拓けますね」と言うと、明るい笑顔で、「そうですね!」と言っていただきました。

こういう風に理由はあとから思いつくものです。まずは褒め言葉を口グセにするために、『すごい!素晴らしい!ステキ!』を1千回唱えましょう。

「1千回も!?意外とスパルタです!」って?しかし、それが人生を一番カンタンに変える方法なのです。

どんな会話中でも褒め言葉!どんな会話(もちろん身内の不幸などの話以外)に対しても、「すごいですね!」、「素晴らしいですね!」、「ステキですね!」と言ってみる。

POINT

慣れてきたら、他にも、「いいですね〜」、「さすがですね!」、「最高ですね!」などの褒め言葉をどんどん追加していきましょう。

相手の住んでいる場所、育った場所を褒める

私は学生時代、オーストリアのウィーンに住んでいました。美術大学に通っていたのですが、どこを見ても絵になる素晴らしい街でした。ただ、そこは観光地。

とくにご年配の方々が多く足を運ぶ保養地的な要素もあり、日本に比べて若者が遊ぶところもあまりなくて、ちょっと退屈だなぁと思ってしまっていたのです。

その後、日本に帰ってきて、友人とバーで飲んでいる時、外国の方々が話しかけてきました。

他愛もない会話をしていたのですが、ある男性に「英語上手だね。どこで勉強したの?」と聞かれたので、「ウィーンに住んでて、そこはドイツ語だったけど、英語に憧れて、映画で勉強したんだ」と答えました。

すると、男性が「ウィーンってどうだった?」と聞いてきたので、何の気なしに「遊ぶところがなくて退屈な街だったよ」とカッコつけて、答えてしまいました。

すると、彼の形相が瞬く間に変わり、「俺はウィーンから来たんだよ。退屈で悪かったな!」と烈火のごとく怒ってしまいました。

私はひたすら謝り、なんとか逃げ帰ったのですが、相当なトラウマになりましたねぇ(笑)。それ以来、「土地の悪口は絶対に言わない!」と心に誓ったのでした。

よく、「都会は空気が悪くて、人も冷たいし……」、「うちは田舎で、何もなくて……」と自分の住んでいるところの悪口を言っている人がいますが、それを聞いて明るい話にはなりませんし、もしそれが自分の出身地だったらいい気はしませんよね。

ぜひ、あなたの住んでいるところ、行ったことのあるところ、出身地の良いところを見つけ、心から褒めましょう!

住んでる場所のいいところを伝える

あなた「どちらのご出身ですか?」

相手「長野県なんですよ」

あなた「そうですか!自然が豊かですごくいいところですよね」

相手「田舎ですからぁ(苦笑い)」

あなた「画家が住み着く県、ナンバーワンって聞いたことありますよ」

相手「そうなんですか?」

あなた「そうですよ!東山魁夷さんとか千住博さんとか。あなたがそこで生まれ育ったのは、何か意味があるのかもしれませんね」

相手「そうですかねぇ……なんだか嬉しいです」

POINT

行ったことのない所でしたら、どんないいところがあるか聞いてみましょう。次に、同じ県出身の人にその話題を話せるかもしれませんよ。

SNSの「いいね!」で気軽に褒める

今はフェイスブックを始め、いろいろなSNSでコミュニケーションをとる時代になっています。これからも人との繋がりはより便利になっていくことでしょう。

ひと昔前だと、「いま、広島の友だちがお好み焼き屋に入ったって!」と言うと、「何で分かるの?超能力?」と思うような不思議なことが今は普通になっています。

自分の近況を誰もが発信する時代で、SNSは実はとても便利な「褒める」ツールなのです。

「いいね!」というボタンがありますが、「いいね!」が押されるとやはり嬉しいものですし、「いいね!」自体が褒め言葉です。

どんどん仕様が変わっていくと思いますが、フェイスブックには現在、「超いいね!」というハートマークのボタンもあります。

ちょっと長押しすると、「超いいね!」ボタンが出てきますので、できればそれを押して、褒め言葉を気軽に伝えましょう。

「超いいね!」は「いいね!」よりも目立ちますし、どうせ押すならその人の目に留まりやすい方がいいですよね。SNSをされてる方はぜひ、無理のない範囲で、そして「いいな!」と思った時には「超いいね!」を押しましょう。

「いいね!」を意識的に押す習慣をフェイスブックやインスタグラム、LINEで「いいね!」を意識的に押す習慣をつける。

POINT

気乗りしない時はもちろんスルーでいいですから、あくまでも楽しめる範囲でしてみましょう。

NGな褒め方

ここでは、番外編「NGな褒め方」をご紹介します。何の気なしに褒めたつもりが、相手を傷つけたり、壁を作ってしまうことがあります。ぜひ参考になさってください。

(1)有名人に「似てる!」と思っても……「有名人の○□に似ている」というのは、実はかなり難易度の高い褒め方です。

相手の方がその有名人を好きであることが前提ですが、初対面の人だと知るよしもありませんよね。

数人でランチをしていた時、ある方が女性に対して、「誰かに似てますよね?みんな、誰か分かる?あっ、思い出した、○□だ!」と、なんとあまり好かれていない男性芸人の名前を言ったのです。

その場の皆さんは同意するわけにもいかず(笑)、本人も一瞬無言になり、顔がひきつり、「そ、そうですか?初めて言われました……」とかなり難しい空気になったことがあります。

私は他の話題にするのに必死でしたが(笑)、意外と「似てる!」というだけでそのまま言ってしまう方が多いように思います。

もし似ていると思ったなら、誰もがいいと思うような好感度がすごく高い有名人に限定した方がいいでしょう。

(2)知り合いに似てる……また、こういった場面にも時々出くわすのですが、「知り合いに似てる!」と言ってしまう方……。

「私の知り合いにそっくりです。あっ、話し方や服装まで似てる。すべてがあまりに似すぎててびっくりです!」と半ば興奮して言っています。

興奮するのは分かるのですが、言われた本人は誰の話をしているのか理解できず、ただ「こんな人、いくらでもいますよね」というぐらいしか返答のしようがありません(笑)

知り合いにあまりにも似ていても、言いたい気持ちをグッとこらえるのが良いコミュニケーションのためには無難ですね。

(3)比べて褒める……「○□と比べてあなたの方がいい」という褒め方も普通にしてしまいがちですが、これは実は、間接的にもう一方の方の悪口になってしまっています。

「ここのピザは、A店のピザより美味しいね」と言うと、褒めているつもりでもそのあとの会話は、「そう、A店のピザは生地が美味しくないのよ」と悪口の方にフォーカスしてしまいがちです。

例えば、マッサージ店で、「あなたのマッサージは○□店のより、全然いいなぁ」「そうですか、ありがとうございます。

○□店で何かあったんですか?」「すごく下手でさ、次の日、揉み返しがひどくて大変だったよ」という会話だと、マッサージをしている方は褒められた嬉しさを感じるどころか、「明日は我が身かも?」とかえって緊張してしまうことでしょう。

褒める時は、誰ともどことも比べないで、その人だけを褒めましょう。

(4)君は前はダメだったけど……「君は前はダメだったけど本当に良くなったね」というように、昔は悪かったけど今は良くなったという褒め方もNGです。

褒めているようですが、一度下げてから上げているので実はプラスマイナスゼロにしかなっていません。

褒める時は、「昔からいいもの持ってたからさらに良くなったんだね」と昔も今も褒めましょう。これは、ウソではなく真実です。

以前、悪かった人がいま良くなるはずはありません。

「綺麗になったね」、「カッコよくなったね」、「若くなりましたね」という褒め方も、「前はあまりパッとしなかった」という暗示にもなりかねませんので、キッパリと「やっぱり綺麗ですよね」、「相変わらずカッコいいですね」、「いつもお若いですね」などと現在進行形で褒めましょう。

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