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素質にはパレートの法則が成立する

 次に必要になるのは、社長としての素質は同業者 100人中何番目が「中位」になり、何番目になると「上位」に入るのかを、はっきりさせておくことです。  同業者が多い場合は確率的な競争になるので、パレートの法則が成立します。  経済的成果の 80%は 20%の要因から生まれているというもので、商品管理や得意先管理、それに時間管理などによく利用されています。  パレートの法則によると、同業者 100人中「 10番目」が実質上「中位の人」になります。  これからすると 1番 ~ 3番は上の部になり、 4番 ~ 7番は中の上になります。   8番 ~ 19番は中位になり、 20番 ~ 39番は中の下になります。   40番以下は下になり、 60番以下は番外になってしまいます。  これがパレートの法則による、社長の実質上の実力評価です。  こうなる根拠は、各人の経営実力がその 2乗に比例するからです。学校のテストの成績などの順位評価だと、中位は 50番目になるので、 30番あたりにいれば問題はないように思えます。しかし、互いに激しく競争し合っているビジネスの世界では、不利な立場に立っており、中の下になってしまうのです。  学校のテストだと、 100人中 10番目なら、上位の一角にいると感じるかもしれません。しかしビジネスの現場では中位になってしまうので、安心しているわけにはいきません。順位評価と競争社会における評価との間には、ツーランクのズレがあるのです。  ところがほとんどの人は、自分の実力を順位評価で考えます。そのため、社長はしばしば、自己を過信したり、努力を怠ったりしてしまうのです。  ふつう、人並みと思ったら、すでにあなたはかなり不利な立場にいるのだと考えてください。  あなたの社長としての素質は、 1人当たりの純利益データや法人化後の業歴による 1人当たりの自己資本データから、 100人中実質上何番目あたりにあるでしょうか。  手元にデータがないのでこれらの計算ができないという人、業績が思わしくないので計算結果に自信がないという人は、自分の素質を「中の下か下のクラス」にあると考えておけば、自己過信による失敗は防げるでしょう。  経営戦略を本格的に研究するには、このチェックが欠かせません。もちろん誤差があってあいまいさは残りますが、1つの目安として、あなた自身の社長の素質が、同業者 100人中何番目に入るかをチェックしてください。

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