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第8章リアクションの笑い難易度★★

第8章リアクションの笑い難易度★★あなたの言動で、笑わせたい相手に、今自分に起きている不幸を利用し、優越感をもたせて笑いを生む技術(1)「リアクションの笑い」では、相手をどういう感情にさせることによって、どういう理屈で、笑いを取れるのだろうか?「リアクション」とは何か?リアクションとは反応のことです。

突然、自分に不幸が降りかかってきた時の反応。

他人に裏切られた時の反応。

何かを見たり聞いたりした時の反応。

このように、良いことであれ、悪いことであれ、何かに対する自分の反応のことをリアクションと言います。

「リアクションの笑い」とは誰かに感情を動かされたり、感情を動かされるような状況に巻き込まれたりした時に、自分が起こす言動によって、笑わせたい相手に「あいつ、あんなに慌ててやがる」「あいつ、すごく困ってるじゃん」「あいつじゃなくて良かった」「自分の方がマシかも」などと思わせることができたら、あなたは、相手に優越感をもたせたと言えるでしょう。

相手に優越感を与えると、笑いを取ることができるのは、「自虐の笑い」で述べた通りです。

このような方法で生まれる優越感を利用した笑いのことを、本書では「リアクションの笑い」と呼びます。

同じ優越感でも、笑いの種類によって次のような違いがあります。

「自虐の笑い」で生まれる優越感は、自分を下にして、相手に与える優越感「裏切りの笑い」で生まれる優越感は、他人を下にして、相手に与える優越感「リアクションの笑い」で生まれる優越感は、他人や状況によって、自分が下にされたことを利用して、相手に与える優越感他人によって自分が下にされたことを利用する「リアクションの笑い」の場合、次のような関係性になります。

A:裏切る人「裏切りの笑い」B:裏切られる人「リアクションの笑い」C:優越感を覚える人「笑う」「リアクション」と聞くと、熱いものを食べて「あちちちち!」と叫んだり、高いところに立たされて「怖い怖い怖い!」と怯えたりすることと思われがちですが、「お笑い」で言う、「ツッコミ」のポジションも「リアクション」に含まれます。

先ほど触れたように、何かに反応することが、「リアクション」だからです。

A:ボケ「裏切りの笑い」B:ツッコミ「リアクションの笑い」C:お客さん「笑う」ちなみに漫才は、これがベースとなり、さらに他の種類の笑いが重なってきます(もちろん、もっと変化球的な漫才もあります)。

自分に降りかかった不幸により味付けするという意味で、大きな反応をして相手に優越感を与えれば、自然に笑いが起こるでしょう。

(2)「リアクションの笑い」は、どういう相手や場に適しているのだろうか?「リアクションの笑い」は、基本的に、自己発信で笑いを取ることが難しいので、相手や場を選ぶことはできません。

しかし、状況によって、自分が下になり「リアクションの笑い」が取れるチャンスが来た時は、そこにいる相手や場を選びません。

なんだったら、言葉が伝わらない外国人が相手でも、「リアクションの笑い」で笑いを取ることができます。

最も相手を選ばない笑いと言ってもいいでしょう。

(3)「リアクションの笑い」を取る方法「リアクションの笑い」で、大切なのは、相手にわかりやすく反応をすることです。

1状況に対して反応する(驚く、痛い、怖い、熱い、寒い、辛い、苦しい、困る、など)2その反応に対して生まれた感情を伝える(怒り、悔しさ、悲しさ、恥ずかしさ、嬉しさ、寂しさ、心配、など)言葉や動きを使ってわかりやすく、笑わせたい相手に反応や感情を伝えましょう。

では、第3章の「裏切りの笑い」で使った例に「リアクションの笑い」を加えたら、どうなるかを説明しましょう【例1】女子高生3人がファミレスでくっちゃべっている状況女子高生1「は~だり~」女子高生2「やば、スマホの充電全然ない。

充電器もってる人?」女子高生3「私もってない……」女子高生1「私あったかも(カバンを探す)。

あ、あった!」女子高生2「うわ~良かった~助かる~」女子高生1「(カバンからチロルチョコを出す)お腹すいちゃってさぁ(食べる)」女子高生2「充電器があったんじゃないの!?」女子高生3「(笑)」ここで、「リアクションの笑い」を取れるのは、女子高生2です。

女子高生2「充電器があったんじゃないの!?」この時に、「リアクションの笑い」が使えます。

女子高生1が充電器を見つけたと思ったら、チョコを見つけていたのかという「驚き」。

この「驚き」の反応を、動きや表情を使って、わかりやすく見せましょう。

そうすれば、女子高生3に優越感が生まれ、笑いが取れます。

これが「リアクションの笑い」です。

もちろん、「充電器があったんじゃないの!?」より、もっと「驚き」を出せる良い言葉があれば、そちらを使いましょう。

【例2】30代の男性3人がファミレスでくっちゃべっている状況男性1「明日、バイトかぁ」男性2「え、お前ってバイトしてたの?」男性1「してるよ。

でも、そんなに入ってない」男性2「どのくらい入ってるの?」男性1「週4」男性2「週4日?」男性1「いいや、週4時間」男性2「すくな!」男性3「(笑)」ここで、「リアクションの笑い」を取れるのは、男性2です。

男性2「すくな!」この時に、「リアクションの笑い」が使えます。

週4日働いていると思ったら、週4時間だったという「驚き」。

この「驚き」の反応を、動きや表情を使って、わかりやすく見せましょう。

そうすれば、男性3に優越感が生まれ、笑いが取れるでしょう。

さらに、それに加えて30代の男性が週4時間しか働いていないという「心配」や「悲しさ」などの感情が出てくるかもしれません。

そうしたら今度は、「心配」や「悲しさ」を、動きや表情を使って、わかりやすく伝えましょう。

そうすることで、男性3の笑いは増幅するでしょう。

【例3】ペットショップで子犬を抱いている男性店員に、男性2人が話しかけている状況男性1「可愛いですね~」男性店員「(抱いている子犬を見ながら)そうなんですよね~」男性2「なんていう種類なんですか?」男性店員「チワワです」

男性1「本当可愛いよな~」男性店員「(抱いている子犬に向かって)良かったな~可愛いって」男性1「いや、犬じゃなくて店員さん」男性店員「え、僕!?」男性2「(笑)」ここで、「リアクションの笑い」を取れるのは、男性店員です。

男性店員「え、僕!?」この時に、「リアクションの笑い」を使えます。

男性1が、子犬を可愛いと言っていると思ったら、自分のことだったという「驚き」、あるいは「困る」という感情。

この「驚き」や「困る」という感情を、動きや表情を使ってわかりやすく見せましょう。

そうすれば、男性2に優越感が生まれ、笑いが取れるでしょう。

さらに、それに加えて、男性1が、初対面の自分を「可愛い」と言っていることに対し、「軽蔑」や「恐怖」などの感情が出てくるかもしれません。

そうしたら、今度は「軽蔑」や「恐怖」を、動きや表情を使って、わかりやすく伝えましょう。

そうすることで、男性2の笑いは増幅するでしょう。

(4)「リアクションの笑い」で、できるだけ大きな笑いを取るには?ウソとバレない範囲で反応を大きく見せる反応が大きければ大きいほど、相手の優越感が増していき、大きく笑ってくれるでしょう。

しかし、それがウソのリアクションだと見破られると、優越感が消え、笑いは収まってしまうので、気をつけてください。

ですので、ウソと見破られる、ギリギリ手前の大きさで表現にするのが「リアクションの笑い」では、ベストと言えるでしょう。

反応のバリエーションを増やす一つの出来事に対し、リアクションのバリエーションが豊富だと、笑いは増幅していくでしょう。

例えば、「辛い」に対しての「リアクション」の場合、声を大きくしたり、声色を変えたり、むせたり、表情を大きくしたり、動きをつけたり、震えたり、時には涙を浮かべたり、鼻水を垂らしたり、汗をかいたり……様々な反応のバリエーションが考えられるでしょう。

生まれた感情を伝える言葉選び自分に生まれた感情を他人に伝えるには、表情や動きもありますが、やはり言葉が一番強いです。

怒り、悔しさ、悲しさ、恥ずかしさ、嬉しさ、寂しさ、心配などの感情を、どう言葉にしたら、相手がより優越感をもち、笑いが増幅するか考えてみましょう。

(5)「リアクションの笑い」を取る時の注意点先ほども述べましたが、ウソのリアクションだと見破られると、笑いは収まってしまいます。

ですので、ある程度の演技力が必要です。

笑いにならない時「リアクションの笑い」で、笑いにならないケースが一つあります。

それは、笑わせる相手に、自分にもその不幸が襲ってくるかもしれないという危機感が生まれた時です。

【例】オオトカゲに追いかけられている男性男性「助けてーーーーーーーッ」これがテレビの中の話で、テレビ越しにこのリアクションを見ていたら、きっと笑うでしょう。

しかし、もし自分も同じ空間にいて、自分にも危険が及ぶ可能性があると思ったらどうでしょう。

もちろん笑っている場合ではありません。

優越感より、危機感の方が勝ってしまうからです。

【例】友達が、飛行機の中で、今まさにスカイダイビングをする瞬間友達「怖い怖い怖い~~~~やだ~~~~やっぱ止める~~~~~」この友達のリアクションを見たら、あなたは笑うかもしれません。

しかしこの後、自分もここから飛び降りるとしたら、恐怖心が勝って笑えないでしょう(もちろん、前提としてあなたがスカイダイビングを怖がっているケース)。

(6)まとめ「リアクションの笑い」は一般的で使いやすいので、皆さんも何度も使ったことがあるのではないでしょうか?どんな些細なことでも、あなたのリアクション次第で面白いものになります。

しかし、せっかく誰かに感情を動かされたり、感情を動かされるような状況に巻き込まれたりしても、普段から感情を表に出さないで生きていると、上手く出すことはできません。

「リアクションの笑い」を取るのが上手い人は、常日頃から、感情を表に出して生きています。

日本では、自分の感情を表に出さないことが美徳とされます。

しかし、「リアクションの笑い」を取るために、普段から感情を出すよう心掛けておきましょう。

実は日本人は、感情を出して生きている人に憧れています。

「リアクションの笑い」をマスターすれば、あなたの周りにはきっと人が集まってくるでしょう。

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