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2  会計はしょせん「代用品」

 皆さんは「会計」と聞くとどういう印象を持たれるのでしょうか。  お小遣い帳や家計簿など、要するにお金の計算をするイメージでしょうか。  入ったお金と使ったお金を計算して、残ったお金と合っていれば御明算!  と。  会計の起源は古代ローマ時代説と中世イタリア説があります。  いずれにせよ、会計が重要になったのは、 1600年代初頭のイギリスが経営した東インド会社からだといわれています。  航海に出て商売をするための元手を募り、航海から帰ってきたら船に積んできた財貨を処分して、元手の出資者にお金を分配したのです。  そのために会計が重宝されました。  現代社会では出資者は単なる財産の分配以外にも、お金の使用用途などいろいろな情報を必要とします。ところが出資したお金がどう使われているのか、チェックしようにも依るところがなければできません。  そこで公認会計士が監査をして「この会社の決算書は法律どおりきちんと作られていますよ」とお墨付きを与えるのです。  そうすれば、あとは自分の責任で出資を続けるかどうか判断すればいいことになります(情報誌『みみずく』(特定非営利活動法人  市民活動センター神戸) 2005年6月 1日発行第 20号を一部変更)。  会計は、昔も今も記録の道具でしかないんです。  その道具を経営の改善に使おうとするからおかしなことが起こるのです。  ビールの栓を抜くのに、栓抜きがなくて歯で抜く人がいます。  確かに抜けるかもしれませんが、歯を立てる際にビンを斜めにしたりすれば、中身がこぼれてしまいます。栓を抜くには栓抜きの方がよいに決まっています。  経営に会計を持ち出すのは、歯で栓を抜くようなもの。  栓抜きぐらいは代用品でもいいかもしれませんが、経営の改善という重要なことを、会計という代用品でしようと思わないでください。  代用品ではなく、本気で経営の改善に取り組んでください。  税理士も税務申告、節税が本職ですから、彼らのアドバイスは受けても、税理士という(経営に関しては)代用品に経営の相談をする、経営改善のアドバイスをもらうのはやめてください。

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