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3 正しい方法で行えば禁煙はラクチン

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ガマンと減煙はNG

ガマンは失敗の元

ここまで読み進むと、今まで自分がタバコを吸ってきたのは、ニコチン中毒による ものであり、それが禁煙を妨げる最大の元凶になっていることがかなり理解できたと 思います。その一方で、「それはわかったけど本当にやめられるのか」という声も聞 こえてきそうです。「禁煙は難しい」と考える人は、おそらく過去にも何度か禁煙に 挑戦したことがあるはずです。そして、失敗するたびに自分の精神力の弱さにがっか りしたのではないでしようか。 もしもあなたに、「とにかくタバコをガマンする」と誓ったのにそれを続けられな かった過去があったとしても、どうか安心してください。禁煙できなかつたのは、あ なたの精神力の弱さのせいではありません。その禁煙方法が、間違っていたのです。 さらに、その失敗体験を自分のせいだと思うことで、「禁煙は難しい」という思考が定着してしまっただけなのです。もちろん、ガマンを貫き通して禁煙できる人もいな いわけではありませんが、極めて少数派です。多くの人はガマンの限界を感じて、挫 折していくものです。また、失敗の繰り返しは自信を喪失させます。それが積み重な ると、挑戦そのものがむなしくなり、禁煙がますます困難に思えてしまいます。

ガマンは新たなストレスにつながる

前にも話しましたが、「喫煙でストレスが解消される」というのは、タバコが引き 起こす幻想です。私たちは日々の暮らしの中で、実に様々なストレスにさらされてい ます。職場や家庭における人間関係、経済的な問題、健康上の不安などを一度も感じ ることなく一生を終える人はいません。自分の意思とは関係なく何かのタイミングで いろいろなトラブルに遭過し、ストレスを感じるものなのです。それは、喫煙の有無 にかかわらず誰にでも起こりえますし、タバコを吸って解決できる問題ではありませ ん。むしろ喫煙は、ニコチン依存というさらなるストレスを自らの手で増やしている ようなものです。そのような状態の人が、「タバコをガマンする」という禁煙法に挑 戦したところで、さらにストレスを増やすだけです。

また、「何年間もタバコなしでいられたのに、つい先日1本吸ってしまつたら、ま たヘビースモーカーに逆戻りした」「病気で医者にタバコを禁止されたけど、ガマン すればするほど吸いたくなる」「何力月も禁煙しているけど、まだタバコが吸いたく て苦しんでいる」など、圧倒的多数派である禁煙の失敗者や挑戦中の人たちによる苦 労話(いいわけ)も禁煙を妨げる要因になりますが、屈してはいけません。彼らは仲 間がほしいだけなのです。 中には、「禁煙は難しい、つらくて当然」という思い込みから、「禁煙するから、何 週間かは機嫌が悪くなるかもしれない。自分もタバコをガマンするのだから、みんな もそれくらいはガマンしてくれ」などと、周囲にまで悲壮感をまき散らすケースもあ ります。そんな調子でガマンの禁煙をスタートしても、タバコの罠について正しく理 解できていないうちは「タバコが吸いたい」← 「でもガマンしなくちや」← 「イライ ラする」← 「タバコが吸いたい」← 「いつまでガマンしなくちゃいけないのだろう」 という具合にイライラが募ります。やがてイライラがピークに達すると、つい数日(あ るいはつい数時間)前に禁煙すると誓ったはずの当人が、タバコを吸う理由を探し出 すようになります。 例えば、「人生は短い。タバコを吸っていなくても事故にあわないとも限らない」「タバコだけががんの原因ではないのだから、タバコを吸つても吸わなくても同じだろ う」「禁煙の時期が悪かったんだ。よりによって子供の受験や家のローンで大変な時 期に禁煙をすることはないだろう。せめて進学が決まってからやめればいいじゃない か」「タバコを吸わないと落ち着かない。仕事の妨げにもなる。このままではみんな に迷惑をかけてしまう」などと考えるのも珍しいことではありません。なぜなら、「タ バコ=ストレス解消」だと思い込んだままの人が急にタバコを吸えなくなつたとした ら?・ストレスが増え続けるに決まっています。

減煙は逆効果

マンガの中で、勇が試したように「禁煙は難しいけれど、減煙ならできそうだ」な どとあなたも考えたことはありませんか,。「タバコをやめたい」「このままじゃ体に マズイよな」と思っていても禁煙に踏み切れない人は、「急にタバコが吸えなくなる のはどう考えても無理そうだから、少しずつ減らしてみよう」と考えがちです。また、 医師や禁煙アドバイザーの多くが禁煙の補助手段として減煙を勧めます。しかし、減 煙をすると逆に「タバコが吸いたい」という欲求が強まり、2〜3日もすると、その

無意味さを知る羽目になるでしょう。以前と同じ本数のタバコを吸うようになるのに そう長くはかかりません。さらには、以前の倍の本数に増えてしまう人もいます。そ の理由はマンガでも説明した通り、1日に吸う本数が少ない人のほうが「タバコを有 り難いものだ」と感じる気持ち(タバコの価値)が増幅されるためです。 この状態は、「禁煙したい」と思っている人にとっては、最悪の拷間です。なぜなら、 ニコチン依存を断ち切ることができない上に、タバコに対するより強い渇望感を招く ことになるからです。これではまるで、長時間おあずけをくらっている大のようなも の。しかも待っているのは、確実に体に悪い影響を及ぼす毒です。それなのに時間が きて「ヨシ」の号令がかかると、その毒を有り難がって食べてしまうのです。この大 が幸せだとは、到底思えませんよね。減煙は、あえてそのような状況を作り出してい るようなものだと知っておきましよう。 もう一度いいます。禁煙をしたいのであれば、減煙は逆効果です。減煙で、ニコチ ンヘの依存を断ち切ることはできません。また、1日数本のタバコでなんとか踏みと どまっているかわいそうなスモーカーをうらやむ必要もありません。薬物の量を完全 に自分でコントロールできる薬物中毒者などこの世に存在しないということを、しつ かりと覚えておいてください。

禁煙を楽しんでみる

思い込みをリセットしよう

かつての私がそうであつたように、タバコの呪縛からなかなか抜け出せない人たち の多くは、間違った思い込みによって禁煙をますます難しいものにしています。です からここでいつたん、長年の思い込みをきれいにリセットして、新しい情報に更新し 幸(―)よヽつ。 ここまでタバコが引き起こす幻想や悪影響についていろいろ話してきましたが、シ ンプルにまとめると次のようになります。 ×喫煙=ストレス解消 ← ○喫煙=ニコチン中毒によってストレスを増やす それからもうひとつ、ネガティブな思い込みをポジティブに書き換えましょう。 ×禁煙=難しい ← ○禁煙=簡単にできる 今まで何度か禁煙に失敗していたとしても、大丈夫です。私も同じ経験をしていますが、それでもちゃんと禁煙できたのですから何も問題はありません。ただし、準備 が整うまでまだ禁煙をスタートさせてはいけません。ページをめくるたびに、 一歩ず つ着実にゴールに近づいていますから、焦らずにもう少しおつきあいください。

禁煙につきまとう不安

さて、あなたはもうすぐ最後の1本に火をつけて、三度とタバコに煩わされること のない人生を手に入れようとしています。早くタバコの支配から解放されたいと思う 反面、最後の1本が近づくにつれ、禁煙に対する不安も大きくなってきているかもし れませんね。というのも、過去の自分も同じ立場だったため、そういった気持ちもよ くわかるのです。おそらく最大の不安は、「タバコが吸えないことによって、自分が どうにかなってしまうのでは?」というものではないでしょうか。 そんな不安を和らげるためにも、実際に禁煙したあとのことについてお話しておき ましょう。禁煙後は3週間もすればほとんどのニコチンが体内からなくなって、ごく わずかな肉体的な禁断症状は、このあたりで消えていきます。さらにこの間、タバコ に対する気持ちを正しく持っていれば、タバコを吸いたい」という気持ちも一緒になくなります。しかし、まだまだ油断は禁物。周囲の喫煙者からの誘いには、十分に注 意をしてください。例えばお酒を飲んでいる席で、「1本だけならいいだろう」とつ いつい禁煙を破る人がいるのは、そのせいです。たった1本が命取りになることを決 して忘れてはいけません。「たまになら」「1本だけなら」という例外など、そもそも ないのです。その理由は、自分がどのようにしてニコチン依存になったのかを思い出 せばわかるはずです。

喫煙者をうらやむ必要はない

そもそも禁煙は、ポジティブな行為であることを改めて肝に銘じましょう。タバコ と縁が切れることがもたらすメリットは、健康、お金、元気、自信、穏やかさ、勇気、 落ち着き、自由、自尊心などなど実にたくさんあります。喫煙を続けるのは、それと は真逆の行為です。タバコと引き換えに、ただただそれらを失い続ける運命にありま す。あなたがもし、「禁煙するとタバコを吸う楽しみが奪われる」と考えてしまうの であれば、まだ「タバコにメリットがある」ということをどこかで信じているからで す。そんなときは、先ほどのリセット段階に立ち返り、「喫煙はニコチン中毒者がタバコを吸い続けるしかない負のスパイラルに陥っている状態である」ということを思 い出してください。 せっかく禁煙したのに、「1本ぐらいならいいだろう」という考えは、麻薬中毒者 が「1度くらいなら大文夫」と薬物に再び手を出す行為にも匹敵します。これは決し て大げさな表現ではありません。依存症から抜け出せない構造そのものは、同じなの ですから。それがわかれば、薬物依存者を「うらやましい」などとは思えませんよね。

一禁煙が原因で太る?

「禁煙すると太る」という話をよく耳にしますが、結論を先に述べるとそれは勘違い です。確かに、「禁煙してから太った」という人はいます。しかしそれは、禁煙その ものに大った原因があるのではなく、タバコの代わりに甘いものを頻繁に口にするよ うになったために太ったのです。「禁煙すると毎日の楽しみや、心の支えを奪われる」 と思っていると、ついつい奪われたものを補うために、お菓子やごはんを余計に食べ てしまいます。逆に「禁煙で失うものなど何もない」ということが正しく理解できて いれば、お菓子やごはんを食べ過ぎて体重が極端に増えることはありません。

否定ではなく肯定的な思考にチェンジ

これまで何度もいってきましたが、ガマンで禁煙は成功しません。「タバコのこと を考えてはいけない」と思えば思うほど、「タバコが吸いたい」という心理状態に陥 りやすくなります。脳は、「○○してはいけない」と禁止されると余計にそのことが 頭から離れなくなる仕組みになつているからです。 クリスマスにサンクロースのことを考えないようにしようと思っても、それは無理 な話です。それと同じように、禁煙直後にタバコのことを考えないようにしようと 努力をする必要などありません。タバコのことが頭に浮かんだときは、「タバコを吸 ってはいけない」と否定的には考えず、「もうすぐ私はタバコの呪縛から解放される。 やった――・ノンスモーカーになったんだ!」と肯定的な思考に切り替えましよう。 また、「今、自分の体内からは、ニコチンの毒素がどんどん抜けている」「もうすぐ、 ニコチンがすつかり消え去る」とポジティブなイメージや言葉を多用するのも、気持 ちを正しく持ち続けるのに効果的です。

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