商品というものは、どんな店においても売れるものなのである。ある雑貨
店に座卓が陳列してあるので、きいてみたら「でも売れるのですよ」という
売場の担当者の返事である。社長にきいてみると、そんなものまで仕入れる
とはいっていないという。当然だ、雑貨店だからである。この会社は大きな
赤字を背負っていたのである。
店舗というものは、売れれば何をおいてもいいというものではない。採算
がとれるだけ売れなければならないわけだ。そのために取り扱い品種品目を
きめておかなければならないという、こんな阿呆みたいなことさえ分からな
いから赤字なのである。無方針、そして放任、これは赤字会社の共通点である。
― 何でこんなくだらないことを書かなければならないのか。社長の怠慢、
無責任があまりにも多いことを私は常に見せつけられているのである。
一倉定の社長学第8巻 「市場戦略・市場戦争」より
コメント