もうおわかりと思いますが、従業員 100人以下の会社の業績が上がらない理由で大きなものは、次の3つです。 1.経営規模の大・中・小・零で変わる社長の役目がわかっていない。従業員 50人以下の社長なのに大企業の社長のような錯覚をして、自分の役割を誤解している。 2.戦略と戦術の区別がつかず、繰り返し作業の戦術だけが経営の大事な仕事と強く思い込んでいる。 3.強者の戦略と弱者の戦略の区別がつかず、カッコが良い強者の戦略が正しい経営のやり方であると信じ込んでいる。 この中でも、特にウエイトが高いのが 3番目です。 こんな間違いを犯さないためには、どうすればよいかについて考えていたとき、 1995年頃、ふと考えついたのが戦略社長塾です。以来戦略社長塾は 20年近く開いていて、これまで 8000人以上の社長が参加しています。 参加した社長からは、「役に立った」とか「社長の役目がようやくわかった」など、とても喜ばれています。では戦略社長塾の内容について説明しましょう。 まず最初に、中小企業の社長を 3 ~ 5人募集します。 2番目に、ランチェスター経営で制作した DVDを教材として使います。 3番目は、 DVDを 15分くらい見たあと、いったん止めます。そしてインストラクターが必要に応じて解説をしたあと、参加者 1人ひとりから意見を聞いていきます。各人の意見発表が終わったら、再び DVDを 15分くらい見ます。またいったん止めて、各人の意見を聞きます。これを何回も繰り返します。 このように進めると、 DVDの録画時間が 1時間だとすれば、この 2倍の 2時間はかかります。 ちなみに社長塾を始める時間は、朝 7時、 10時、 15時、あるいは土曜日の 8時からなど、塾を開くインストラクターの都合で決めています。 戦略社長塾の基本コースは、次のようになっています。 第 1コース――テーマは「社長の差別化学習法」で、 DVDは 2巻構成になっています。内容はこの本で説明しているものとほぼ同じです。 第 2コース――テーマは「戦略社長」で、 DVDは 4巻構成になっています。内容は経営を構成する大事な要因とそのウエイト付け。利益性のよしあしが根本的に決まる利益性の原則。戦略と戦術の違い。実行手順とそのウエイト付け。経営規模の大・中・小・零で変わる社長の役目など、経営の基本部分が中心になっています。 第 3コース――テーマは「社長の実行力の高め方」で、 DVDは 2巻になっています。内容は仕事に投入する時間量を多くして、社長の実行力を思い切り高めるための「時間戦略」が中心になっています。 第 4コース――テーマは「早わかりランチェスター法則」で、 DVDは 2巻構成になっています。内容はランチェスター法則のハードの部分と、これを経営に応用するソフトの部分など、最も大事なところを説明しています。 以上の4つが経営の基本原則コースになっています。合計すると基本コースだけで 10回開き、学習時間は約 20時間になります。 戦略社長塾は 3 ~ 5人とごく少人数で開くのですが、お互いに知らない人ばかりになるので、 1回目と 2回目は固い雰囲気になります。 しかし 3回目になるとお互いの業種と人柄もだいたいわかってくるので、打ち解けて気楽な雰囲気で学習できるようになります。 戦略社長塾の特徴は次のようになっています。 特徴の 1番目は、教材として使う DVDは従業員 10人 ~ 30人の会社に焦点を当ててつくっているので、従業員 5人 ~ 50人の会社の規模の社長に合うようになっていることです。前にも説明したように教材で説明している経営規模と、学習する人の経営規模のミスマッチが誤解を生む大きな原因になるのですから、これはとても大事になります。 特徴の 2番目は、 3 ~ 5人と少人数で学習するので、わからないところがあったら、いつでもインストラクターに聞けることです。誰でも、何らかの理由で、間違って強く思い込んでいることがいくつかあるものですが、社長塾で学習するとこれが解消します。 特徴の 3番目は、 3 ~ 5人で学習すると仲間意識が生まれ、出席率がとても高くなることです。 特徴の 4番目は、参加料金が安いことです。料金はインストラクターの都合によって変わりますが、 1回当たり 3000円が基本になっています。 経営活動の結果の記録を残す簿記学校は全国にいくらでもあります。しかし、従業員 50人以下の社長を対象にして、経営の大事なところを、しかも 99・ 5%の会社が実行すべき弱者の戦略ルールをもとにして、一貫性をもって教えているところはありません。戦略社長塾は、この解決にとても役立っています。 全コースを学習した社長の中には自ら塾長になり、知り合いの社長を集めて社長塾を開いている人もいます。 ここで断っておくことがあります。それは、社長塾で使用する DVDは、参加者の規模に一致していて内容のよいものであれば、私の会社の教材に限らず、どこの会社のものでもかまわないということです。 要はこのやり方が、差別化力のある学習を進める上でとても役に立つことを知ってもらいたいのです。
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