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銀行とのつき合い方

銀行の選び方では、会社のスタート期から、大きい銀行をメインとする方が良い。小さい銀行とのつき合いだけにはしない。地銀、信金でも良い。

都銀と、もう一つ小さな銀行の二行と取引するのがベストだ。そして、なるべく金を大きく一行に集めていくようにする。それは、信用をつけるためである。では、もう一行は、何のために取引しているかというと、小さな資金調達や、家を建てるとかいう個人的な資金調達は、小さい銀行の方がいい場合が多い。小さい銀行の方が金利が安いという異常なことが起こったりするからである。

少し金を散らすことになるが、規模に応じて、なるべく二行体制にすべきだ。好況のときならば、まま一行主義でもいいが、不況のときは、二行以上と取引していた方が、あちこちから金を借りられていい場合が断然多い。また、自社の格付けランキングが銀行によって差がある。だから、不況型の会社は、取引銀行を二、三行もっていることが大切だc

それから、銀行の支店長が優秀であるなら、必ずあとあとまでつき合っていた方が得策だ。

支店長経験者がその後、取締役になり、常務になり、専務になって、頭取になったりすることがある。私は、若いうちからそういう人たちと積極的につき合うようにしていたので、いまの仲間に、銀行で一番上まで登りつめた人が何人かいる。

支店長や常務クラスと、大いに仲よくしておくべきだ。銀行は、資本主義の中で物すごく大切なウエートを占めている。資金調達では、特に大切だ。

かなり大きな上場会社だが、銀行の方から、「あなたの指導先である、あそこの会社と取引したい。紹介してくれないか」と、頼まれたことがある。ところが、「あそこの銀行とは、つき合わない」と、その上場会社の社長が言うので、よくよく尋ねてみると、

「若いころ、紆余曲折があったときに、あそこは冷淡だった。三度とつき合わないと、私のところの家訓に書きました」「それは、仕方がない」と言って、私は紹介しなかった。

しかし、こういう場合でも銀行を敵にまわさない方が良い。昔は昔、今は今である。この社長は、経済団体で出世が遅れたりしたが、遠因がそこにあったからだ。

銀行でも、確かにだめな銀行がある。会社が若くて苦しいときに、その会社の将来を見極めることが、銀行にできなかったのである。そういう銀行が何行もあるから、用心しながらつき合っていくようにする。

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