複数の銀行に返済していく VS借換保証制度を使う 以前は融資が3つあると3つすべてにそれぞれ信用保証協会がついていて、それらを一つの融資にまとめる「借換融資」ができませんでした。しかし、最近では借換保証制度ができたということもあり、複数の銀行の融資を一つの銀行にまとめることができるようになりました。 もちろん制度が異なる融資はまとめることができませんが、それ以外であれば基本的には複数の融資を一つの銀行で借り換えてまとめることができるようになっています。「借換えって一体何がいいの?」と、疑問があるかもしれませんね。簡単に説明すると、融資を一つにまとめることで、複数の融資を受けているときより毎月の返済額を減らすことができるのです。 たとえば、ある会社の借入れの残高が A銀行に 1000万円、 B銀行に 700万円、 C銀行に 600万円、総額で 2300万円あったとします。そして毎月 A銀行に 10万円、 B銀行に 7万円、 C銀行に 6万円、トータルで 23万円を返済していたとします。 その会社は毎月の返済額が少し厳しいと考え、 A銀行に借換融資の申し込みをしました。そしてなんとか A銀行から返済期間 15年の金利 1%で 2300万円借換えを行うことができました。 借換えということですから、借入れの総額は相変わらず 2300万円でまったく変わりません。しかし、返済を一本化したことで、毎月返済する金額が 14万円程度となり、返済金額を大幅に抑えられることになるのです。 このように複数の融資を 1本にまとめることで、月々の返済金額を抑えることができるため、資金繰りが厳しい状況であれば借換えは非常にメリットが大きい施策と言えます。ただ、返済期間が延びることで支払う金利は増えるなどのデメリットも存在することは覚えておいてくださいね。 では、実際に借換えは簡単にできるものなのでしょうか? 先にも述べましたが、以前に比べると借換えはそれほど難しくはなくなってきています。ただ一点、ハードルが高い点を挙げるならば、たとえば信用金庫と都市銀行の借入れがあり、都市銀行のほうで借り換えてまとめるとなった場合、信用金庫に行って「すみません、向こうで借換えします」とお願いして、借換えの許可をもらわなければなりません。 この場合、信用金庫からすると売上をすべて都市銀行に取られてしまうので、信用金庫が素直に借換えを認めるのか……という話になってきます。おそらく、担当者は社長の元に飛んできて、借換えしないように説得してくると思います。 かつての信用保証協会はこのような民間同士の揉めごとを避けたいという傾向があり、借換えはすすめていませんでした。 普通に考えれば、都市銀行と信用金庫で比較するとどうしても金利は都市銀行のほうが安く提案できてしまいます。しかしそうなるとすべての融資を都市銀行が持っていってしまうわけで、規模の小さい金融機関が苦しい状況に追い込まれるのが目に見えているため、信用保証協会は競争をさせなかったのです。 しかし、最近では借換保証を認めるという状況になっているため、借入れを一つにまとめるのであれば、借換えをされる金融機関に一筆もらってください、という流れになりました。 ただ、中小企業の場合は融資と言っても 1000万円くらいのレベルの話が多いので、金利だけを考えれば都市銀行のほうがよくとも、付き合いまで含めて考えると信用金庫で借り換えるほうがいいと思います。
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