見た目だけで人を見抜く技術石丸賢一
はじめに 皆さんの周りに理解しがたい言動をする人はいませんか? 急にキレたり、急にふさぎこんだり、暴力をふるう人がいたり、本当に不可解な人がいて、当惑することがあるのではないでしょうか? 私自身は、子供のころからとても傷つきやすく、人に怯えていました。
特に女性に対しては。
そして年上の男性も苦手だし、年下とも何を話していいのか分からないし、よく考えればすべての人が怖かったのです。
人生って大変と思う日が続きました。
しかし、ある出会いから、人に恐怖を感じることがなくなりました。
それは、奇跡的な出会いでした。
すべての人が、自分とは違う反応をする理由が分かりました。
それぞれの人が、だいたいどのように反応するのかが分かるようになったのです。
100%正確に予想できるわけではないのですが、「人間ってこの幅でしか反応しない」と知ることができて、余裕を持って人と接することができるようになりました。
それが本書でご紹介するパーソノロジー(人相科学)と呼ばれる学問です。
顔を見ただけで、人の反応が予測できるのです。
といってもいわゆる人相学ではありません。
いわゆる人相学を脳科学の観点から正確に考察し、科学的に実証するために 2万人以上を対象に統計を取って、 85%以上の精度で正確であることを確認した最新の学問です。
なお、私がこの科学に出会い、教え始めて 20年経ちますが、膨大な英文の資料を翻訳する時間を持てず、これまでまとまった本を出すことができずにいました。
今回満を持してパーソノロジー(人相科学)という膨大な学問の一部を日本人の皆さんに紹介できる機会を得ました。
どうか自分をよく知り、他人をよく理解して活かし、豊かな人間関係を築くために使っていただければ幸いです。
日本人初の公認パーソノロジスト(人相科学者) 石丸賢一
プロローグ パーソノロジー(人相科学)誕生までの歴史 私たちは、無意識的に人の顔を見て人物評価する習性がついています。
それは、今に始まったことではなく、人相についての研究は人類の歴史と同じくらい古い歴史を持っています。
中国において、今から 4500年前に人相についての記述があることが分かっています。
中国最古の歴史書、司馬遷の『史記』によると、春秋時代の晋の政治家趙鞅( BC 463没)が姑布子卿という人相見の名人に、我が子の中で誰が将軍になれる人相をしているのかを尋ねて、その鑑定に従ったことが記されています(『史記』趙世家)。
中国に始まる人相学は、日本の人相学・観相学にも影響を与え、今日に至っていますが、脳科学的な研究を追求し、統計を取り数値化して、その正確さを証明する科学的アプローチは、東洋において発達することはありませんでした。
それに対して、西洋においては、人相の科学的アプローチを試みた長い歴史があります。
パーソノロジー(人相科学)のルーツは、古代中国ですが、シルクロードを経由し古代エジプトに伝播して科学的な研究が始まりました。
古代エジプト人は、その瞬間に人がどのように行動したり反応したりするかを調べるために体と顔の構造を研究したのです。
この業績は、ソクラテスとその弟子であるプラトンとアリストテレスに受け継がれました。
特にアリストテレスの観相学が有名です。
彼は、『動物誌』の中で、動物と人間との比較から観相学を体系化して、人間の容姿と性格のつながりを研究しました。
キリスト教の時代になり、その科学的研究は下火になりました。
人相の研究者たちは、宗教裁判にかけられたり、迫害を受けたりするという暗黒時代を迎えたのです。
が、ルネッサンス時代になり、古代ギリシャ・ローマの古典の復活とともに、王侯貴族の間でもてはやされ、イタリアで観相学が復活しました。
アリストテレスの観相学を継承したジャンバッティスタ・デッラ・ポルタ( Giambattista della Porta 1538-1615)がルネッサンス期の観相学の第一人者として有名です。
18世紀前半スイス・チューリッヒ生まれのラーバター( Johann Kaspar Lavater 1741-1801)が精神と肉体の関連を研究し、人相の哲学へと昇華させ、その著作は、ドイツ・フランス・イギリスで人気を博しました。
18世紀後半になると、観相学は啓蒙主義者の関心を引き、ドイツ人医師フランツ・ガル( Franz Joseph Gall 1758-1828)は、脳の解剖学と神経の生理学の研究につとめ、頭蓋測定学や骨相学を提唱し、大反響を呼びました。
この時代に、観相学・頭蓋測定学・骨相学などは、「科学」とみなされていたのです。
骨相学は、 19世紀前半の欧米で大いに流行しました。
精神と頭蓋骨との対応という考え方が分かりやすく、誰にでも頭の形から人間の気質や精神を判断できる点が、民衆に大受けしたのです。
しかし、爆発的な人気とは裏腹に、各地で通俗的悪用がはびこり、やがて熱狂的なブームが過ぎ去ると生みの親であるガルすらも山師扱いされ、衰退していきました。
中傷する者たちは、誰一人として、骨相学を反駁する論拠を示すことはできなかったのですが、それでも全体として信頼を失っていったのです。
19世紀後半になってイギリスの生物学者ダーウィン( Charles Robert Darwin 1809-1882)は進化論の立場から『人及び動物の表情について』( 1872年)を著し、表情研究という新しいジャンルを開拓しました。
これらの研究が、観相学の科学性を飛躍的に高めたのです。
しかし、植民地化政策を取るヨーロッパの「白人至上主義」のゆえに、観相学が「有色人種」や「未開人」を蔑む人種的偏見の根拠として悪用されました。
そうした悲しい歴史の中で、再び学問的価値が下落し、観相学の研究も衰退しました。
そして、心理学の主流は骨相を考慮に入れないフロイト( Sigmund Freud 1856-1939)を中心とした精神分析学に移っていきました。
しかし、この時代にあっても、民衆の間では、観相学は相変わらず人気を博し、その研究は脈々と続けられ、 20世紀になりアメリカにおいて、大きな発展を遂げることとなったのです。
1920年代に裁判所の治安判事であったエドワード・ジョーンズ( Edward Vincent Jones)は、数千人もの犯罪者を観察して、その顔に共通の特徴があることに気がつき、法廷に立つ被告人がどういう種類の犯罪を犯したのかを、顔を見ただけでほぼ正確に推測できるようになっていました。
エドワード・ジョーンズの業績を検証するために、今日まで 2万人以上を対象に追跡調査を行い、 85%以上の精度で正しいと分かっているものが 150項目以上発見されています。
これが本書でご紹介する、パーソノロジー(人相科学)です。
プロローグ パーソノロジー(人相科学)誕生までの歴史 私たちは、無意識的に人の顔を見て人物評価する習性がついています。
それは、今に始まったことではなく、人相についての研究は人類の歴史と同じくらい古い歴史を持っています。
中国において、今から 4500年前に人相についての記述があることが分かっています。
中国最古の歴史書、司馬遷の『史記』によると、春秋時代の晋の政治家趙鞅( BC 463没)が姑布子卿という人相見の名人に、我が子の中で誰が将軍になれる人相をしているのかを尋ねて、その鑑定に従ったことが記されています(『史記』趙世家)。
中国に始まる人相学は、日本の人相学・観相学にも影響を与え、今日に至っていますが、脳科学的な研究を追求し、統計を取り数値化して、その正確さを証明する科学的アプローチは、東洋において発達することはありませんでした。
それに対して、西洋においては、人相の科学的アプローチを試みた長い歴史があります。
パーソノロジー(人相科学)のルーツは、古代中国ですが、シルクロードを経由し古代エジプトに伝播して科学的な研究が始まりました。
古代エジプト人は、その瞬間に人がどのように行動したり反応したりするかを調べるために体と顔の構造を研究したのです。
この業績は、ソクラテスとその弟子であるプラトンとアリストテレスに受け継がれました。
特にアリストテレスの観相学が有名です。
彼は、『動物誌』の中で、動物と人間との比較から観相学を体系化して、人間の容姿と性格のつながりを研究しました。
キリスト教の時代になり、その科学的研究は下火になりました。
人相の研究者たちは、宗教裁判にかけられたり、迫害を受けたりするという暗黒時代を迎えたのです。
が、ルネッサンス時代になり、古代ギリシャ・ローマの古典の復活とともに、王侯貴族の間でもてはやされ、イタリアで観相学が復活しました。
アリストテレスの観相学を継承したジャンバッティスタ・デッラ・ポルタ( Giambattista della Porta 1538-1615)がルネッサンス期の観相学の第一人者として有名です。
18世紀前半スイス・チューリッヒ生まれのラーバター( Johann Kaspar Lavater 1741-1801)が精神と肉体の関連を研究し、人相の哲学へと昇華させ、その著作は、ドイツ・フランス・イギリスで人気を博しました。
18世紀後半になると、観相学は啓蒙主義者の関心を引き、ドイツ人医師フランツ・ガル( Franz Joseph Gall 1758-1828)は、脳の解剖学と神経の生理学の研究につとめ、頭蓋測定学や骨相学を提唱し、大反響を呼びました。
この時代に、観相学・頭蓋測定学・骨相学などは、「科学」とみなされていたのです。
骨相学は、 19世紀前半の欧米で大いに流行しました。
精神と頭蓋骨との対応という考え方が分かりやすく、誰にでも頭の形から人間の気質や精神を判断できる点が、民衆に大受けしたのです。
しかし、爆発的な人気とは裏腹に、各地で通俗的悪用がはびこり、やがて熱狂的なブームが過ぎ去ると生みの親であるガルすらも山師扱いされ、衰退していきました。
中傷する者たちは、誰一人として、骨相学を反駁する論拠を示すことはできなかったのですが、それでも全体として信頼を失っていったのです。
19世紀後半になってイギリスの生物学者ダーウィン( Charles Robert Darwin 1809-1882)は進化論の立場から『人及び動物の表情について』( 1872年)を著し、表情研究という新しいジャンルを開拓しました。
これらの研究が、観相学の科学性を飛躍的に高めたのです。
しかし、植民地化政策を取るヨーロッパの「白人至上主義」のゆえに、観相学が「有色人種」や「未開人」を蔑む人種的偏見の根拠として悪用されました。
そうした悲しい歴史の中で、再び学問的価値が下落し、観相学の研究も衰退しました。
そして、心理学の主流は骨相を考慮に入れないフロイト( Sigmund Freud 1856-1939)を中心とした精神分析学に移っていきました。
しかし、この時代にあっても、民衆の間では、観相学は相変わらず人気を博し、その研究は脈々と続けられ、 20世紀になりアメリカにおいて、大きな発展を遂げることとなったのです。
1920年代に裁判所の治安判事であったエドワード・ジョーンズ( Edward Vincent Jones)は、数千人もの犯罪者を観察して、その顔に共通の特徴があることに気がつき、法廷に立つ被告人がどういう種類の犯罪を犯したのかを、顔を見ただけでほぼ正確に推測できるようになっていました。
エドワード・ジョーンズの業績を検証するために、今日まで 2万人以上を対象に追跡調査を行い、 85%以上の精度で正しいと分かっているものが 150項目以上発見されています。
これが本書でご紹介する、パーソノロジー(人相科学)です。
赤ちゃんの顔が、赤ちゃんの性格を物語る!? 人間の数だけ異なった性格があり、人間の数だけ異なった顔があります。
人間の性格を分類するときに、顔の種類により分類できればとても便利ですが、性格も顔も無数の種類があり、簡単に分類することはできません。
しかし、性別や年齢により、人相と性格にはある共通性があり、その共通性を手掛かりにして、人相と性格の関係を明確にすることができます。
まず、赤ちゃんの顔と大人の顔を対比して検討してみます。
赤ちゃんの顔にはある共通の特徴があり、大人の顔にもある共通の特徴があります。
同時に赤ちゃんの性格と大人の性格にもそれぞれ共通の特徴があります。
個人差はあっても、赤ちゃんと大人では明白な性格と顔の共通した特徴の違いがあるのです。
そこで、「赤ちゃんの顔と大人の顔の差異」と「赤ちゃんの性格(反応パターン)と大人の性格(反応パターン)の差異」を比較対照することで、「顔の形」と「性格(反応パターン)」との客観的な関係性を導き出すことができます。
その論拠として、比較する顔の部位の「細胞量」とその「細胞の質(機能)」の関連を見ていきます。
まずは、「赤ちゃんの顔とは何か?」「大人の顔とは何か?」を確認して、その違いを比較対照してから、顔の形と性格(反応パターン)の関係を見ていくことにしましょう。
赤ちゃんの顔の特徴 ●黒目の占有率が高い(ほとんど黒目である) ●目と目の間隔が広い ●額(おでこ)が広い ●額(おでこ)が前に出ている ●ぺちゃ鼻である ●鼻の穴が見えている ●丸顔である ●耳の位置が低い ●耳の位置が後ろである ●顎が角ばっていない これに対して大人の顔(特に西洋人の男性の顔)の特徴は、個人差はあるものの赤ちゃんと比べると以下のタイプの人が多いと言えます。
大人の顔の特徴 ●黒目の占有率が低い(白目が多い)
●目と目の間隔が狭い ●額(おでこ)が狭い ●額(おでこ)が後ろに傾いている ●鷲鼻になっている ●鼻の穴が見えない(鼻先が下がっている) ●細面である ●耳の位置が高い ●耳の位置が前である ●顎が角ばっている もちろん個人差はありますが、全般的には、赤ちゃんと大人の顔では次のような差異があるのです。
成長の過程で、赤ちゃんの顔が、ある一定の方向で大人顔に変化していきます。
そこで、赤ちゃんから大人になる間の、私たちの性格(反応パターン)の変化と顔の形の変化がどのように対応しているかを調べていきます。
顔の形が変化していくということは、顔の各部位の細胞数に変化があるということですから、その変化に伴って、その細胞の質(機能)も変化することが分かれば、人相と性格に客観的関連があることが分かります。
一例として「黒目の占有率の違い」を取り上げて、説明していきます。
赤ちゃんの黒目はなぜ大きい!?「つぶらな瞳」という言葉がありますね。
赤ちゃんの黒目はとても大きいです。
白目がほとんどないくらいです。
一方、大人の黒目はかなり小さいですよね。
個人差がありますが、ゴルゴ 13のように細い目で黒目が点のような人もいます。
「赤ちゃんの黒目の占有率の高さ」と「大人の黒目の占有率の低さ」を比べて、「黒目の大きさ」と「性格」の関係を予想してみましょう。
「目は心の窓」などと言いますから、目が人間の心の状態に関連していると予測できることについては、異論がないと思います。
では、「黒目の大きさ」は「心の何」を表しているのでしょうか? 赤ちゃんのころと、大人になってからの私たちは、心がどのように変化してきているでしょうか? 例えば、ゴルゴ 13のような「黒目の小さい」成人男性の「心」と、「黒目の大きい」赤ちゃんの「心」を比べてみてください。
赤ちゃんの方が、感情表現が豊かなのは、容易に想像がつきますよね。
ゴルゴ 13のような男性は、感情を最大限に抑えて、仕事をきちっとこなしていきます。
ここから、「黒目の占有率」は、「感情表現の度合い」と関連がある可能性が高いと考えていきます。
このような考察とそれを確かめる統計をきちんと行って、パーソノロジー(人相科学)では、「黒目の大きさ」に応じて、人の「感情表現の度合いが変わる」事実を突き止めました。
赤ちゃんのように黒目の大きい人たちは、感情を表現していたら生き生きとするのです。
逆に感情表現が許されないと生きた心地がしなくなり、泣き出したくなります。
成人男性のように黒目の小さい人たちは、感情表現をして辛い体験をしてきたので、感情を表現しないように目の筋肉を収縮させ、黒目を少しずつ小さくしてきたのです。
だから、感情表現が必要な場面では、ストレスを感じて、感情をコントロールする傾向にあります。
しかし、「どのような感情を表しているか」や「なぜ感情的になったか」については、黒目の大きさだけでは分からないことも判明しました。
詳しくは、第 4章 ⑫をお読みください。
第 4章の「見た目だけで人を見抜くパーツ別 25の法則」の項目では、赤ちゃん顔から大人顔への変遷も解説しています。
参考にしてください。
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