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第 2章 憶える知識を自分のものにしよう

暗記の基本的なコツをつかもう覚える能力は鍛えることができる/コツその 1:問題形式で記憶を確認するコツその 2:苦手なところを重点的に確認する/コツその 3:分割してちょっとずつ覚えるコツその 4:忘れかけた頃にまとめてチェックするコツその 5:日をまたいでさらにチェックする応用的な暗記の仕方〈その 1〉「理屈」で紐付けようなぜ? を考えてから覚える/科目の垣根を越えて知識を紐付ける

応用的な暗記の仕方〈その 2〉ゴロ合わせを使おう丸暗記すべきものは音で覚える応用的な暗記の仕方〈その 3〉全体に共通する原則を探そう原理原則を覚えれば全体の暗記量を減らせる応用的な暗記の仕方〈その 4〉図表にして覚えよう情報量が多いものは図示して把握する/ ①流れを覚えるときはフローチャート ②グループ化にはツリー図(樹形図)/ ③たくさんのものを比較するときには表 Column 3 好きなことと苦手なこと

暗記の基本的なコツをつかもう覚える能力は鍛えることができる「暗記ができない……」というお悩みをいただくことがあります。

でも、ものを覚える能力は練習によってどんどん鍛えることができるのです。

覚える練習をコツコツ続けていくうちに、 1カ月後にはびっくりするほど早く正確にできるようになっていきます。

私が高校 2年生から塾で世界史を習い始めたときの話をしましょう。

当時の高校の世界史では特定の分野を深く掘り下げる授業を受けていたので、受験に対応する知識を私はほとんどもっていませんでした。

一方、塾では既にいろいろな用語を習っている進学校の生徒達と同じペースで覚えなければならなくなり、本当に困りました。

ほかの科目も勉強する必要があったので、 300 ~ 400ぐらいの全く知らない人や王朝などの名前を毎週 2日間で覚えなければなりません。

始めは「こんなの無理だ」「なんて無理なスケジュールなのだろう」と思って逃げ出したいような気持ちでした。

「チャンドラグプタ 1世」「ルーム・セルジューク朝」「ドヴァーラヴァティー王国」……全く馴染みのない用語が次から次へと出てきてとても覚えづらく、かなり苦労した記憶があります。

しかし 1カ月ぐらい辛抱して覚えることを続けていたら、 300、 400の用語がどんどん短い時間で覚えられるようになったのです。

このように、ものを覚えることは最初はつらいですが、コツをつかみ身体が慣れていくとどんどん楽になっていきます。

つまり、コツさえつかんで鍛えれば暗記は絶対にできるようになるのです。

そこでまずは暗記の基本的なテクニックからご紹介していきましょう。

コツその 1:問題形式で記憶を確認する 何かを覚えたいとき、私はまず初めに、とにかく教科書・プリント・配布された資料などを加工します。

やり方としては、「ここは覚える必要があるな」と思った部分に緑のマーカーを引いたり、問題やプリントの空欄部分にオレンジのペンで答えを書き込んだりします。

そうすると、マーカーを塗った箇所やオレンジ色のペンで記入した箇所が、赤シートをかぶせるだけで全く見えなくなりますよね。

それを活用して、覚えたい内容を赤シートで隠してチェックしていきます。

そして覚えられていなかったところに「正」の字を 1画ずつ書いて印をつけるようにしていきます。

こうやって問題形式で記憶を確認できるようにするのです。

この方法が面倒だという方は、覚えたことに対応する問題をインターネットで探すとよいと思います。

たとえば、「元素記号 テスト」「化学反応 問題」のようなワードで検索すると、既に問題形式になっている素材がたくさん見つかります。

それをプリントアウトして問題集の代わりに使えば、解きながら確認することができます。

教科書・プリントなどを問題集として使えるように加工したり、そのまま使える資料を印刷したりすることで、覚えたことをすぐアウトプットできる環境が整います。

それを活用して、問題形式で暗記していくのです。

先ほども言った通り、インプットとアウトプットは質を高め合ってくれるので、覚えて答えることを繰り返すと記憶が定着しやすくなります。

ものを覚えるとき、まとめノートを改めて作って暗記を行う方法もありますが、私はそのやり方は行っていません。

教科書やプリント、ネットの素材を使用する方が、手間と時間がかからないからです。

綺麗に整理されたノートを作ってから改めて暗記を行っていると、単に教科書にマーカーを引いて暗記を行う場合と比較して、どうしても時間が余計にかかってしまいますよね。

ノートを作ることよりも、問題を解いて記憶を確かにする作業に時間をかけた方が記憶の定着が良くなると私は考えているので、まとめノートは作らないのです。

コツその 2:苦手なところを重点的に確認する 先ほど、赤シートで隠してチェックして、覚えられていなかったところに正の字を 1画ずつ書いて印をつけるようにしよう、という話をしました。

2回目、 3回目……に復習するときは、基本的に印をつけた箇所だけ確認すればいいのです。

人それぞれ、覚えやすいところ、覚えにくいところがあります。

なので、覚えにくいと感じるところに、重点的に時間とエネルギーを集中させることが大事になります。

正の字を 1画ずつ書くと、後で見返したときに、どの程度自分にとって覚えにくい情報なのかがパッと見て分かるようになります。

結果的に、現在できていないことにエネルギーを集中しやすくなるので、暗記の効率が良くなります。

ですので、できないところには必ず印をつけて重点的に復習をしましょう。

コツその 3:分割してちょっとずつ覚える これが最も大事な点といっても過言ではないのですが、一気に覚えようとしないこと、ちょっとずつ覚えて次に進むことこそが暗記の鉄則になります。

英語の単語帳を例に説明します。

1日 10ページを進めるとして、 1ページあたり4つぐらい知らない単語が載っているとしましょう。

私の場合、全く知らない新しい単語の場合、意味を何も見ずに正確に覚えていられるのは 10単語ぐらいだと思うので、 2 ~ 3ページずつ覚えるようにします。

2ページ分しっかり覚えられたと思ったら、英語だけを見て、パッと意味が分かるかどうかテストをします。

分からなかった場所には正の字のチェックを入れます。

そして正の字を入れた部分をまた覚え直して、その部分だけテストをします。

もう 1回やっても分からない場合はさらにチェックを入れて、覚え直してから再びテストをして……ということを繰り返します。

「9割方分かったな」となったら次の 2ページに進みます。

そして同じことを反復し続けます。

ちょっとずつ進めることで、何も見ずに思い出せるぐらい、一時的に記憶が深く頭に定着した状態をつくることができるでしょう。

この状態をつくり出せると、次に進んだとしても前に覚えたことが少なからず頭に残るので、全体の 8割ぐらいは覚えたままの状態でいられます。

これにより、前にやった部分の記憶が抜けてしまうことを防止できて、確実に記憶量を増やすことができるのです。

暗記が苦手な方に共通する特徴として、1つの範囲を区切らず、全部一気に覚えようとするというものがあると思います。

しかし、たくさんのものを一気に覚えようとすると、一つひとつが定着する前に新しい内容を詰め込むことになってしまいますよね。

そうすると、過去に覚えたものがどんどん抜け落ちてしまい、最終的に何も暗記できなかった、という事態につながります。

ですので、一度記憶が深く定着した状態をつくること、そしてその状態になってから新しいものを覚えることが、たくさんのものを覚える基本になります。

コツその 4:忘れかけた頃にまとめてチェックする 先ほどの英語の単語帳を例に説明していきましょう。

まずはちょっとずつ覚えるという話をしました。

この場合だったら 2ページずつ進めることがポイントだとご理解いただけたと思います。

もう1つ大事なのは、最初に覚えたところを「忘れたな」と思ったタイミングで、暗記したところの最初から最後までまとめて全部テストをすることです。

先ほどの例でいうと、 5ページぐらい進めたところで、「 1ページ目で覚えたことを忘れてしまっているかも」と思うかもしれません。

そうしたら、そのタイミングで 1 ~ 5ページ、全部の単語をまとめてテストしましょう。

このとき、 100%正解できるところ以外のすべての部分をテストすることがポイントです。

時間が経って忘れてしまった箇所もあると思うので、自信がない箇所はなるべくすべて確認する方が望ましいです。

この作業は覚えたい箇所の 9割程度が正解できるようになるまで繰り返します。

これができたら、また分割して覚える作業に戻っていきましょう。

そしてまた 5ページぐらい進んで、「忘れたな」と思ったら、 5ページ分一気にテストして……という風に作業を進めるといいです。

こうして忘れた頃にまとめて復習することで記憶がさらに定着するようになります。

目標に達するまで、ひたすら覚える、テストする、印をつける、を反復しましょう。

コツその 5:日をまたいでさらにチェックする いったんきちんと頭に定着していることであれば、寝ることで記憶の定着がさらに深まるので、しっかり寝た翌日でも暗記した内容を覚えたままでいられます。

逆に、記憶の定着があいまいだと、しっかり寝た後には暗記した内容が全部抜け落ちてしまっています。

ですので、ちゃんと記憶が定着したか翌日確かめてみましょう。

日をまたいでも覚えられているのなら、記憶が根付いている証拠になります。

必ず最初に覚えた日とは別の日に、暗記した事項を覚えたままか確かめましょう。

まとめ ○問題形式で記憶をチェック。

緑マーカー、オレンジペン、赤シート、インターネット上の資料を活用するといい ○正の字をつけて苦手なところを重点的に確認する ○ある程度分割して覚えたらまとめてテストを行う ○日をまたいで確認を反復する

応用的な暗記の仕方〈その 1〉「理屈」で紐付けようなぜ? を考えてから覚える ここからは、特殊な場合に使える便利な暗記方法を紹介していきます。

暗記の労力や時間をぐっと減らせるので、基本テクニックが分かった上でこちらを使っていただくと、すごくスムーズなインプットの実現につながると思います。

まず、何かを覚えるときには「なぜ?」を考えるようにしましょう。

理屈がある事柄は、背景まで考えてから覚えるとすんなりと思い出しやすいからです。

どの科目でも「理屈による紐付け」というのはできます。

社会でも理科でも英語でも、使える科目・使える局面はいくらでもあります。

具体的に見ていきましょう。

まずは社会の地理。

中学受験の地理では、「各都道府県でたくさん生産される農産物を答える」という問題があります。

たとえば、青森県なら「リンゴ」、愛媛県なら「ミカン」、山梨県なら「ブドウ」というのが答えになります。

都道府県ごとによく作られる農産物をただただ暗記するのはなかなか厳しいですよね。

なにせ 47都道府県もあるのですから。

そこで使えるのが理屈と一緒に覚えるというテクニックです。

突然ですが、植物が育つには何が必要でしょうか? 花を育てるとき、何に注意するか考えてみましょう。

毎日水をやること、日光の当たる場所に植木鉢などを置くこと、春など暖かい季節に芽が出るように注意することなどだと思います。

ここから言えるのは植物を育てる上で、水・光・温度、という環境が重要な要素になるということです。

ここで先ほどの例に戻ると、農作物も植物に含まれますよね。

したがって、その農作物がどんな環境を好むのか、水・光・温度の条件をおさえることで、どこなら良く育ちやすいかという見当が導き出せるようになります。

たとえばリンゴの場合、涼しい気候を好みます。

ここから、「北の方にある都道府県の生産量が多そう」、ほかには「標高が高くて寒い場所の生産量が多そう」という見当がつきます。

リンゴの生産量ランキング( 2019年度・以下同じ)を実際に見てみると、 1位青森、 2位長野、 3位岩手でした。

北にあって寒そうな青森、岩手と、山が多くて標高が高い地域が多い長野がランクインしていて、まさに見当をつけた通りの結果となっていますね。

「リンゴは涼しい気候が好き」。

たったこれだけを覚えれば、都道府県別の農産物生産量ランキングに理屈がつくようになり、暗記がぐっと簡単になります。

ほかに例で挙げた農産物を見てみましょう。

ミカンは暖かくて湿潤な環境を好みます。

それを知った上で、ミカンの都道府県別生産量ランキングを見てみると、和歌山、愛媛、静岡、という順に続いています。

どの都道府県も比較的南の暖かい地域にあり、海沿いという湿潤になりやすい環境にあるので、まさにミカンの好む環境に当たります。

このように、地理を学ぶ上でも理屈の紐付けを活用することができます。

科目の垣根を越えて知識を紐付ける 次に先ほど言及していなかった、ブドウについて紹介するのですが、ここでは理科・社会の両方の分野の知識を紐付けることで理解がしやすくなります。

まず前提として、ブドウは水はけのよい環境を好みます。

では、そのような環境にはどんな場所が考えられるでしょうか? 実は、理科の小学校の授業で習う「扇状地」という地形こそが、ブドウが好む水はけのよい環境に当たります。

でも、「扇状地がどういう環境なのか、なぜ覚えられるんだ」と思われるかもしれません。

しかしここでも理科の知識を使えば、理屈による紐付けが行えるのです。

扇状地とは、山から流れてきた川が平地とぶつかる部分(谷口)に土砂が堆積してできる扇形の地形のことを指します。

これがどうやってできるかを説明すると、なぜ水はけがよいのかということが見えてきます。

山は傾斜があるので、山を流れる川は下に向かって勢いよく水が流れていきますよね。

その川の流れには、大きい石も小さい土砂も混ざっています。

ところが「谷口」とぶつかると、そこで水の勢いは一気に落ちます。

さらに、傾斜がゆるやかな平地では、水は勢いを失いゆっくり流れるようになるので、粒が大きめの石が堆積物として溜まるようになります。

したがって、そのような粒が大きい堆積物で作られた地形(扇状地)は、土砂の隙間から水が抜けていく土地、つまり水はけのよい状態になるのです。

だから、「扇状地」は水はけがよく、ブドウの栽培に向いた環境といえるのです。

それを知った上で、ブドウの生産量ランキングを実際に見てみましょう。

甲府盆地がある山梨、長野盆地・松本盆地などがある長野、山形盆地がある山形の順にトップ 3となっています。

盆地には扇状地が見られることがかなり多いことから、まさに理屈通りの結果になっていますね。

このように、理科・社会の両方の教科・科目を使った知識の紐付けのパターンも存在します。

こうやって理屈と一緒に暗記を行うと、「なるほど!」という納得感・すっきり感が味わえるので、楽しく暗記ができると思います。

私が勉強していて一番楽しいなと思う瞬間は、「なるほどなぁ」と腑に落ちる瞬間です。

「なぜ世の中の物事はこうなっているんだろう?」と疑問に感じていたことが理解できると、気持ちが晴れ晴れしますよね。

暗記のときに理屈と共に覚えるとまさにこのような感覚が味わえるので、単調な暗記作業が楽しくなります。

楽しいと結果としてたくさんの情報を覚えられるのです。

そして理屈と共に覚えた事柄は記憶にも深く根付くので忘れにくくなります。

また、理屈で理解しておくと、何か1つの要素を思い出せば芋づる式に関連する知識が引き出せるので、必要なことを容易に思い出せるようになります。

なかなか覚えられないことが出てきたら、その裏に理屈があるのではないかと疑ってみてください。

そして理屈があるかもしれないと思ったら、インターネットなどを使って調べてみましょう。

「ブドウ 栽培条件」「扇状地 水はけ なぜ」などとインターネットで調べると、背景にある理屈がすぐに分かる場合があります。

「覚えにくいな」と思ったら、ぜひこのやり方を使ってみてください。

まとめ ○覚えたい事柄に理屈があると疑ったら、まずは調べる ○理屈と紐付くと納得感が味わえるので楽しく暗記ができる ○理屈と知識を関連付けると覚えやすく、忘れにくい

応用的な暗記の仕方〈その 2〉ゴロ合わせを使おう丸暗記すべきものは音で覚える 一方で、勉強をする中で理屈では説明できないものもたくさんあります。

たとえば、「用語」「名称」はそのまま丸暗記する必要がありますよね。

しかし、理屈抜きだと覚える「とっかかり」がないので、なかなか覚えづらいのではないでしょうか。

また、ど忘れしてしまうと、芋づる式に思い出せるものがないので、その時点でアウトです。

そこで、うまく利用して欲しいのがゴロ合わせなのです。

たとえば、紫キャベツ液の溶液反応は「赤ピン村の緑の木」。

解説すると、赤 →赤色、ピン →ピンク色、村 →紫色、緑 →緑色、木 →黄色です。

これは、酸性 ~中性 ~アルカリ性の並びを覚えるために利用していました。

世界史のインド王朝も同じく頭文字で覚えていました。

「ど・はとさろ」で奴隷王朝・ハルジー朝・トゥグルク朝・サイイド朝・ロディー朝といった具合です。

このようなゴロ合わせは、学校や塾の先生に教えてもらうものもありましたが、頭文字をつなげただけのものは自分で勝手に作っていました(よかったらみなさんもこれらを使ってみてくださいね)。

うまくいかない場合は、インターネットで「 ◯◯ ゴロ合わせ」などと検索すると便利なものが見つかることもあります。

よいゴロ合わせが見つかったら、とにかく口に出して唱えましょう。

そうすると、集中しやすく記憶にも定着しやすいです。

人がいる場所だと恥ずかしいので自宅限定ですが、私も教科書を閉じて「赤ピン村の緑の木、赤ピン村の緑の木……」とひたすら大声で唱えていました。

「唱える」メリットは2つあります。

1つは、口からも耳からも脳に刺激を与えることができる点です。

これは〔* 4〕〔* 5〕のアウトプットの方法でも触れましたが、単一の刺激よりも複数の刺激がある方が、記憶に残りやすいというお話をしましたよね。

もう1つのメリットは、気が散りにくい点です。

面白いことに、人はしゃべりながら別のことを考えるのが苦手です。

しゃべっている間はその内容に意識が集中しやすいのです。

一方、黙っていると、目の前のこと以外に意識を向けてしまいやすいです。

教科書の字を目で追っているはずなのに別のことを考えてしまっていた……という経験は誰もが身に覚えがあるのではないでしょうか。

口に出してゴロ合わせを唱える方法、ぜひその効果を体感してみてください。

まとめ ○理屈がないものは「ゴロ合わせ」をうまく活用して覚える ○覚えたいことは「唱える」と集中しやすく記憶にも定着しやすい

応用的な暗記の仕方〈その 3〉全体に共通する原則を探そう原理原則を覚えれば全体の暗記量を減らせる 暗記する事項の全体に共通するルールや原則さえ分かっていれば、それぞれの細かい事項を覚えていなくても、それらがどうなっているのか分かるようになります。

そして、原則から外れたところだけを覚えればいいので、暗記量を大きく減らせるようになり、結果的に暗記のスピードが大きく上がります。

といっても抽象的なので、まずは例を見てみましょう。

中学校の理科で習う元素のイオン式を例に考えていきます。

たとえば、カルシウムイオンは ,塩化物イオンは といったようにプラスだったりマイナスだったり、さらに数字も入っていたりして、それぞれ単体で丸暗記しなければいけないとなるとなかなか大変だと思います。

ところがこのイオン式、「水兵リーベ僕の船……」というゴロ合わせと、元素が「元素周期表」のどこに位置するかを覚えるだけで、金属イオン(アルミニウムなど)を除いて、ほとんど自動的に覚えられるようになります。

元素周期表というのは、物質を構成する原子について、性質が似たもの同士が並ぶように配置した規則的な表のことです。

左図で見ていきましょう。

縦軸を確認していきます。

縦軸 1の H, Li, Na, Kはすべて +が右上につきますね。

縦軸 2の Be, Mg, Caの右上にはすべて がつきます。

縦軸 17の列を見てみましょう。

F, Clは右上に がつきます。

その隣の縦軸 16はどうでしょうか? O, Sには がつくことが分かりますね。

規則性に気付きましたか? 周期表の並びを理解していれば、左側にあるのはプラスが多く、右側にあるのはマイナスが多いということが直感的に分かります。

そして、縦に同じ列の元素のイオンの価数が一致することが分かります。

さらに、右側に 1列動くと価数がプラス 1され、左側に 1列動くとマイナス 1されることが多いということも読み取れます。

つまり、全体に共通する規則さえ覚えていれば、逐一元素記号 20個のプラス・マイナスとその数を覚えなくても、自然とそれらが分かる状態になります。

結果、記憶量をかなり減らせるのです。

前述したように金属イオンという例外的なものもあるのですが、その部分を覚えるだけでよくなります。

このように、それぞれを単体で覚えようとすると膨大な量になることでも、全体に共通するルール・原則を見つけることで、暗記作業を減らすことができるのです。

ちなみに、元素周期表は、その並びの規則性や元素の特徴を理解すればするほど、イオン式や化学式を学ぶ上での助けになると思います。

ここでは詳しく触れませんが、興味のある人は学校や塾の先生に詳しく説明してもらうといいでしょう。

まとめ ○全体に共通するルール・原則を見つける ○原則から外れる部分だけを覚える ○そうすることで、暗記量を大きく減らすことができる

応用的な暗記の仕方〈その 4〉図表にして覚えよう情報量が多いものは図示して把握する 私はあまりまとめノートを作らないのですが、例外的に作る場合があります。

それは、複雑でかなり情報量の多いものを理解しないといけないときです。

情報を取捨選択してから図式化して整理することで、覚える情報量をかなり圧縮できます。

そして、図を使うことで文字数を減らすことができるので、パッと見ただけで直感的に理解しやすくなり覚えやすくなります。

そのような理由からノートを書くときに、私は ①フローチャート・ ②ツリー図(樹形図)・ ③表、の3つをよく活用します。

これらを活用できると情報の整理にとても役立つので、どんなときに、どんな図を使うとよいのかを話していこうと思います。

①流れを覚えるときはフローチャート フローチャートは各々の要素を矢印でつないだ図です。

時系列や何かの手順・流れを分かりやすく表現したいときに使えます。

世界史の王朝と皇帝の変遷、日本史での文化の移り変わりなど、時間の流れが絡むものを覚えるときに役立てることができます。

例を見てみましょう。

「鎌倉時代、貴族中心の社会から武家社会に変容したのに伴い、素朴で力強い鎌倉文化が栄えました。

室町時代には、幕府が栄華を極めた足利義満の時代に、優美で華やかな北山文化が全盛期を迎えることになります。

しかしその後、応仁の乱をはじめとする戦乱が長く続いたことで、都が衰退し芸術家や文化人は地方へ逃れるようになります。

そこで寺社の文化と融合した、特に禅宗の影響を強く受けた簡素で洗練された文化である東山文化が花開きます」 なんだか長いですし頭に入ってこないですよね。

そこで今言った内容を図式化しましょう。

図を見てください。

長々 200字かけて書いたことが要点だけかいつまんで表すことで、約 50文字に圧縮できます。

そしてパッと見て、大まかな流れ(時代の流れ)が捉えやすくなっており、各できごとがどの時代のどの部分に属するのか、細かい時期についても直感的に視覚化できていると思います。

これが、フローチャートを使うメリットになります。

②グループ化にはツリー図(樹形図) ツリー図(樹形図)は、その名の通り木のような図です。

特に、物事を大きいグループから小さいグループに分けるときに使う図で、大きい要素と小さい要素をそれぞれ線でつないだ図式になります。

この図は、たくさんの要素を重複なくグループ化できるとき、特徴ごとに分類するのに使えます。

つまり、ある大きい分類を、特徴ごとにいくつかの小さいグループに分けて整理ができるときに大活躍するのです。

たとえば、植物の分類やケッペンの気候区分の分類などがこれに当てはまります。

ツリー図(樹形図)がどれだけ便利なのか、植物の分類の例で説明しましょう。

「植物には種子で増える種子植物、そして種子で増えない植物があります。

種子で増えるものの中に、胚珠が子房で包まれている被子植物、子房で包まれておらず、むき出しになっている裸子植物があります。

被子植物の中には、子葉が 1枚しかない単子葉類と 2枚ある双子葉類があります。

さらに、双子葉類の中には、花びらがくっついている合弁花と 1枚 1枚離れている離弁花があります」 こう言われても、何がなんだか、という感じですよね。

これを図にしてみると非常にすっきりします。

図を見てください。

約 180文字を使って説明していた情報が 30文字ぐらいで説明できるようになっていますね。

このように、ツリー図(樹形図)を使えば、グループ同士の関係と位置付けが視覚化できるので、理解がしやすくなり覚えやすくなります。

③たくさんのものを比較するときには表 表はみなさんご存じだと思うのでどんな図かの説明は割愛しますが、複数のものをさまざまな視点から比べるときに使うことができますよね。

たとえば、高校 1年生で古文の活用形を覚えるときにも活躍します。

次の表を見てください。

このように比較するものが多い場合であっても、1つにまとめることができるのが表の長所です。

つまり、たくさんの情報を一気にまとめることができます。

表は、情報を集約する力がほかの図式と比べてもとにかく強いツールなのです。

これをそのまま問題集として使用すると、自分で抽出した重要な点だけを一気に確認するテストができ、暗記の効率が上がります。

一発目に暗記するときはもちろん、復習のときにもすごく役立つツールです。

たった1つの表に教科書 10ページ分ぐらいの情報量が入っているので、テスト直前など時間があまりないときに、一気に復習するのにも便利です。

このように図表を活用すると、文字のときより暗記しないといけない量を圧縮することができ、覚えやすい形で物事を記憶することができます。

「情報量が多いな」「3つの図表が使える局面だな」と思ったときには、ぜひ使用してみてください。

まとめ ○覚えることの情報量が多いときは図表にしてみる ○フローチャートは時系列と流れを表せる ○ツリー図(樹形図)は分類に便利 ○表は複数のものをいくつかの視点で比較する場合に向いている

勉強の息抜きにはコンビニスイーツと音楽 勉強の合間の息抜きとして楽しんでいることといえば甘いものを食べること。

コンビニスイーツを買って、家でよく食べています。

お気に入りは大福の中に苺のジャムが入っているもの。

少し和菓子っぽい、さっぱりした感じのものが好みです。

カフェで勉強をすることもありますが、お気に入りのカフェで過ごす時間自体が息抜きにもなります。

行くお店はドトールやスターバックスなどのチェーン店がほとんどです。

コーヒーの味の飲み比べをするのもちょっとした楽しみです。

勉強をしていて疲れてきたら YouTubeや Spotifyを利用して音楽を聴くこともよくあります。

最近のお気に入りは RADWIMPSや King Gnu、 Official髭男 dism、あとはドイツ語のラップなど。

聴きながら一緒に歌うこともあります。

日常生活では「故障したロボット」 テレビでは比較的よいところが取り上げられることが多く、「しっかりしている」というイメージがあるかもしれませんが、日常生活では正反対の人間です。

家族から心配されるほどのびっくりエピソードがたくさんあります。

最近では、美容室からの帰りに、荷物を預けておくカゴごと自分のバッグを持ち帰りそうになって、お店の人にあきれられてしまいました。

特に急いでいたわけでもないので、おそらく注意散漫なのだと思います。

限られた範囲にしか意識が向かないので、周囲の人にも「守備範囲は机の上だけ」と宣言するようにしています……。

家族からは「挙動がおかしく故障したロボットのよう」と言われ、「ゆっくり丁寧に動作をすればいいんじゃないの?」とアドバイスされました。

なので、丁寧に生きようと頑張っているところです。

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