MENU

第7章公共の場でのふるまい

買い物・試着室

目次

156試着した服をそのまま返さない

試着した服は、ファスナーを閉めたり、ボタンを簡単にとめたりして返しましょう。裏返し等のまま返すのはもってのほかです。

ほんの少しのひと手間を当たり前にかけられるかが、育ちを問われるところなのです。

157試着室で脱いだ靴、ストッキング、靴下がきれい

試着のときに脱いだ靴は、きちんとそろえましょう。前を向いて脱いだままでは、丁寧さに欠ける日常生活が垣間見えるようです。

また、靴を脱いだときにストッキングが破れていたり、ペディキュアがはがれていたり、靴下に穴があいていたりするのはいかがなものでしょう。

いつ何時でも堂々と靴を脱げるのが、毎日を丁寧に過ごされている方です。もちろん靴屋さんでの試着の際も同様です。

158買わないときも堂々と

「試着して気に入らなかった商品を断るのが難しい」というお悩みを生徒さんからよくお聞きします。

サイズが合うか、似合うかなどを試すための試着ですので、希望に合わなければスマートにお断りしましょう。

ただし、いろいろとご用意いただいたスタッフの方には、「せっかく奥からお出しいただいたんですが……」「たくさんご紹介いただいてありがとうございました」など、お礼や簡単なお詫びを伝えることを忘れずに。

堂々とした素敵なお客様という印象を与え、好みの商品の情報やセールのお知らせなど、優先的にいただけるかもしれません。素敵なお客様には上質な接客をしたくなるものなのです。

159お見送りは、断っていい

ショッピングの際、「出口までお持ちいたします」とお見送りを兼ねて商品を運ぶことをトレーニングされている店員さんが多くなりましたね。

私はよほど重いものでなければ「こちらで結構です」「ここでいただきます。ありがとう」とお断りすることが多くあります。

みなさんはどちらで受け取るのが心地よいでしょうか?ご自身で選んで、堂々と伝えて下さいね。

観劇・美術館

160美術館には大きなバッグを持ち込まない

最近の美術館はどこも混雑していますね。大きな荷物は、他の鑑賞者の邪魔になりますし、美術館の作品を静かに楽しもうという雰囲気もこわしてしまいます。

余分な荷物はロッカーに預けておくほうがスマートです。

161観劇での素敵なふるまい

観劇では途中入場できないことも少なくありません。また入れたとしても、お席にたどり着くまでに他のお客様の観劇の妨げになります。

入場は幕間まで待つか、切りがよいところまで後方で立ち見するなどの配慮を。映画館でも同様です。この当たり前のふるまいが自然にできていますか?

162途中で退席するときは

逆に途中退席するときは、あらかじめ係員の方に相談しておくとよいでしょう。

通路側のお客様に、「途中で退席するので、よろしければお席を代わっていただけませんか」と申し出ても。

中央の観やすいお席でしたら、喜んで替わってくれる可能性もあります。このような判断ができ、自然にご相談やご提案ができると、自分も周りも心地よく観劇が楽しめますね。

163観劇では必ずシートに背中をつける

お芝居やコンサートに夢中になるあまり、背もたれから離れて前のめりになると、「観劇慣れされていない方」という印象を与えますし、後ろの方の観劇を妨げ、迷惑となります。

常に、周囲に気配りできる大人の女性でありたいものです。

164食べ物の音や匂いに気をつける

サンドイッチやおにぎりの包み、スナックの袋を開け閉めする際の音だけでなく、持ち運びのビニール袋の音も気になるものです。

また、食べるときの噛む音にも配慮が必要。さらに気をつけていただきたいのが、食品の匂い。

当事者はなかなか気づきにくいことではありますが、そこまで考えて選べているでしょうか?劇場や映画館での飲食は、場所によりルールが異なりますので、その都度確認することを忘れずに。

旅行・乗り物

165公共の場での会話に育ちが出る

電車やエレベーター、お化粧室での会話は意外と周りに聞かれていることが多いもの。声の大きさはもちろん、うわさ話にはとくに注意して下さい。

カフェなどでの会話も然り。どなたの耳に入るかわからない場所での会話は、あなたの品が問われます。場に応じて、声の大きさをコントロールできるのが、育ちのいい女性です。

166電車でのメイクはやはりNG

電車でメイクをする女性を見て、「ママ、ここはおうちじゃないよね。あのお姉さんのおうちには洗面所がないのかな?」と、言っているお子さんがいました。

多くのメディアで取り上げられているものの、残念ながらまだまだお見かけします。公共の場でメイクを堂々となさるのは、レディとは言えません。

視界に入ることで不快に思われる方も決して少なくありませんね。乾燥予防のためサッとリップクリームを塗る程度が、公共の場、とくに電車のように狭く限られた場で許される範囲の限界ではないでしょうか。

167電車での飲食、どこまで許される?

新幹線のような長距離を移動する乗り物ならいざ知らず、通常の移動で使う電車のなかでの飲食は、それこそ育ちが問われます。また、自分が思う以上に食品の匂いはただようもの。

ファストフードなどは独特の油っぽい匂いがしますから、持って乗っているだけでも気になります。やむを得ない場合は仕方ありませんが、なるべく食べない、持ち込まないのが無難です。

168座れるときは座ったほうがいい?

混んだ電車内で、目の前の席が空いていても座らない方について。空席があっても座らないことには何ら問題ないのですが、周囲の方が困る場面もあります。

座りたいのに、その前に立たれているとふさがれているように感じたり、空席が見えず、必要な方が座れなかったり……。

こんなときこそ、座りたい方の妨げにならないよう、ちょっと移動したり、お隣の方に「どうぞ」と目くばせや手でおすすめなさったり、ご高齢の方が近くにいらっしゃらないか確認したりと、気配りなさることです。

169ベビーカーの気遣い

ベビーカーのマナーに関する見解は、使用する本人や周囲の方など人によってさまざま。できる限りお互いの状況を受け止めながら、思いやりと配慮の心をもちたいものです。

使う側としては、エレベーターでの乗り降り、飲食店での置き場所、通りでの歩く位置を謙虚に考え、ラッシュ時の電車はさける、できる限りベビーカースーペースを利用するなどを心がけたいもの。

そして、周囲の方はママたちの苦労を認識、理解し、温かい心、思いやりの気持ちで手助けや見守ることができるのが理想ですね。

170ひじ掛けは誰のもの?

隣の座席の人とひじ掛けの取り合いになったというお話をたまに聞きます。このような些細なことでせっかくの旅や出張が不快になるのは、非常に残念でもったいないですね。

新幹線などのひじ掛けは、ひじを掛けるというより、あくまでも隣の方と自分との空間のしきり。単に「境界線」と考えたほうが、いらぬ争いも起こりにくいかもしれません。

境界線と割り切って最初からひじをのせないのが、心おだやかに時間を過ごせるコツではないでしょうか。そもそもひじ掛けの取り合いなんて、品があるとはいえませんね。

171乗り物でも香りに注意!

席の移動が限られる乗り物では、香水や整髪剤の香り、そして現在では洗濯用柔軟剤の香りも物議を醸しています。

ましてや飛行機や新幹線の指定席の場合、好まない匂いと共に長時間過ごすのは、悪夢ともいえます。自分のお気に入りの香りは、必ずしも万人の好みではないという当たり前のことを心得て。

172香水はウエストより上につけない

ここで、品のよい香水のつけ方をご紹介しましょう。香りはつけるのではなく、「纏う」というのが私の考え。

以前は、耳たぶの後ろ、手首の内側、うなじなど、脈をうつところにつけるとよいといわれていました。香りが匂い立つからです。

しかし、それでは近くの方に強く香ってしまい、〝迷惑な女性〟に……。コツは、ウエストより下につけること。

たとえば、ひざの裏側や足首など。ダイレクトに匂わず、ほのかに香ることが大切なのです。

また、直接自分にかけるのではなく、空中にシュッと一噴きした下を通って纏えば、一カ所に集中したり、過度につくこともさけられます。

香りを上手に操ってみましょう。

173美しい車の乗り降り

タクシーなど車に乗るときは、頭をかがめてもぐり込むように入ったり、脚から先に入れようとしがちです。

ですが、それではスカートのすそが乱れてしまいますし、男性的でまったく美しくありません。次の順番でなさると品よくエレガントに乗れます。

ホテル・旅館

174ドレスコードでリスペクトを表現

ビジネスホテルやリゾートホテルなら神経質になりすぎる必要はありませんが、一流のホテルや旅館ならそのランクに合った装いをするのが礼儀、マナーです。

ドレスコードに則りながら、ご自身のセンスでおしゃれを楽しめる方には、場慣れと育ちの良さを感じます。ホテルマンは、時計や靴でお客様のランクを判断すると言われていますね。

実際、私がインタビューした何名かのホテルマンも同様のお答えでした。チェックイン時には、きちんとジャケットくらいは羽織っていたいものですね。

175サイン後は自然に向きを変えて渡せる

クレジットカードの利用後やホテルのチェックインの際、サインを書き終わったら、そのままの向きで渡してはいませんか?どんな場面であろうと、どなたに渡すのであろうと、ごくごく自然に相手のほうに向けたいもの。

相手をリスペクトする所作があなたの品位を高めます。

176正当なリクエストや主張は堂々と伝える

お願いやクレームを伝えることに遠慮や躊躇してしまう方は少なくないですね。主張していいところと、我慢すべきところの線引きができるのが大人の女性です。

部屋が何らかの理由で気に入らないときは、きちんとホテル側に伝えましょう。言いにくいときは、「相談」という形にするとやわらかく伝わります。

  • 「ご相談させていただきたいのですが」
  • 「ご相談すべきか迷ったのですが」

から始めてみては?

《相談できること》

  • 部屋の大きさ
  • 廊下や隣の部屋の騒音
  • 窓からの景色
  • 部屋のインテリアのイメージの違い
  • エアコンの不具合
  • 水道やお湯の不調
  • 禁煙室なのにたばこ臭いなど、部屋の匂い

177心づけは渡す?渡さない?

国内ではホテルも旅館もサービス料が含まれていますので、本来不要です。

ただし、通常以上のお世話をお掛けする場合や素晴らしいサービスを受けた場合など、お気持ちを渡してもよいでしょう。

その際は、必ずポチ袋やお懐紙などに包むというひと手間が育ちの良さを表します。常に携帯していれば、想定外にお渡ししたいときでも安心です。

お渡しする相手は、これからお世話になる担当の方、お世話になった方が基本。もしくは、女将など、上位の方でもよいでしょう。

お渡しするタイミングは、お部屋に案内いただいた仲居さんの一通りの説明が終わったあとや、頼みごとに対応していただいたときが通常です。

帰り際にお礼と共に、というのも粋な渡し方ですね。

金額は宿泊する旅館のランクやお願いの程度にもよるので、本当に〝気持ちしだい〟ということになりますが、左記も参考になさってみて下さい。

《一般的な心付けの目安》

  • ゲスト1名につき宿泊料(食事込み)の5〜10%程度
  • 特別なお願いをしたとき1000円〜5000円
  • 困難なお願いをしたとき5000円〜10000円

178和の空間での席次を理解している

国際的なマナーとしてはレディファーストが中心ですが、和の空間にその概念はありません。

最近は日本旅館でも男性が女性をエスコートするシーンが一般的になりましたが、そうはいっても和室では、はずせない作法があります。

床の間の前が上座となりますので、男性が座ります。

その認識がなく、レディファーストのつもりで上座に女性、下座に男性が座っていると恥ずかしい思いをしてしまいます。

洋と和のシチュエーションで、それぞれ適したふるまいが必要です。

179座布団の正しい座り方

最近は和室慣れしていない方も多いので、座布団の扱い方が見苦しいことも少なくありません。

とくに座るとき、立ち上がるときに座布団を踏みつけてしまうのは大変な不作法ですのでご注意を。

美しく座布団に座れる女性は一目置かれますね。

180タオル類はまとめておく

チェックアウト時には、使用したタオル類は軽くたたんでひとつにまとめ、バスルームにおいておきましょう。

「使わせていただきました」「お世話になりました」という気持ちは常に形で表したいものですね。

column旅先で豊かに過ごす

旅行の荷物は少しでも軽くしたいもの。しかし、そればかりに縛られてしまう旅とは、本当に豊かなのでしょうか。

私が公私共に親しくさせていただいている、や、「」。

、「断!?」。

、、。

「えみさん、ディナーはどっちのドレスがいいかしら?」「じゃあ靴はこっちが合うわね」とホテルで楽しそうに選んでいる姿に大人の余裕と豊かさを感じました。

重いから、かさばるから、と当然のように諦めたりしない。思い込みを断つ。そんな生き方が魅力の女性です。

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次