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第 六 章 「菜食」で医療費は八割減、人類は長寿を満喫できる──ガンは激減!血管ツルツル!難病も消える

・「食をクスリに!」医聖ヒポクラテスにもどれ! ・「動物性たんぱく質が、ガンを増殖させる」(キャンベル博士) ・「一〇〇対〇」。高たんぱくネズミは全滅した・低たんぱくでガン縮小、高たんぱくでガン増大 ・「動物性たんぱく質」は、史上最凶の発ガン物質」(キャンベル博士)・さあ、今日から菜食・全体食!《八大原則》・米国は前立腺ガン死四〇〇倍、乳ガン八二倍……!・ナチス占領下、心臓病・脳卒中が激減ミステリー・外科用メスを捨て、栄養指導医に転身・エセルスティン式栄養療法の完全勝利・アメリカ毎年六〇万人、心臓マヒであの世いき・これは奇跡だ!菜食で血管はよみがえる・二七種もの症状の二六が劇的に改善した!・菜食シフトで、医療費を八割減らせる

第六章「菜食」で医療費は八割減、人類は長寿を満喫できる──ガンは激減! 血管ツルツル! 難病も消える「食をクスリに!」医聖ヒポクラテスにもどれ!「菜食」は最高の医療 「……『菜食』以上の医療をわたしは知らない」(コリン・キャンベル博士) かれは、こう断言する。 「……『菜食療法』で、医療費は八割減らせる」 キャンベル博士は、医聖ヒポクラテスの教えを、根幹としている。 二四〇〇年も昔の、古代ギリシヤの医聖は、生命と健康と栄養の関係を、はっきりとらえている。──食で治せぬ病は医者も治せない。汝の食をクスリとせよ── われわれは、医聖ヒポクラテスの原点に回帰すべきである。──ひとは、生まれながらに、内なる一〇〇人の名医をもつ── これは、言うまでもなく自然治癒力のことです。──医者が行うのはその手助けで、邪魔をしていけない。頼まれても患者に害となるものを与えてはならない── こうして見ると、現代の医者たちは、ヒポクラテスの教えの真逆ばかりを行っているのです。死神の現代医学 近代〝医学の神様〟ウィルヒョウは自然治癒力を真っ向から否定したキチガイ医者だ。 ガン専門医は患者が頼みもしないのに超猛毒抗ガン剤を打ちまくって〝殺して〟いる。 かれらは、まちがいなく一生のあいだに一〇〇〇人以上のガン患者を〝殺して〟いる。 こうして、毎年三〇万人のガン患者が、病院で〝惨殺〟されている。 しかし、だれ一人気づかない。だれ一人逮捕もされない。 しかし、現代医学の神は〝死神〟で、病院は〝死の教会〟なのだ。 これだけの大量殺戮も不思議なことではない。〝洗脳〟とは恐ろしい。感覚の麻痺も恐ろしい。 狂気もくりかえせば、正気となるのだ。 しかし──。 現代医学の悪魔性、狂気性、残虐性に目ざめた医師、研究者たちもいた。 それが、マックス・ゲルソン博士であり、千島・森下学説の千島喜久男、森下敬一両氏である。その良心の医師たちの系譜に連なるのが、コリン・キャンベル博士である。「動物性たんぱく質が、ガンを増殖させる」(キャンベル博士)二倍食べるとガン九倍 キャンベル博士の最大の功績は、動物性たんぱく質の強い発ガン性を証明したことです。 グラフ 6は、動物性たんぱく質(牛乳カゼイン)のカロリー割合を一〇%から二〇%にしたとき、ネズミのガン病巣の比較です。 ちなみに、カゼインは牛乳たんぱくの八七%を構成する。 動物性たんぱく質の量を二倍にするとガン病巣は九倍に激増している。 明らかに、動物性たんぱく質は、とるほどにガンを急激に増大させるのです。 グラフ 17は、発ガン物質アフラトキシン投与量(横軸)と、ガン病巣反応(縦軸)です。ここで注目は「たんぱく(カゼイン)」二〇%投与群と五%群との、ガン病巣の反応のちがい。五%群は、強い発ガン物質投与を増量しても、ガン病巣は、まったく変化しない。

しかし、二〇%群は投与量に比例して、ガンは急成長している。 つまり、ガンを成長させた要因は、発ガン物質ではない。 四倍増量したカゼインにあったのです。(『 cancer』 1995年 No. 75掲載) グラフ 18左は、カゼインを四倍与えたネズミは、ガンを四倍成長させることを証明しています。ガン増殖と、動物性たんぱく質の摂取量は比例するのです(一九九九年、 S・アプルトン他)。 グラフ 18右は、低たんぱく食ネズミは、多量の発ガン物質を与えても、ほとんど発ガンしない。しかし、高たんぱく食ネズミは、少量のアフラトキシンでもガンを爆発的に成長させている(左)(一九九四年)。 ここまでの実験で、動物性たんぱく質の一種、カゼインがガンを急成長させることが確認された。 これは、一種の〝発ガン性〟とみなせるのです。低たんぱくでガン減少

では、他のたんぱく質はどうでしょう? グラフ 19は牛乳たんぱく(カゼイン)、小麦たんぱく(グルテン)を比較したもの。 同じ二〇%投与でも、牛乳たんぱくは、小麦たんぱくの八倍もガンが増大している。 だから、動物性たんぱく質の発ガン性は、植物たんぱくの約八倍とみなしてよい。 そして植物性たんぱく質を増やしたら、ガンは増大したか……? 「……答えは驚くべきものだった。『ノー』である。植物性たんぱく質を高レベルの量を摂取したとしても、ガン増殖を促進しなかった」(キャンベル博士) つまり、動物性たんぱく質は量を増やすと、ガンは急成長する。 しかし、植物性たんぱく質は、増やしても、変化はない。 つまりは「低たんぱくの食事ほど、ガンを防ぐ」ことを証明している。 古来、「たんぱく質が足りないよ!」は、テレビ CMのお決まりのフレーズでした。 まさに、栄養といえば、たんぱく質だった。「たんぱく質が足りない」 =「栄養不足」。しかし、結論は真逆だった。 注目は、グラフ右のカゼイン五%群です。ガン成長は、グルテンの半分以下。これは、動物性たんぱく質カゼインも、ごく少量ならガン成長に、ほとんど影響しないことを意味する。次に大豆たんぱくで同様の実験を行った。 その結果は、小麦たんぱくと同じだった。 いいかえると、動物性たんぱく質は、植物たんぱくより八倍〝発ガン性〟がある。 「……われわれは『低たんぱくの食事が、さまざまな方法で、ガンの形成開始を減らす』ことを発見した」(キャンベル博士)「一〇〇対〇」。高たんぱくネズミは全滅した低たんぱく質が理想 次にキャンベル博士らは、ネズミの一生を観察した。 ネズミは三群に分けた。 A群:高たんぱく(二二%) B群:中たんぱく(一四%) C群:低たんぱく(六%) 発ガン傾向を観察するため、これら全匹に発ガン物質アフラトキシンを投与しておいた。 ネズミの寿命は平均二年なので、研究期間は一〇〇週に及んだ。 結果は、明解だった(グラフ 20)。

右は「初期ガン病巣」。動物性たんぱく質(カゼイン)投与に比例して増大している(二〇〇〇年)。 左は「一〇〇週目」のガン成長状況。やはり、ガン成長は、動物性たんぱく質摂取量に、みごとに比例しています(二〇〇二年)。 そして、 A群:二二%食のネズミは、「全滅」しています。すべて死亡した……。 同様に、二〇%群、五%群でも同じ結果が得られました。 「……二〇%群は、ほぼ全滅し、五%の低たんぱく群はすべて一〇〇週後の時点でも毛並みも光沢があり、活発に動き回り、元気に生きていた」(『チャイナ・スタディ』) つまり、二〇%群は全滅。五%群は生存。まさに「一〇〇対〇」……。 「……これは、こうした研究では、決して見られない現象だった」(キャンベル博士)低たんぱくでガン縮小、高たんぱくでガン増大食でガンをコントロール キャンベル博士らのチームは、たんぱく質投与量により、ガン成長をコントロールできることを発見したのです。 前述の実験で、たんぱく二〇%投与群は、右肩上がりでガンは増大しています。 そこで、博士らは何匹かのネズミの食事を、四〇週目と六〇週目で、入れ替えてみた。 すると──奇跡的なことが起こった。「高たんぱく食から、低たんぱく食に替えたネズミは、高たんぱく食を与えられたネズミより『腫瘍の成長』が三五 ~四〇%も低下していた。一方、低たんぱく食から、高たんぱく食に替えられたネズミは、『腫瘍の成長』が再開した」 その後、追試でも、まったく同様の変化が見られました。 グラフ 21は、五%群、二〇%群の、ガン増加の比較です。

やはり、五%群(グラフ下)は、健康そのもので、まったくガンの兆候が見られない。他方、二〇%群は、日を追ってガンは増大しています。 そこで、三、六、九、一二週目に、入れ替え実験をした。すると、エサのたんぱく量を五%と低たんぱくにすると、ガン腫瘍は減り、高たんぱくにもどすと腫瘍が増える……現象が観察されたのです(グラフ 22)。ガンは動物性たんぱく質厳禁 博士らは、この結果に興奮を抑えられなかった。 「……患者に与えるたんぱく質の増減で、ガンの成長をコントロールできる!」 まさに、新しいガン治療の発見である。 「……すなわち、栄養摂取による操作で、ガンの進行を『 ON』にしたり、『 OFF』にしたりすることが可能なのである」(キャンベル博士) これは、現在のガン治療にも、大きな警告を突きつけています。 「……なんでも、好きなものを食べていいですよ」

医者のガン患者への食事アドバイスです。 あなたは、目がテンになるでしょう。 なかには「食べ物とガンは無関係ですよ」と言い放つバカ医者もいる。 こんな連中にあなたは命を預けているのだ。 助かるわけがない。 さらに、トンデモナイ食事〝指導〟をする医者も多い。 「……ガンに勝つ体力をつけるため動物性たんぱく質はしっかりとってくださいね」 キャンベル博士が、この台詞を聞いたら「クレージー!」と卒倒するでしょう。(グラフ 21、 22)で、はっきりわかります。ガン患者に動物性たんぱく質を与えると、ガンは増大する。低たんぱくで縮小する。 ガン患者には動物性たんぱく質厳禁が正しい選択です。 これはヨガや玄米菜食、ゲルソン療法などのガン食事療法の正しさを証明するものです。「動物性たんぱく質は、史上最凶の発ガン物質」(キャンベル博士)発ガン性はもはや常識 一連の研究で、キャンベル博士が到達した結論は次のとおり──。「動物性たんぱく質は、史上最凶の発ガン物質である」「患者の動物性たんぱく質を禁止すれば、ガンは治癒していく」「原因」を除けば「回復」する。因果律からいっても、とうぜんです。 しかし「動物性たんぱく質が最凶発ガン物質」に、反発をおぼえるひとは多いはずです。 まず、食肉業界は怒り心頭でしょう。牛乳業界も青ざめるはず。 その他、食品業界全体も猛反対の声をあげそう。メディアも大反発必至。食品業界を敵に回す。それは、スポンサー大手を敵に回すことと同じです。 これら業界は、超ビック広告主。だから、〝かれら〟は、マクガバン報告を圧殺したように、『チャイナ・スタディ』も黙殺した。 しかし、クチコミは恐ろしい。 衝撃の波紋は広がりつづけ、『チャイナ・スタディ』は全米でベストセラーの地位に上り詰めています。 WHO(世界保健機関)ですら「加工肉は最凶発ガン物質」「赤肉も二番目の発ガン性」と勧告しているのです。キャンベル実験は、それを明解に証明したのです。犯人は動物性たんぱく質 これまで、ガンといえば〝発ガン物質〟が問題とされてきました。 その刺激で、ガンが発生する。だから、発ガン物質を避ければガンを防げる。 ところが、キャンベル博士の発見は、これまでの理論を根底からくつがえしたのです。「誤った栄養こそが、最大の発ガン物質だ」「その最たるものが動物性たんぱく質なのだ」 なるほど、発ガン物質の有害刺激により、初期ガンは発生します。 しかし──。「ガンの促進期に摂取される食物中のたんぱく質のほうが、『病巣の成長』にはるかに多くの影響を与えている」(キャンベル博士)さあ、今日から菜食・全体食!《八大原則》未精白・未加工の食物 キャンベル博士は、「菜食」療法の《八大原則》を掲げている ❶栄養の正しい定義と、ホールフードの価値を知る──未精白・未加工の食べ物は、なかに含まれる栄養素の寄せ集めよりずっと素晴らしい効果がある。 これは、東洋の食養生マクロビオテック(玄米正食)の「一物全体」に通じる。 自然なまま、全体をいただくことで、食のほんらいのパワーを得ることができる。 ❷サプリメントへの警鐘を知る──サプリメントは、健康の〝万能薬〟ではない。 栄養素は、サプリではなく、食べ物として摂取されたときのみ重要となる。 ❸植物性食品(プラントフード)の意義は甚大──動物食(アニマルフード)の中に含まれている栄養素で、植物から十分に得られない栄養素は何もない。「植物性食品は、動物性食品よりも、はるかに多くの抗酸化物質や食物繊維、ミネラルを含んでいる」「木の実や種子類に含まれる脂肪やたんぱく質は、動物性食品のものより『健康に良い』」(キャンベル博士) たとえば、菜食にたいする不安として、次のようなものがあります。「栄養失調になりませんか?」 これにたいして博士は、コレステロールの例をあげる。「コレステロールは、健康にとって不可欠である。しかし、わたしたちの体は、必要とされるコレステロール値をすべてつくることができる」「だから、食品からコレステロールを摂取する必要は、まったくない。つまり、コレステロールは必要栄養ではない」

DNAは栄養で働く ❹遺伝子のはたらきは栄養次第である──どの遺伝子が発現されるのかは「栄養」が決定権を握っている。 「……たとえば、動物性たんぱくの摂取量を調節するだけで、悪い遺伝子の活動を『 ON』にしたり、あるいは『 OFF』にしたりできる」(キャンベル博士) ❺有害な化学物質以上に有害なものがある──有害化学物質の悪影響は、栄養のとり方次第で、かなり抑えることができる。「たとえば、ガンの進行は、栄養によって、加速することも、あるいは抑制することもできる」 ❻正しい栄養摂取が病気の回復をもたらす──病気を宣告されたあとでも、進行を停止させたり、症状を回復させることができる。 「『正しい栄養』摂取が、最大限の症状改善をもたらしてくれる。それは、病気のあらゆる段階でも可能だ」シンプル食で! 万病を改善 ❼「正しい栄養」は、体全体に貢献する──「正しい栄養」は、一つの病気のみに効果があるだけでない。体全体の健康にも貢献しくれる。「一つのシンプルな食習慣で、あらゆる病気が改善され、健康状態を最大限に高めることが可能である」 ❽体は、すべてつながっている──「良い栄養」は、人間のあらゆる分野で健康に貢献する。人体は、あらゆる分野において、相互に関連しあっている。 「『正しい栄養摂取』に、『定期的な運動』が加わると、別々に実証したときより相乗効果により、さらに健康レベルが高くなる」米国は前立腺ガン死四〇〇倍、乳ガン八二倍……!日本、ケニアと比較 「……一九五八年、前立腺ガン死亡率を、日本とアメリカで比較したデータがあります。当時、アメリカ男性は、日本人にくらべて、どれだけ多く前立腺ガンで亡くなっていたでしょう?」 質問をなげかけるのはコールドウェル・エセルスティン博士。(前出) アメリカで、もっとも高名な自然療法医といってよい。 この質問に正解者は皆無でしょう。 「……おどろくなかれ、四〇〇倍です! これだけ多くのアメリカ男性が、前立腺ガンで死亡しているのです」 くわしく見てみよう。 「……当時、日本の立腺ガン死者数は一八人です。国全体ですよ。いままでに出会ったことがないデータで、本当に驚きました。当時、アメリカの人口は日本の二倍弱でしたが、前立腺ガン死亡者数は、一万四〇〇〇人以上です。だから、人口比七〇〇〇人超。つまり、アメリカ男性は、日本の約四〇〇倍も前立腺ガンで死んでいた」のです(同博士)。 当時、わたしは八歳。敗戦日本は、まだまだ貧しかった。 食べるものさえ、満足に手に入らない。だから、肉食など夢のまた夢……。 それにくらべて戦勝国アメリカは、栄華のきわみの繁栄ぶり。若者たちはダンス・パーティに明け暮れ、チャールストンを夜なべで踊り狂った。クルマといえばキャデラック。尾翼がピンと立って、燃費無視のバカでかさ。そんな栄耀栄華の富裕国のオトコたちが、貧しい敗戦国より四〇〇倍も前立腺ガンであの世に逝っていた……。 ザマー、ミロ! とは、言わないけれど……。おどろきです。欧米食がなかったから さて──。次の問題。時代はすぎて一九七八年、アフリカ、ケニアの女性にくらべて、アメリカ女性の乳ガン発症率は、どれくらい? これもビックリする。なんと、八二倍……。 富裕国アメリカ男性の前立腺ガンも女性の乳ガンも、アジアの敗戦国や、貧しいアフリカの国々より、ケタ外れに多い。 さらに、一九七〇年代初め、中国農村部の心臓病は、アメリカの一二分の一。パプア・ニューギニアは人口一〇万人当たり一人以下。これにたいして、アメリカの心臓病死亡率は約四四人。パプア・ニューギニアの約五〇倍もアメリカ人は心臓発作であの世に逝っている。 これでは、どちらが豊かで、幸せか、わからなくなる。 いったい、どうして、これほど大差がついたのか?「答えは、かんたんです」とエセルスティン博士は肩をすくめる。 「……その因果関係は、じつに単純です。これらの国々には、欧米の食事がなかったからです。動物性食品も乳製品も肉もない」 マクガバン報告と同じく、ここでも欧米食のまちがいが、はっきり証明されているのです。ナチス占領下、心臓病・脳卒中が激減ミステリーノルウェーの珍現象 つぎに博士は、面白いグラフを示す(グラフ 23)。

これは第二次大戦中、ノルウェーの循環器系疾患(心臓病・脳卒中)による死亡率の変化。この国は、一九四〇年から五年間、ナチスに占領され、牛や豚、鳥などの家畜をすべて奪われた。 「……戦中、ドイツはノルウェーを占領。食料確保のため、すべての家畜を没収した」(エセルスティン博士) こうして、ノルウェー人は、いやでも植物性食品で、命をつなぐしかなかった。「さて、ここを見てください」と博士は、グラフ右側を指し示す。ナチスに占領された直後から、同国の心臓病・脳卒中の死亡率が急降下で下がっている。 「……これほどまで心臓病・脳卒中が減るのを見たことがありますか? 手術もなしで!」 その声も興奮気味。「答えはノー!です」。だれもが初めて見る珍現象です。 そして、ナチスの占領が終わった。すると「……そのあと終戦とともに、肉も乳製品ももどってきた、すると脳卒中も心臓病ももどってきたのです」(同博士) 死亡率も急カーブで上昇、元にもどっている。 わたしは、このグラフを講演会で示しながら「ずっとナチスに占領してもらっていたほうが、よかったんじゃないの?」と言うと、会場は大爆笑となる。肉食とガン、心臓病 ノルウェーはナチスに家畜を没収されたおかけで、全国民がベジタリアンとなった。 そのため、心臓病、脳卒中を劇的に減らせた。まさに、ナチス様々です。 しかし、ナチス占領が終わると、たちまち、もとの肉食にもどった。 一度、しみついた食習慣は、なかなか抜けない。それより、このナチス占領と病気の激減という真実を、ノルウェーのひとびとは、まったく知らない。いまも知らない。 エセルスティン博士が明らかにするまで、わたしも知らなかった。 喜劇の根源は、情報操作という悲劇が根底にある。 いまでも全世界のおそらく九割は食事と病気が密接に関係していることを知らない。 政府も教育もメディアも、教えないからです。 人類をゴイム(獣)と呼び、家畜扱いしているディープステートが、地球を裏支配しているからです。 グラフ 24は、国別の「動物性食品」生産量(左)と「ガン・心臓病」死亡数(右)を比較したもの。左から「ウガンダ」「ケニア」「タイ」「メキシコ」「ブラジル」「イギリス」「アメリカ」「ドイツ」「デンマーク」。

右側の先進国にいくほど「動物食品」生産量は多いのです。 そして、みごとに比例して「ガン・心臓病」の死者も多い。 ──だから人類の悲喜劇ははてしなくつづく。 目ざめるしか、生きる道はないのです。外科用メスを捨て、栄養指導医に転身対ガン戦争の敗北 じつは、エセルスティン博士は、優秀な外科医でした。 アメリカでは戦後、食生活が急速に変化しました。 マクドナルドなどファストフードのチェーン店が急増し、時間がないひとたちが、自分や家族のために利用し始めたのです。 「……この革命は、国を席巻し、ガン死亡率は上昇しつづけた」(『フォークス・オバー・ナイブス』) その結果、一九七一年、ニクソン大統領は、『ガン戦争』を宣言した。 かれはテレビ会見を通じて国民に呼びかけた。 「……本日、『ガン対策法』に署名する運びとなりました。今日のわたしの行動が、在任中で、もっとも意義のある業績だと、後世のひとびとに評価されれば幸いです」(ニクソン大統領) この戦争には、若きエセルスティン医師も〝参戦〟しました。 一九七八年、かれは乳ガン委員会の委員長に就任しています。 しかし、すぐに、かれは自分の治療法に疑問を抱き始める。 そしてニクソン大統領の対ガン戦争も、完全敗北で終わった……。 「……ガン患者を、いくら治療しても、ガンになるひとを減らすことは、何一つできなかった」(エセルスティン博士) そこで、かれは乳ガンの大規模な調査に着手した。ヴィーガン食治療 そこで、アフリカのケニアに行き着いた。「乳ガンの発症率が非常に低いことがわかったからです」(同医師) かれは、アメリカとくらべて驚愕する。前述のようにケニアは八二分の一! さらに四〇〇分の一という日本の前立腺ガン死亡率の低さに愕然とした。 パプア・ニューギニアは心臓病約五〇分の一。もはや、理由は明らかだ。 アメリカに多い前立腺ガン、乳ガン、心臓病の原因は、肉、乳製品などの動物食(アニマルフード)だった。だから、解決法、治療法もじつにかんたんだ。 原因の欧米食をやめればいい。 それは、アジア、アフリカ諸国の食生活を見習う。 つまり、完全菜食……ヴィーガン食による治療法だ。 「……心臓病も張り子のトラです。なんら、恐れることはない」(エセルスティン博士)

エセルスティン式栄養療法の完全勝利世界一のクリニックでも 博士が当時、外科医として勤務していたクリーブランド病院は、世界一の心臓病治療センターとして有名でした。 かれは連日連夜、バイパス手術など必死でメスを振るった。 しかし……。患者同様、クリニックの医師たちも追いつめられていった。 「……これ以上、自分たちにできることは、なにもない、と言わざるをえない状況でした」 「……これは、患者と医師の両方にとって、もっとも辛い。事実上、死を宣告される瞬間だからだ」(同博士) 一九八五年当時ほとんどの心臓病患者は、そのような厳しい状況に置かれていたのです。 この世界一有名な心臓病クリニックに救いを求めてきたひとびとは、みな、がっかりし気落ちするのだった。それは次の事実に、いやでも気づくからです。 「……自分にくりかえされる心臓切開手術、多数の血管形成、ステント挿入、大量の投薬など、あらゆる治療は、もはや効果がないようだ……」 これら患者たちの失意と失望を見守る若きエセルスティン博士も心が痛んだ。 「……男性患者の、ほぼ全員は性的能力を失っていた。ほとんどの患者は、胸に痛みがあった。これは、狭心症として知られるゾッとするような症状だ」(エセルスティン博士) もっとひどい症状の患者たちもいた。 ……痛みがあまりひどく、横になれず、上半身を起こしたまま眠るひと。長く歩ける患者もごくわずかで、部屋を横切るときも、堪え難い激痛に顔を歪める。 「……事実、何人かは歩く屍のようだった」(同博士) かたわらで見つめる若き博士の悲痛な顔が目に浮かぶ。 「……なにかが、まちがっている……」二四人の〝実験〟スタート かれは、一つ〝実験〟をスタートさせた。 それは、これら重症の心臓病に苦しむひとびとの原因に気づいたからです。 「……食事を替えれば、病気は治るはずだ!」 メスや薬でなく、食事で病気を治す!「食事療法」のスタートです。 かれは、クリーブランド病院にやってきたこれら二三人の男性、一人の女性患者に、参加を求めた。 「……『必ず効果があるはず』と、わたしが確信する試験的な治療法に参加するための〝条件〟に、かれらが同意したのは、もはや選択の余地はなかったからだと思う。その〝条件〟とは『油で揚げたファストフードや分厚いステーキ、そして濃厚な乳製品などでいっぱいの、アメリカ人なら、だれもが慣れ親しんでいる食習慣を『やめる』ことだった」(エセルスティン博士) 博士の提案に、熱心に耳をかたむける患者たち……。 かれらにとっても、その提案は、意外だったはずです。そして、あまりにもかんたんな〝治療法〟なので、拍子抜けしたでしょう。しかし、その心がまえができていれば、「死の宣告」をくつがえせる。博士は全員に約束した。 「……食習慣を変えることで、わたしたちは、アメリカ人の主な死因である心臓病は、打ち負かせる。つまり〝張子の虎〟である……と証明できる。しかも、外科用メスを使わずに」(『血管をよみがえらせる食事』ユサブルより)心臓病は食で治る! こうして、エセルスティン博士は、外科手術用のメスを捨てた。 そうして、食事改善のみで患者を治す道を歩き始めた。 「……アメリカでは、国民は年に約三〇キロも脂肪を食べている。六五歳までに、なんと二トンもの脂身を摂取する。そして、平均コレステロール値は二〇〇 mg/ 前後だ」 かれはアメリカ人の心臓病の原因が、動物食と脂肪食であるとことに着目した。 それは、ガン患者も同じだった。 乳ガン率の低い文化圏は、共通点がある。摂取する脂肪量が少ない。だから、コレステロール値も低い。大腸ガン、前立腺ガン、卵巣ガン、糖尿病、肥満についても同じだ。 「……ますます、『栄養と病気』の関係はきわめて重要だと、わたしは確信するようになった」(エセルスティン博士)低脂肪・プラントベース そこで「低脂肪とプラントベースの栄養療法」を思いついた。 まさに〝フォークス・オーバー・ナイブス!〟(手術より食事で治そう!) これが後の「プラントベース(植物食)」「ホールフード(未加工)」療法に進化した。 一九八〇年代中ごろ、かれは冠状動脈疾患の研究に没頭していた。 まず、患者たちの食事を低カロリーの菜食と少量の低脂肪の乳製品にしてみた。 そしてコレステロール低下薬は最低限に抑えた。 「……一八カ月かけて、患者は二四人でしたが、みんな症状は予想よりも深刻でした。バイパス手術に失敗した五名は循環器医に『一年もたない』と言われていました」(同医師)

かれらは、みな、エセルスティン式食事療法で、完全な健康をとりもどした。 五〇歳の女性教師エブリン・オズウックさんもその一人。インタビューに笑顔で答える。 「……よく食べたわ。グレービーソースも好きで、エセルスティン先生と知り合う前に心筋梗塞を二回起こしたわ。二度目のとき、医者に〝死ぬ準備を〟と言われたの。〝ただ、腰かけて、お迎えが来るのを、待ってってこと?〟と聞き返したの。医者は、〝その通りです〟って(笑)」〝スプラウト先生〟 やはり、命を救われた中国出身アンソニー・ヤン氏。 「……中国では、ふつうの中国料理を食べていました。肉はほんの少しで、隠し味で調味するていどです。アメリカ人が食べるような大きな塊肉は、中国なら一家族分ですよ。中国人は、野菜もたくさん食べます。スープもね。でも、渡米後──ファストフードを知り、ハンバーガーにピザで、体重は増え始めました。突然、胸の痛みに襲われた。当時、開胸手術もやってます。バイパス手術は五回も受けた。それなのに、一週間後に、また胸が痛み、妻とエセルスティン博士に会いにいったのです」(ヤン氏) 「……最初の五年間は、二週間おきに診察し、毎回コレステロール値、血圧、体重を測り、食べたものを詳細に見直しました」(エセルスティン博士) かれは、外科用メスの代わりに、食事療法を取り入れた。「医療機関と政府の癒着によるハイテク・ハイコスト医療に抵抗したのである」(『フォークス・オーバー・ナイブス』) まさに、我が道をいく……。 エセルスティン医師は、笑いながら語る。 「……影では、〝スプラウト先生〟と呼ばれているよ」アメリカ毎年六〇万人、心臓マヒであの世いきステント、手術も無意味 「……アメリカでは心臓病の深刻な影響がつづいている。治療に何十億ドルかけても──いまだ死因の一位。年間六〇万人が命を落とす。ステントやバイパス手術は緊急時には確実な手段だ。しかし、それ以外では手術しても、新たな発作から守ってくれるわけではない」(エセルスティン博士) 博士は、毎日、患者と同じ食事を食べつづけている。 息子のリップ氏も菜食で、トライアスロンのプロとして、一〇年間、活躍しつづけている。三四歳のとき、かれは消防士になることを決めた。そして、オースティン第二消防隊に配属された。そこで、同僚のあいだで、だれが一番、コレステロール値が低いかを賭けた。 翌朝、採血に行って調べてみると、仲間のジェームスが、なんと三三四だった。「いつ死んでもおかしくない!」(リップ氏) そこで、一致団結して、かれの命と動脈を救うため、翌日から、全員、菜食にシフトした。 「……しかし、ここはテキサス。肉はここではスポーツだ。週末のバーベキューはスポーツなんだ」 それでも、全員、野菜をもっと多く食べるようになり、コレステロール値は全員が劇的に改善した。同僚ジェームスのコレステロール値は、一四八も下がった! 他の同僚たちも数値を下げることができた。 リップ氏はガッツポーズでウインクする。 「……男なら菜食だ!」これは奇跡だ! 菜食で血管はよみがえる血栓が消えていく コレステロール値の改善は、血管の改善に劇的につながります。 摂取された過剰な脂肪分は、アテローム(脂汚れ)となって血管壁に沈着する。 まさに、バウムクーヘンです(図 7)。

(c)が、ほぼ完全に詰まった状態。しかし、これは、心臓発作の原因の一二・五%にすぎない。 八七・五%の心臓発作の原因となるのはプラーク崩壊なのです。 図 8のような血管閉塞プロセスをたどる。 (a)突然プラークが破裂する。( b)血栓が形成されていく。( c)血管が完全に塞がれる。 このような管壁崩壊や内皮損傷のほうが心筋梗塞の大きな原因となっている。 これらがバイパスやステント手術が心臓発作を防げない一つの要因です。 グラフ 25は、エセルスティン式「栄養摂取プログラム」を受けた患者の前と後の脈容量の比較です。治療後のほうが、血管は拡張し流れる血流が大きく増大しています。

なぜ、「菜食に替えるだけで、血流が大幅に改善するのでしょうか?」。野菜を食べるだけ そのメカニズムを証明するのが、図 9です。 菜食にすると、( a)血管壁に盛り上がった血栓(アテローム)を覆う内皮層が分厚くなる。これがプラークキャップです。それがプラーク崩壊を防ぐ。( b)菜食によりプラークは縮小していく。( c)プラークはさらに縮小し血管はツルツルに回復する。 だから、心筋梗塞や心臓発作を起こしたひとの冠状動脈が、ツルツルに修復されるのもあたりまえです(第四章「菜食で血管はピカピカ」参照)。 これらの奇跡が、かんたんにいえば「野菜を食べるだけ」で起こるのです。 心臓病と同じく、菜食は、脳梗塞や脳出血の予防と治療にも素晴らしい成果をあげる。 どちらも、血管の病気だからとうぜんです。それは、認知症や脳性マヒの改善にもつながる。脳機能低下の最大原因は、脳動脈の血流障害だからです。内皮細胞の役割

「……内皮細胞は、血管を守っています。まだ一〇代で健康であれば、その面積はテニスコート八面分にたっします。一九八八年、その内皮細胞が一酸化窒素 NOを生成することが発見されました。 NOは、血液の流れをスムーズに保ってくれます。収縮し血管を拡張し、プラーク生成を抑制するはたらきがあります。さらに重要なのは、 NOは、プラークにともなう炎症を防ぐ強力な因子なのです」(エセルスティン博士) この近年の発見は、医師でも初耳のひとも多いはずです。 「……ところが、動物食中心の欧米型の食生活は、この大切な内皮細胞を破壊することが実証されています」(『フォークス・オーバー・ナイブズ』) 四〇歳以上になると、内皮細胞は加齢で壊れ、テニスコートの二面ほどに減少してしまう。つまり、血管を守れなくなる。 しかし、エセルスティン博士によれば「菜食を始めれば、内皮細胞は、回復を始める」。 五年間の研究で、博士は患者の食事を大きく変えた。 きっかけは、一九九〇年、『ニューヨーク・タイムズ』でのキャンベル博士(前出)の業績を知ったことです。 「……エセルスティン医師は、会議にわたしを招いてくれたのです」(キャンベル博士)──別々に歩いてきた、二人の革命家が、初めて顔を会わせた── 以来、二人は栄養療法の同志として、緊密な関係を保っているのです。二七種もの症状の二六種が劇的に改善した!もう薬はいらない! エセルスティン博士の菜食療法の成功は後進の医師たちの大いなる励みとなっています。 その菜食クリニックの一つがエクサルス、ヘルス&ウェルネス・センターです。 若きレダーマン医師は、そこで、食事療法で患者を治しています。ジョーイ氏の回復例 「……なんでも食いまくったよ」 苦笑するジョーイ氏は Ⅱ型糖尿病を含め二七種もの不調・症状を抱えていた。 そのかれが菜食療法をつづけ、体調は劇的に変化した。体重は一三キロ減り、体調も快調だ。 菜食療法一三週間(約三か月)で ❶体重一〇五キロが九五キロ。 ❷血圧一四二‐八二から一一二‐七〇に劇的に改善。 ❸脈拍九二が六〇、 ❹コレステロール値二四一から一五四、 ❺悪玉コレステロールは一五七から八〇、 ❻心臓炎症 CRPマーカーも六・〇から二・八……と劇的に改善した。「二七種あった体調不良のうち二六種が改善しました」(レダーマン医師『フォークス・オーバー・ナイブズ』) さらに、回復はつづいている。 「……血管の炎症反応も血糖値もまだ下がりつづけ、良くなります。コレステロールはすごく下がりました。薬を飲んでも高かったのに、血圧は正常です。改善は見た目も明らかです」(同医師) まったく薬も使わず手術もせず、食事改善だけで心臓発作などのリスクを下げたのです。 「……毎日、薬九錠に注射二本。毎月、薬代二〇〇ドル。これで五か月一〇〇〇ドル無駄にしたよ。俺も保険会社も大助かりだよ」(ジョーイ氏)菜食シフトで、医療費を八割減らせる二週間で慣れる アメリカの医療費の七五%は、慢性疾患に投じられています。 しかし、肉食から菜食にシフトすることで、これら巨大医療費は節約できるのです。 それが、なぜ実現できないのでしょうか?「肉はたんぱく質だから体に良い」「牛乳は完全栄養だ」などという嘘にアメリカ国民が〝洗脳〟されているからです。〝洗脳〟の主がディープステートであることは、すでに述べました。 まさに「栄養」と「医療」のマッチポンプ……。 しかし、この悪魔的な〝餌づけ〟戦略も、ほころび始めています。 それは、キャンベル博士やエセルスティン博士など、勇気ある医師たちのパイオニア・ワークによるものです。 「……健康と人生は、変えられる、とひとびとは気づいたのです。……二者択一です。食べて病気になって早死にするか。食べて健康で長生きするか? 鍵は野菜中心の食生活にあります」(シカゴ衛生局長、テリー・メイソン医師) 「……菜食ほどの効果をもつ医療はない。権力者たちは、既得権を守るため、この件について協議すらしようとしない。確信があります。理論上、菜食で医療費は八〇%削減できる。これはすごいことです。あとは栄養を理解し、応用すれば、すべて結果に出ます。いま、できることは、あなたの世代だけでなく、孫や曾孫にまで引きつがれていき、病気を避けることができる。冷蔵庫と食生活を見直し、チャレンジすれば、体重は減り、健康になれる。心配しなくても、二週間で慣れます。決めたらやるだけです」(『フォークス・オーバー・ナイブズ』)──生きるために食べよ。食べるために生きるなかれ──

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