設備は現事業の強みではあるが、
いったん情勢が変わったらお荷物に
なってしよう危険を常にはらんでいる。
設備投資のまず第一の不利は、設備資金の金利、減価償却、維持費などの
増加と、設備を使う人の人件費などの固定費増加による損益分岐点の上昇で
ある。第二には、設備資金の返済による資金繰りの圧迫である。不況による
売上減少時などに、本当に骨身にこたえるという経験をお持ちの方は、相当
いる筈である。第二の、そして最も重大な不利は、変化に対応する機動力と
弾力性がなくなっていくことである。
設備は、これが順調に働いてくれてこそ武器である。働かない設備ほど始
末の悪いものはない。そしてその危険は常に外部にあるのだ。市場は変化する。
お客様の好みは変わってゆく。得意先の方針が変わる場合もある。いつ、わ
が社の設備でつくられた商品が陳腐化したり、あるいは全く売れなくなるか
分かったものではない。
一倉定の社長学第1巻 「経営戦略」よ
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