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第 7章 会社での基本、「報・連・相」

存在感のあるプロを目指そう 社会人になると、一日の大半を職場で過ごします。

目標を持って、楽しく働くことができたら、毎日が充実したものになります。

楽しく働くためには、与えられた仕事をこなしてさえいればよい、というわけではありません。

自分で気づき、考え、行動して、成果を高めていくことで、達成感や仕事に対する喜びを感じられるようになります。

「言われたことをやる」ことは誰にでもできます。

今の時代、ロボットの方が優秀かもしれません。

あなたに期待されていることは、「全部言われなくても、気づいてやる」という気づきと行動力です。

一歩先を読んで、仕事を重ねることで、いつしかその仕事ぶりが評価されるようになり、プロとしての存在感を周りの人が感じてくれるようになります。

やりがいや手応えを感じ、スキルアップにもつながります。

いち早く、可愛がられ、仕事を任せてもらえる存在感のあるプロを目指して仕事に取り組みましょう。

組織の一員としての心がまえ 共通の目的のために、社員が一丸となって、目標の達成をめざす場が会社です。

少人数で立ち上げた会社でも、事業が拡大するにつれて、さまざまな部署ができていきます。

部署間の連携がうまく取れていないと、作業効率やサービスの質の低下の原因になりかねません。

社員全員が共通の目的に向かって進んでいくために掲げられているのが、会社の方針や方向性を明文化した「企業理念」です。

一人ひとりが企業理念をよく理解し、それぞれの役割を果たしていくことが大切だといえます。

◎各自の任務を遂行し、協力するのが会社 社員には、それぞれに与えられた任務があります。

一人ひとりが自分の責任や業務、役割を正確に理解し、周りの人と協調して業務を進めることが不可欠です。

割り当てられた業務をおろそかにしたり、余裕があるからといって、違う部署の仕事を手伝うなどということは、組織の中ではありえないことです。

たとえば、営業を担当しているあなたが、外回りの仕事を終えて、時間があるからといって経理の業務を手伝ったとしたら、どうなるでしょうか。

これまで決められていた作業の流れが混乱したり、ミスがあった場合の責任の所在があいまいになるなど、さまざまなリスクが発生します。

チームワークは、各チーム(部署、階層)で行なうのが基本。

他部署の作業を手伝おうとすると、かえって業務の妨げになる可能性もあります。

自分の任務を目標に向かって進めていくことが、会社組織の中でのあなたの役割であることを自覚しましょう。

社員一人ひとりの任務は違っても、それぞれが責任を持って仕事を遂行し、チームで協力しあうことで、会社が掲げている共通の目的、目標の達成を実現していくことができるのです。

仕事の進め方 ◎優先順位を考える 複数の仕事を担当する場合は、その案件の緊急度と重要度の度あいで、進め方を考えるようにします。

会社に入社してすぐのころは、同時に担当する仕事は少ないでしょうが、経験を積み、スキルアップしていくにつれて、一度に任される仕事が増えていきます。

そこで重要になるのが仕事の優先順位。

正しい順序で取り組めば、効率よくスムーズに作業を進めることができます。

業務に慣れてくると、一日のうちにたくさんの仕事をしなければならない場面があります。

そのとき、優先順位を間違えると、仕事がうまく進まず、周りの人に迷惑をかけます。

それがひいては会社の信用に関わり、クレームの原因になってしまいます。

優先順位は、その案件の緊急度と重要度で判断します。

どのくらい急ぐのか、どのようなものが求められているのかなど、いろいろな視点から考え、仕事の段取りを進めましょう。

◎基本は PDCAの積み重ね 仕事の進め方のポイントは、 P、 D、 C、 Aの4つのステップをくり返し、積み上げていくことです。

[ステップ 1] P…… Plan(計画) 目標を決め、達成するまでの計画を立てます。

これまでの経験や実績、予測などをふまえながら、目標達成までの道筋を考えましょう。

[ステップ 2] D…… (実施) ステップ 1で立てた計画にそって、実務を行ないます。

[ステップ 3] C…… Check(点検) 計画どおりに実務が進んでいるか、予定どおりの成果が上がっているかなどを確認します。

[ステップ 4] A…… Act(改善) ステップ 3で確認した結果、計画どおりに進んでいないところを修正・改善し、必要があれば計画を練り直します。

1つのプロジェクトに取り組むとき、最終目標へ到達するまでに、何度も PDCAをくり返す必要があります。

仕事は毎日の努力の積み重ねです。

基本的な仕事の進め方を身につけて、目標達成をめざしましょう。

◎報・連・相(ホウレンソウ)が仕事のカギ 報・連・相(ホウレンソウ)とは、報告・連絡・相談のことです。

上手に報連相を行なうことで、ミスを回避し、確実に仕事をすすめることができます。

情報共有は組織に属する者としての基本中の基本です。

特に、新人のうちはささいなことでも報・連・相を心掛けましょう。

[報告] 上司からの指示に対して、部下がその業務の結果や経緯を知らせること。

[連絡] 業務上の共有すべき情報を関係者に伝えること。

[相談] 個人では判断が難しいときなど、上司や先輩、同僚にアドバイスをもらうこと。

[報・連・相のポイント] ◆結論から話す。

◆ 5 W 3 H(書き方の基本ルールをおさえる)をふまえて具体的に。

( When/いつ、 Where/どこで、 Who/だれが、 What/何を、 Why/なぜ、 How/どのように、 How much/いくらで、 How many/どのくらい) ◆事実と自分の推測・意見とを区別する。

◆仕事が長引くようなら、途中経過を報告する。

◆悪い情報ほど早く。

行きづまったときや迷ったときに、勝手な判断で進めてから報告するのでは遅い場合があります。

こまめに報連相を行なうことが大切です。

ただし、何もかもを相談していると、自分の成長につながりにくいともいえます。

自分なりに熟考して、チャレンジしてみることも重要です。

◎指示の受け方 仕事は上司からの指示で始まり、報告で終わります。

指示の内容を正確につかむために、次のように指示を受けましょう。

名前を呼ばれたらすぐに顔と体を向けて返事をする →返事は「ハイ」と明瞭に。

メモ用紙を持ってすぐに上司のところへ行く →立ち上がったら椅子を机に入れて上司の元に向かいます。

顔が見える位置に立ち、「お呼びでしょうか」と声をかけます。

上司の指示を正確にメモする →話を聞き逃さないように要点のみを記録します。

質問や確認は上司の指示が終わってから聞く。

途中での質問は N G →指示が終わったら「お尋ねしてもよろしいでしょうか」と不明点を確認します。

メモした内容を読みながら指示の内容を復唱して確認する →「復唱します……」と 5 W 3 Hで復唱します。

「かしこまりました(承知しました)。

失礼いたします。

」と言って席に戻る →上司に対して「わかりました」の言葉遣いは NGです。

◎報告の仕方 指示された仕事が終わっても、報告するまでは仕事が終わったことにはなりません。

ビジネスにおいて、報告は義務です。

上司に報告をする際は、次の点に注意しましょう。

指示・命令をした上司に直接報告する 仕事が終わったらすぐに報告する →ミスや失敗、悪いことこそ早めに報告。

仕事が長期化しそうな時は、中間報告を行いましょう。

報告事項はメモしておく 上司の都合を聞いてから報告する →「 ○ ○についてご報告をしたいのですが、只今、お時間はよろしいでしょうか」と都合を伺います。

メモを見ながら簡潔に報告する 結論から先に報告し、次にそうなった経緯や理由を説明する →「結論から申しますと……」「その経緯としましては……」の順番で報告します。

意見・推測と混同せずに、事実を正確に報告する 複雑な内容は資料や図表を添付する

ビジネスに必要なスキルを身につけよう ◎基本は3つのスキル プロとして仕事を進めていくために必要なスキルは、 ◆ヒューマンスキル ◆テクニカルスキル ◆コンセプチュアルスキル の3つに大きく分けられます。

[ヒューマンスキル] ビジネスシーンに必要不可欠な「対人能力」のことです。

どんなに知識や経験が豊富でも、コミュニケーション力が乏しいと、自社の製品やサービスの魅力や価値を十分に伝えることができないからです。

ヒューマンスキルは、マナーやルールを身につけることから始まります。

さまざまな世代のお客さまの応対をするということを念頭に置いて、わきまえておくべきマナーやルールを学びましょう。

[テクニカルスキル]「実務専門能力」といいかえることができます。

市場経済が目まぐるしい変化を遂げている中で、専門的な知識や技術なしには、高い成果は期待できません。

競争の中を生き残っていくためにも、専門的な能力は不可欠です。

テクニカルスキルを身につけるためには、常に向上心を持ち、その道のプロをめざして努力を続けることが求められます。

資格試験などにチャレンジして、テクニカルスキルを磨きましょう。

[コンセプチュアルスキル] 仕事を進めていく中で発生する課題や問題を解決するための「論理的思考能力」が、コンセプチュアルスキルです。

目標達成までの道のりには、たくさんのハードルがあります。

それらを一つひとつクリアしていくためには、論理的な考え方が必要になります。

また、経験を積むにつれ、自分でテーマを見つけて解決していくことも大切です。

コンセプチュアルスキルを身につけるポイントは、プレゼンテーションなどの実践を通して、論理的な考え方やアピールの仕方を学ぶことです。

何に対しても「自分でテーマを見つけて解決する」ということを習慣づけて、論理的思考能力を高めていきましょう。

◎3つをバランスよく身につけることが大切 基本の3つのスキルは、バランスよく習得することで大きな成果を発揮します。

たとえば、ヒューマンスキルが備わっていなければ、テクニカルスキルやコンセプチュアルスキルを十分に活かすことはできません。

ほかのスキルも同じように、どれか一つが欠けていると、それ以外の能力を十分に発揮することがむずかしくなります。

また、部署や業務の内容によって必要なスキルが変わるというものでもありません。

どの部署のどの階層の人も、一人ひとりがそれぞれ3つのスキルをバランスよく身につけることが大切です。

「報・連・相」のまとめ ●「報・連・相」は義務。

悪いことほど早めに ●複数の仕事を与えられたら、優先順位を考えて着手。

PDCAも忘れずに ●仕事の報告はまず結論から。

次にその経緯と説明の流れで ●対人能力、実務専門能力を身につけて、論理的思考で問題解決を

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