この章では会社の数字を見ることの問題点について、詳しくお話ししていきます。 損益計算書って、こんな風になっています。 売上 1000 経費 ① △ 200 経費 ② △ 200 経費 ③ △ 200 経費 ④ △ 200 利益 200 これを分析して何がわかるのでしょうか? 経費がどう使われているかしかわかりませんよね。 たとえば 売上 ① 200 売上 ② 200 売上 ③ 200 売上 ④ 200 売上 ⑤ 200 経費 △ 800 利益 200 こんな感じに分析すれば、どんな商品が買われているかや、買ってくださるお客様の傾向や、今後の方向性などがわかるかもしれません。 しかし、会計はこうはなっていません。 ではなぜ、前者のようになっているのかというと、その会社や特定の業界独自の損益計算書を作ったのでは、他社と比べられなくなるからなんです。 しっかり認識していただきたいのは、もともと会計は、経営をよくするために作られたのではなく、財産を分配したり、お金を貸す先を決めたり、どこに投資するかを判断するためにできたものであることです。 だから、違う業種の会社でも比べやすいように、最初に書いたような書式になっているのです。 この書き方ですと、電気屋もうどん屋も同じ形になりますし、大企業も中小企業も同じ形になります。 それらのお店や会社が、同じわけがありません。 だから、会計なんかで経営がよくなるなんて思わないでください。 会計にできるのは、しょせんその程度のことなのです。
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