会社の組織は、一元的統制という点から、いわゆるピラミッド型が普通であり、指示命令、
上意下達はこれに過ぐるものはないといわれている。
だが、形だけ整えればよいというものではなく、三角形で安定するとは限らないと思う。
問題は内部の密度である。土台が空疎であれば崩壊が早い。底辺が空疎ということは、その
組織が本当に活性化されているかどうかに関わってくる。
そのピラミッドの中で、権限委譲、職務のあり方、分掌された業務等が生き生きと、やり
ガイのある組織として作動しているかどうかということである。有能な人材の多い超有力企
業のピラミッドであれば、堅実でもろいところがなく、どこを叩いてもキズは発見されない。
中小企業が組織づくりの分野にこの大企業のマネをしたがるのか、それとも、勤める会社
の肩身の狭さ、待遇の悪さをカバーするためか専務・常務・取締役。本部長・部長・次長・
課長・係長・主任等々の肩書きをやたらと乱発する愚を冒し組織をピラミッド型にする。
中小企業が大企業式のピラミッド型組織にした場合、例として次のような結果が考えられ
フハOC
上は判断力・能力共に優れていて、その誤りは少
ない。下はそうではなく判断力・能力共に低くモラ
ルも低い。したがって下から上へは思うように下情
上通が行なわれない。このことはまた、上意下達も
うまくいかないことになる。
組織は「陣笠」タイプにしてこそ、中小のメリット
が生きてくる。
「陣笠」組織経営の良さは、大企業のピラミッド型
と違って高層式。重層式でなく、底辺の広い、足を
横へ伸ばした低い姿勢の三角形になることにある。
社長が直接言葉を持って伝達すれば、早く正確に下
へ流れる。コミュニケーションの原則は、「中間階
層が少なければ少ないだけ早く伝わる」ということ
である。

まず指示命令の伝達が早い。権限委譲も明確、下情上通が早いので、モラルの向上が期待
できる。「ヒト」「モノ」「カネ」「時間」「コミュニケーション」の経営要素からみても、ピラミッ
ド型のそれよりも「陣笠」型のほうが「時間」と「コミュニケーション」においてその対応が優れ
ていることがわかる。
大企業のマネか肩書きの乱発か、ピラミッド型の組織を導入し、あたかも企業が大きく成
長したかのような見せかけをしても、変化に対応できない。高さのあるピラミッド型を絶対
とるべきではない。
その音、マンモスが地球上から消滅した理由を知るべきである。
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