経理のマーケテイング発想
企業の財務体質を強くしていこうと望むならば、マーケティングを強化しておかなくては、
その方法はないのである。
財務を強くすればマーケティングに強くなっていくものであると私は信じている。投資回
転率、流動資産回転率を良くしようと思えば商品力と、セールスマン能力を強化しなくては
ならなくなるからである。マーケティングの強化なくして財務内容の好結果にはつながらな
いのである。
「このたび財務に強い人材を銀行より招聘しまして、我が社もこれから財務を強化します」
といっても、その人とは、財務知識に強い人であって、その人を入れたからといって財務内
容までは絶対変わらない。
設備投資しても、それだけの売上を達成するには、売れる商品をつくらねばならない。最
新技術を導入して良い商品をつくっても売れなければ無意味である。
経理部門が企業内でファッショ化すればがんである。経理の権限が強すぎてもいけないし、
かといって反対に経理が弱体であれば手も足も出なくなる。本来は営業部内が、損益発想、
財務発想を打ち出しながら、マーケティング活動を行なわねばいけないものである。
しかし、今私が、一番ここで申し述べたいのは、もっと経理の管理部門の方々がマーケティ
ング部門の人にマーケティング活動に必要な資料なりを取り揃えなければ、また協力しなけ
ればいけないということである。
経理マンに私はいつも、自らが「8彗Φ”8o目一〓∞8詳8〓①Lたれといい続けている。ア
クティブとは、活動している、行動している。アカウンティングは計算、コントローラーと
は、出てきた数字を調整することだが、今では、計算する業務、財務諸表をつくる業務は昔
と違いコンピューターの普及によって決して特殊技術ではない。
企業によっては、経理部門の人々はトップや営業の責任者に常にダマされ続けてきている
だけに売上計画とか利益計画達成については懐疑的になっていることもある。腹の中では「で
きないことを、またいっている」とタカをくくられてしまっている。これでは事態は解決で
きない。収益性の改善は行なわれない。
経理部門は、管理部門としてスタッフ部門として、ラインであるマーケティング部門の部
署とは組織的に切り放されている。そのためか、どこの企業においても、肌が合わないとい
うか、人種が違うというか、同じ会社内にあっても一体感がない。しかし、やはり経理部門
の人々がもっと営業のところへ降りていく努力、入っていく努力をしないといけない。やた
らと岡っ引き根性まるだしの、チェック屋、苦情いい係になりさがってしまっては、企業体
質は良くならない。
アクティブが付くということは活動的ということで、工場とか現地現場へ出向いて営業や
生産マンと共に解決を図らねばダメだということだ。
また、経理マンでありながら、在庫棚卸に立ち会わないものが多い。回収に際しても、自
らおもむいて、債権の督促にあたる行動力を発揮しなければいけないのに、机上のみの営業
からの資料のみで判断するのみである。
赤鉛筆を持って机上で「まだか、まだか」と待機しているだけでは、根本的な体質改善は期
待できない。粗利益率の改善、在庫回転率の向上とか、ロス・ミスの防止に積極的な姿勢に
ならないと、経理部の存在価値を問われる時代になってきた。
経理マンこそ、マーケティング発想を具備することが大切な時代になってきている。もっ
ともっと協力的になってもらわねば困るのである。
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