「社長! あなたは新入社員の時から営業職一本で来られましたね?」と尋ねると、「なん
でわかりますねん?」とおっしゃる。
営業出身、営業職が長い人物は、人あしらい、人情の機微がわかり、ユーモアのセンスが
よく、話をしていて楽しい人が多い。
しかし、営業出身の部長や役員や社長は非常に危険なのだ。その理由は、
。売上目標を達成することを第一に考えている
。損益計算書の営業利益、経常利益が出ていれば安心している
。売上至上主義であるから、売上の中味が長い回収サイトであろうと何も考えていない
。受取手形が増大していても、銀行で割り引いてくれるものと思っている
。回収がトラブっている売掛金があっても興味なし、後回し
・顧客からの注文品が欠品がすると、担当者を怒鳴り散らす
。売れない在庫があっても当然と思っている
。仕入れ先にはいい顔をしたがる
。店舗や営業所をやたら作りたがる
。不採算店舗、営業所を閉めさせない
こういうことになれば、たちまち銀行融資に頼らぎる得なくなり、借金体質になる。そん
なことは経理や財務担当の仕事で、自分の責任ではないと思っている。
今までお話ししたようにマーケティング部門の戦略的行動の中には、
。新商品の開発費用
。新規開発導入商品の販売促進、広告費用
。新規市場への参入投資費用
など、すぐには売上に直結しない新規投資費用が必要なのだ。
資金繰りを悪化させる固定資産の増大に、損益計算書しか見ない、理解できない営業社員
の頭脳では、高収益体質の会社は作れない。
売上達成のために、やたらと数量を求め、安売り、不良得意先への押し込み、回収悪化、
在庫増大を招いてしまうのだ。
真のマーケティングに強い会社を作るには、自己資金増殖体質にし、現金が常に潤沢な余
裕のある会社を実現しないと、営業に強い会社は作れない。
この意味が理解できない営業第一主義の会社は、間違いなく倒産の道を転げ落ちる。
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