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第2章 刑事が現場で使う人間心理の見抜き方

犯人になりきる 自分の常識が判断ミスを犯す 相手の言葉はウソだらけ 非言語コミュニケーションに注目する 自律神経信号に注目する 職務質問では足先に注目 ガサ入れでは目に注目 姿勢は何かを語る 身振り手振りはウソを隠している 顔の表情は真理を表す 刑事の雑談 「刑事の給料は大企業並み?」

刑事の仕事には、とにかく相手の心理を読まないといけない場面が多くあります。 犯罪者の取調べをはじめ、被害者や目撃者の事情聴取など、すべての活動が、相手の心理を読む作業です。この章では、刑事が現場でどうやって人間心理を読んでいるのかを説明します。 人間心理を読む場合、「目の前にいる人間」だけではなく、「目の前にいない犯人の心理」も読む必要があります。これは、見えない犯人を捕まえるための刑事の大事な作業です。 捜査の基本として「現場百回」という言葉があります。「事件は現場で起きている。基本は現場だ。最低百回は現場に行って現場に立ち返って捜査しろ」ということを言っています。 それでは現場に赴いた刑事は何をするか? 犯人になったつもりで犯人の心理で考えます。つまり「自分が犯人だったらどうするだろうか?」ということを現場で推察するのです。 たとえば、空き巣事件。そもそもなぜ犯人はこの家を狙ったのだろうか? 家の外景、周囲を見て考えます。 侵入口は 1階のリビングにある腰高窓、なぜここから入ったのだろうか? 侵入するときに手はどこに置くだろうか? 侵入用具は何を使ったのだろうか? 部屋に侵入したらまずどこを探すだろうか? ……犯人になり代わって考えていきます。 その際、すでに発見された証拠にも注意します。証拠の点をつなぎ合わせていきながら犯人の心理と行動を推察していくのです。 この作業をしていると自分が犯人であるかのような錯覚に陥ります。 刑事は「犯行当日の現場の風景」に染まっていくのです。そこまでいくと詳細な犯人の心理も見えてきます。 私は知能犯担当の刑事でしたので、銀行の預金元帳の数字の動きから犯人の心理を読むことがありました。 ある市役所の幹部職員が、業者に入札情報を与えた見返りに賄賂を要求し、現金 100万円をもらったという事件がありました。 幹部の預金元帳を精査すると、現金が A銀行に入金されたあと、翌日にはクレジットカードの支払代金として引き落とされていました。 さらに押収された領収書を見ると、高価な貴金属を現金で購入していることがわかりました。購入した貴金属の種類などから妻ではなく、若い女性、つまり愛人にプレゼントした可能性が浮上。捜査の結果、 20代のクラブのホステスと交際していることが明らかになったのです。 このようなことから、幹部職員が業者に賄賂を要求した動機は、「愛人との交際費で出費がかさみ、金に困っていたから」ということが推察できました。そのあと幹部職員の供述からもそれが裏づけされたのです。 つまり、証拠となる金の使途先を調べれば、そのときの犯人の心理が読め、犯行の動機まで見えてくるというわけです。

目の前にいない犯人の心理を読むときに基準となるのは、「普通はこんな行動をとるだろう」という人間の行動原理と一般的な常識です。実はこれ、推理をする刑事の社会経験や人生経験で変わってしまうことがあります。 それを物語るこんな事件がありました。 私が警察署で当直勤務についていたときのことです。 酔っ払いのサラリーマンから110番通報があり、「帰宅途中にオヤジ狩り(強盗)の被害に遭った」と届け出がありました。そのサラリーマンは若い男に因縁をつけられて殴られた上、財布だけを強奪されたと供述しました。 しかし、話を聞いているうちに、自分で転倒して怪我をしたのにウソを言っているのではないか、という疑いが浮上しました。 それは話の節々に「うちは恐妻家である」ということを漏らしていたからです。 奥さんの手前、転んで怪我をしたとも言えず、とっさに虚偽の被害申告をしたのではないかという疑念が出てきたのです。 そして奪われたという「財布」の中には、現金がほとんど入っておらず、上着のポケットやズボンのポケットに札と小銭がバラバラに入っていたと言います。 被害者の供述によると、居酒屋をひとりで数軒はしごして、その支払いの度に 1万円札や五千円札を出したのですが、釣りの札と小銭は財布に入れず、その都度、上着やズボンのポケットに入れたらしいのです。 そこで酒を一滴も飲まない A主任が疑問を口にしました。「釣りをもらったら、財布に入れるのが普通じゃないのか?」「なぜ上着やズボンのポケットに入れる必要があるのか?」 おわかりだと思いますが、これは酒を飲まない A主任の常識に照らし合わせての疑問でした。 酒を飲む人ならわかるはずですが、特に泥酔しているといちいち財布に入れるのも面倒になり、釣りを上着やズボンのポケットに入れることがあります。数日後「あれ、こんなところに 5千円が」と忘れたころに出てきて喜ぶことってありますよね。酔っ払いの常識としては当たり前ですが、酒を飲まない人からすると不思議なのでしょう。 私は A主任の疑問に異を唱え、酔っ払いの通常の行動、心理について解説してあげました。 A主任は「そんなもんなのか」と納得していましたが……。 つまり、自分の常識で相手の心理を読むと誤る可能性があるということです。結果的にこの男性は本当に強盗被害に遭っており、後日、現場近くに住む不良が逮捕されました。男性の供述はウソではなかったのです。 そういった意味で刑事は日頃からいろんなことに興味を持ち、いろんな体験をすることで発想力を育て、常識的な判断力を身につけることが必要となります。 警察の社会では、新人刑事は先輩刑事から「いろいろな経験をしろ」と教えられます。パチンコ、競馬、競輪などのギャンブル、それからスナック、キャバクラなどの風俗営業店、もちろん合法的にですが「飲む、打つ、買うは一通りやってみろ」と言われるのです。体験が常識を変え、発想力を養うというわけです。

それでは目の前に相手がいる場合は、どうやって心理を見抜くのか? それについて説明します。 非言語コミュニケーションに注目する 有名な「メラビアンの法則」をご存じでしょうか。 聞き手が相手へ好意を抱くときに影響するものは「言葉の中身」が 7%で、「周辺言語」が 38%、「見た目(顔の表情など)」が 55%である、という法則です。 人間は言葉による「言語コミュニケーション」と、仕草や態度などによる「非言語コミュニケーション」でコミュニケーションをとっています。 我々は言語については学校で教わるのでよく知っていますが、非言語について教わることはありません。なんとなく普段の体験の中で非言語コミュニケーションを学んでいるのです。 そして、「言語」と「非言語」に不一致があった場合には、「非言語」のほうが正しいという判断をします。 たとえば、あなたの部下が失敗をしました。失敗の原因について聞き、叱責しました。そのあと、あなたの前にきた彼は「課長、すみませんでした」とふてくされた態度で謝ってきました。さてあなたは「言葉」と「態度」のどちらで社員の心理を読み取りますか? 当然ですが、「ふてくされた態度」ですよね。その態度を見て「反省してないだろう!」と激怒するのではないでしょうか。 つまり我々は「言語」と「非言語」に齟齬があった場合には、「非言語のほうが正しい」ということを知らず知らずのうちに肌で感じているのです。 また、著名なイギリスの動物行動学者デズモンド・モリスは、「人間の動作で信用できる順番」について、・自律神経信号(汗が出る、手が震える、顔が赤くなるなど)・下肢(足の向き)・上肢(上半身の姿勢)・意味のわからない手振り(話し手の無意識な手振り)・意味のわかる手振り(バイバイと手を振ったり、 Vサイン)・顔の表情・言語 と言っています。 つまり、彼は一番信用できないのは「言語」であると言っているのです。 それはそうですよね、人間は言葉でウソを言いますし、実際の心理とは違った感情を言葉で飾ることができますから。 次に信用できないのが、「顔の表情」と言っています。 人間はおかしくなくても笑ったりしますよね。つまり顔の表情で心理を誤魔化します。ですから、採用面接で、ハキハキ答えてニコニコしている応募者を見て、「この子はいい!」と採用を決めると、間違いが起こりやすくなります。飾れるところしか見ていないので、騙されてしまうのです。 つまり、人間の動作の中で自分ではコントロールできない部分に注目すると本当の心理を読むことができるのです。その最たる部分が自律神経信号であり、下肢、上肢と続きます。 人間が飾ることのできない無意識な部分には、心理を読むヒントが隠されています。従って、刑事は捜査の現場で非言語コミュニケーションにも注目して、相手の心理を読み取るのです。 自律神経信号に注目する デズモンド・モリスは「自律神経信号」がもっとも信用できるとしています。 これは人間がコントロールできない最たる部分だからです。ウソをつくと顔が赤くなったり、青くなったり、手が震えたりします。これはその人の心理を物語っているのです。もちろん緊張した場合でも、自律神経に出るので見極めが必要です。 刑事課長時代のこんな事例があります。 銀行の窓口に若い男性が新規で口座開設にきて、身分証明書として運転免許証を提示しました。 窓口担当者が「口座開設申込書を記入してください」と申込書を手渡したところ、目の前で書き始めました。しかし、なぜか書く手が震えています。また、顔が引きつり、こわばっているのです。 窓口担当者は最初、「緊張しているのかな?」と思ったそうです。でもあまりにも態度が違うので、直感が働き「もしかしたら何かやましいことをしようとしているのでは?」と思ったそうです。 それとなく男が提出した運転免許証をよく確認したところ、口座開設申込書に書かれた氏名の字体が微妙に違っています。 裏から警察に通報して調べてもらったところ、偽造であることがわかりました。まさに自律神経信号の反応に気づいた結果、犯行を未然に防いだ事例でした。

またこれは、私の交番勤務時代の事例です。 ある晩、在所勤務していたところ、「侵入盗の被疑者が逃走中」という緊急無線を傍受し、バイクで現場に向かいました。現場の近くまで赴き、周囲を注視していると、たまたま路地から小走りに出てくる若い男を発見したのです。その男は路地から出たところにあるコンビニにそそくさと入りました。 私は男がきたのが発生現場の方向であり、時間的にも近接していることから不審と認め、店の前で男が出てくるのを待っていました。暫くすると男がコンビニから出てきたので職務質問を開始しました。「ちょっとよろしいですか?」声をかけるとその瞬間、男の顔がこわばります。「え、何ですか?」「すぐ近所で事件がありまして事情を聞きたいのですが」「あ、はい、何でしょう」 男は終始落ち着きがなく、ついさっきまで空調のあるコンビニの店内にいたにもかかわらず額には汗が流れ出ていました。「身分証明書ってお持ちですか?」「あー、ありますけど」 素直に財布から運転免許証を差し出しました。しかし、手がわずかに震えています。男は質問に素直に答えてはいましたが、顔は紅潮し、そわそわするなど、通常の緊張とは違う極度の自律神経信号を出していたのです。 私は「この男に間違いない」とパトカーの応援要請を求め、警察署に任意同行しました。そのあと、この男は逃れられないと観念して事実を認め、被害住民の面通しにより緊急逮捕しました。 このように自律神経信号は無意識で出てしまうものなので、心理を読む際の大きなヒントになることがあります。 職務質問では足先に注目 デズモンド・モリスは、「人間の動作で信用できる順番」の 2番目は「下肢信号」だと言っています。 下肢、つまり下半身は人間の体から離れたところにあるので、油断して本音を隠しきれずに出ていることが多いのです。 ですから、当然刑事は現場で足先に注目します。 たとえば、自転車に乗っている人を止めて職務質問することがあります。「お急ぎのところすみません、身分証明書か何かお持ちですか?」「あー、免許証ならありますけど……」 と手渡したときの足先を見るのです。 何かやましいことがあって「この場を逃れたい」と思っている人間は、足先が外側を向きます。警察官のほうに向かって真っすぐには向いていないのです。顔は平静を装っていますが、心理状態が足に出ているわけですね。 税関の職員が入国審査でどこを見ているか? やはり入国者の足に注目しています。 笑顔で「ハロー」とにこやかに挨拶しますが、足先が外を向いていた場合、「ここから早く立ち去りたい」という合図です。 もしかするとやましいものを所持しているかもしれませんし、パスポートが偽造されているかもしれません。 日常生活でも「足先」を見ていると、いろんな心理がわかります。会社の廊下で普段あまり顔を合わせない、違う部の課長に会いました。「課長、久しぶりですね」「そうだね」 そう話す課長の足先を見ると、廊下の先の部長室を指しています。きっと決裁を仰ぎに行く途中なのでしょう、話している時間はない、と足先が示しています。「あ、すみません。お急ぎですね、失礼しました」と言うと、「お、悪いね、また」と課長は言ってそそくさと部長室のほうに歩いていきました。 つまり廊下での立ち話でも相手の足先を見れば、ここに留まって話をしたいのか、さっさとその場を離れたいのかがわかるというわけです。 また足先は異性の心理を読むときにも使えます。 初デートで女性と食事をします。 相手の女性の足が自分のほうにきちんと向いていれば大丈夫です。しかし、足を組んで足先が出口を向いていたり、あなたのほうに向いていない場合は「早く帰りたいな」という合図なのかもしれません。 通常は足先にまで意識がいかないので、無意識に本音が出てしまうものなのです。 ガサ入れでは目に注目「目は心の窓」と言いますよね。人間の心理は目の動きで読むことができますし、その人が今どんなことに興味を持っているかということもわかります。当然ながら、私も刑事時代は対象者の目を見て心理を読んでいました。 たとえば家宅捜索。通称「ガサ入れ」と呼びますが、私も責任者として行くことがありました。家宅捜索は、裁判所から出た捜索差押許可状を立会人(家人)に示してから捜索が始まります。 責任者の私は何をするかというと、立会人と雑談を始めます。「ここは何人で住んでいるの?」「たまには誰かくるの?」と質問しながら、立会人の目の動きに注目するのですね。 あるとき、立会人と会話をしていると、立会人の目がなぜか天井をちらちら見ていることに気づきました。「天井裏に何かあるかも」と直感的に感じた私は、捜査員に「天井裏をよく見てくれ」と指示したところ、案の定、禁制品が出てきて逮捕したという事案がありました。 私は国税の査察官、通称マルサの知人からも同様の話を聞いたことがあります。 その知人がある社長の自宅に捜索に入ったときのこと。

社長を目の前に話を聞き始めると、なぜか落ち着きがない。会話をしながら社長の目を注視していると、窓の外の庭をちらちらと見ている。「もしかしたら庭に何かあるのかも?」と直感が働き、そのあと、庭の池の脇を掘り起こしたところ、脱税していた現金の束が発見されたそうです。 人間の心理として隠匿場所を無意識に示してしまうといういい例です。 また「スリ眼」という言葉を聞いたことがありますか? 実はスリには特有の目の飛ばし方があります。通常、買い物客の視線の先には何があるでしょうか? それは「商品」です。これは当然ですよね。 ところがスリが興味のあるものは、お客様の「カバン」です。ですから買い物客の中からスリ特有の目の飛ばし方である「スリ眼」を見つけてスリを捕まえるのです。 これは「痴漢」にも言えます。ちなみに痴漢は「エロ眼」と言います。 通勤ラッシュ時、通常の通勤客と明らかに違う目の飛ばし方をしている男がいます。駅のホームにいる女性の足ばかり見ている男がいたら、それは痴漢や盗撮犯に間違いないわけです。 実は刑事はいろんな場所に紛れ込み、目の動きで犯罪者を見つけているんですね。 このように目の動きを見ていると、相手が何を考えているかその心理を読むこともできます。 特に悪事を働いている者は周囲と明らかに違う目の動きになるので、それを見て心理を読むことになります。 2022年7月、奈良県奈良市の大和西大寺駅北口付近にて、安倍晋三元内閣総理大臣が選挙演説中に銃撃され死亡した事件がありました。 あの当時、現場にいた方々が撮影していた動画に犯人の男が映っており、ニュースでそれを見た方も多かったと思います。 犯人の男はまさに視線を左右に振る「頭を振る動作」を繰り返していました。 つまり「 SPをどこに配置しているか?」「どこから撃ったらいいか?」などと、周囲の状況を観察していたため、視線が左右に動き、頭を振る動作になりました。悪いことをする人間は「頭を振る」ことを覚えておいてください。 姿勢は何かを語る 上肢、つまり姿勢も何かを物語っています。上半身の角度は「興味の角度」とも言われます。人間は興味があればあるほど前のめりになり、興味がなければ後方に倒れていきます。つまり、そこで相手の心理を読むことができます。 刑事時代、取調べをしていて犯人の姿勢にも注目しました。 ウソをついているときは背もたれに深く座り、首を横に振ったり、質問に対しても無反応であることが多いのです。 ところが「それは違います」と真実を述べたいときや、「ここは弁解したい」と必死に説明するときは前のめりになります。自分に興味のある話であれば、前のめりになるのが自然な人間の仕草なのです。 また上半身の揺れは感情の揺れでもあります。会話をしていて縦に揺れる場合は相手の話を承認して頷きながら聞いているケースが多いのですが、横に揺れ出す場合には否定的な感情を持っています。体で「 NO」と示しているのです。 話をしていて相手の上半身が斜めに向いている場合、つまり正対していない場合も拒絶や不満、疑問を持っていることが多いです。いわゆる「斜に構える」という状態ですね。 あなたも嫌いな人や苦手な人の前だと斜に構えて話すことがあると思います。上半身の姿勢も心理を物語るのです。 身振り手振りはウソを隠している 人間は会話をしながら身振り手振りをします。ほとんどは会話の内容を補充したり、強弱をつけたりするために無意識に身振り手振りを加えているのです。 ところがウソをついている人は、身振り手振りがなくなる傾向にあります。「手が死ぬ」という仕草になるのです。 ウソをつくと頭の中で辻褄合わせをしなければならないので、頭に集中します。そうすると上半身が硬くなります。 取調べでも最初は机の上で手を組んで話していることが多いのですが、追及されてウソをつき始めると手が机の下に隠れて見えなくなります。「手の内を明かす」という言葉がありますよね。正直に話している人は手を見せて話すのです。 嫌いな人、近づきたくない人と話すときは、腕を組むことがありませんか? これは「あなたとは話したくないという」心理を物語っているのです。 ニュースを見ていると、たまに事件の犯人を逮捕前にインタビューしていたという映像が流れることがあります。そのとき、犯人が身振り手振りを入れて熱く会話しているのをあまり見たことはないはずです。 ほとんどの犯人は上半身が硬くなり、「いや知らないですね」「私は関係ないですけど」と緊張した面持ちで答えています。 記者の質問に対してウソの返答を必死に集中して考えるので、自然と身振り手振りが少なくなるわけです。 その昔、アメリカのクリントン大統領が国民から支持が高かったのは、演説のときに身振り手振りが多く、聴衆に信頼されやすい仕草が多かったからとも言われています。逆にヒラリーさんがイマイチ人気がなかったのは、聴衆に対し、横を見て手を振ったり、握手するときもお腹を相手に見せずにすることが多いからとも言われています。 仕草というのは、人の信頼を得る意味でも重要な役割を果たしていると言えるでしょう。 顔の表情は真理を表す 人間の顔には 44個の筋肉があり、それらが組み合わさって動くことで表情になります。 日本国内では数少ない認定 FACS(顔面動作符号化システム)コーダーの一人で、日本で唯一の微表情読解に関する資格を持つ「株式会社空気を読むを科学する研究所」の代表である清水建二さんは「微表情」の研究家として有名です。

微表情とは、抑制された「真の感情」がフラッシュのように一瞬で顔に表れて消え去る表情のことを言います。その多くは 0・ 2秒以内の出来事で、通常の会話では 80〜 90%が見落とされてしまいます。 人間の基本的な感情を示す表情は人間の遺伝子に組み込まれています。ですから喜びや幸せ、驚き、軽蔑、恐怖、嫌悪、怒り、悲しみを示す表情は世界のどこでも共通なのです。 事実、欧米では「ウソを見抜く」ために FBIなどの取調べの分野で大いに活用されています。

刑事は安月給というイメージがありますよね。でも、実は刑事の給料は決して安くありません。 私は今、会社を経営していますのでよくわかりますが、刑事は待遇面では非常に恵まれていると思います。 ご存じの通り、刑事の仕事は過酷です。特に警察署の刑事は昼夜問わず呼び出されて事件に対応することもありますし、週に一度は当直勤務もあります。 体力的にも精神的にも非常にキツイ仕事です。ですから単純に民間の仕事と比較にはなりませんが、皆さんのイメージよりも高い給料をもらっていると思います。 ちなみに刑事の中で給料が一番高いのは誰だと思いますか? 警察署を例にするとおそらく「刑事課長」(階級は警部)でしょう(警視庁は役職構成が違うため除きます)。 刑事課長は刑事課の指揮官ですから、それこそ寝る暇もなく事件に対応しています。私が刑事時代に一番やりがいを感じ、仕事としておもしろかったのは「刑事課長」でした。 数十名の刑事を、自分の好きなように動かして犯人を捕まえることができます。これは刑事課長ならではの醍醐味です。しかし、刑事課長を 2年間も経験すると、正直なところ「もう十分」という気持ちにもなりました。 刑事課長は非常にやりがいのあるポジションではありますが、精神的負担が重い仕事です。仮に判断を誤ると人の命にも関わることもあります。 刑事課長は重責ですから手当が多くつくのが普通ですし、年収 1千万円を超える者は普通にいると思います。 今思うと非常に恵まれていましたね。零細企業の経営者で常時それだけ役員報酬をもらっている人は少ないでしょう。そう考えると警察官だけでなく、公務員はどれだけ恵まれているかということを知るべきですし、今さらですが、それに見合う仕事をしっかりとやらないといけないと思います。

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