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継続収入 VS単発収入

継続収入 VS単発収入  税理士の仕事を始めて数年経った、 30歳の頃の話です。その頃、私は税理士として仕事をするにあたり、「相続の仕事は今後はしない」と決めました。  相続案件というのは誰かが亡くなり、そのタイミングで依頼が来る仕事です。次の案件はいつ来るんだろう……と誰かが亡くなることを望みながら毎日仕事をするのは嫌でした。  その上、単発の仕事ですから、これを続けていくのは厳しいと感じたのです。  相続案件は、申告の金額によって報酬が変わります。つまり申告額が高ければ非常に割りがいい仕事になるのです。そのため相続専門の税理士法人も多いです。  それでも、人が亡くなるのを待つ商売はあまり気分がいいものではありません。それならば、起業してこれから頑張っていこうという人を応援したい、そう考えて、現在に至るまで法人の顧問を専門として税理士の仕事をしています。  しかも、法人の顧問であれば、毎月安定的な売上が見込めます。  ただ当時の話をすると、法人の顧問に力を入れようと考えたものの、 30歳の税理士というのはかなり若いため、「あんたで大丈夫?」と言われることが多々ありました。 50歳くらいの社長からすると、 30歳の税理士は頼りなく見えたのかもしれません。  ですから、当初は顧問先を獲得するのにだいぶ苦労しました。年齢が離れた経営者からはなかなか顧問契約が取れないということもあり、私は自分の年齢プラスマイナス 5歳の、起業したばかりの経営者をターゲットに絞ることにしました。同じ視点で話せるのであれば、顧客も安心するだろうと考えたのです。  これが功を奏し、順調に顧問契約を取ることができるようになりました。今でも当時顧問になった経営者の方々とは顧問税理士として取引をさせていただいております。  法人の顧問契約は継続収入ですから、それ以降、私の収入はかなり安定しています。 LTVもかなり高く、一番高い顧問先は LTVが 9000万円ほどになっています。  継続収入と単発収入を比較して一番大きな違いとして挙げられるのは、安定性です。相続案件と法人の顧問契約をイメージしていただけるとわかるかと思いますが、顧問契約だと翌月以降の売上が確定しているので非常に安定しているのです。  確実に売上が入ってくる。これが見通せるのは会社を経営する上では非常に大きなメリットになります。翌月以降の予算や経費の使い方、経営計画の立て方を含め、先のことが見通せるため、継続的な収入は圧倒的に経営を安定させることができるのです。  業種によっては単発収入のほうが多いという会社もあるかもしれませんが、現状は単発収入が多くても、それを継続収入のビジネスモデルにつなげられるかどうかは、今後の課題として検討すべきだと言えるでしょう。  たとえば先にお話しした太陽光パネルの例であれば、装置自体を設置してしまえば基本的にはそこで取引が終わってしまう単発収入のビジネスモデルですが、定期的なメンテナンスをつけることで継続的な収益が上がる仕組みになっています。  他にもトヨタ自動車などは車の販売だけであれば単発収入ですが、車検時に「メンテナンスパック」の営業をします。これは、半年ごとの車両点検をパック料金で販売し、次回の車検までのメンテナンスを行うというもの。場合によっては車検時に新車の提案も行っています。つまり、サブスクで車検まで継続してもらうような仕組みですね。  各社、工夫して単発収入から継続収入へとつながるようなビジネスモデルを作っています。「売上は固定(継続収入)、経費は変動(外注、業務委託)」という形にできれば理想的です。

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