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誰も持っていないものが「強み」

 起業家だけでなく、ある程度成功している社長も私のところに新規事業の相談にやってこられます。一番多いパターンが「当社の強みは、今まで蓄積されたノウハウと会員組織です。これらを活かして、新たにこういう事業をやろうと思うんですがどうでしょうか」というものです。しかし、「では、どんなノウハウなんですか、どんな組織なんですか」とお聞きしてもたいしたものは出てきません。  今までの経験上、会員が何万人いるとか、こんなに素晴らしいノウハウがあるとか、そういったことで新規事業がうまくいった例を私は一つも知りません。たとえ会員が何万人いても、ひとりひとりのお客様と深くコミットしていなければ、ただの烏合の衆なのです。  また、当社はすごいノウハウを持っていると言う社長もいるのですが、本を何冊か読めばわかるような知識の人が多い気がします。こんな薄っぺらい知識で人を満足させることはできません。  では強みとは何かと言うと「自分以外、誰も持っていないもの」だと思います。多くの社長が自社の強みと言ってるようなものは、そもそも強みでも何でもないのです。  誰も経験したことがないようなことや、まだ誰も気づいていないビジネスについての圧倒的な知識、誰も近寄ることができないほどすごいノウハウ。これこそが「強み」なのです。

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