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第6章想―――成功のための第五のステップ脳の中に浮かぶ森羅万象の世界を活用せよ

目次

●想像できるものは必ず実現できる

想像力とは文字どおり、人間が思いついたあらゆるものを具体化する工作室のようなものである。

※想像力は、思いついたあらゆるものを具体化する工作室のようなもの。

人間の思いつきや願望は、想像力の力を借りて初めて影や形を持ち、行動に移されていくのである。人間が想像できるものは、必ず実現できると言われている。

※想像できたら、必ず実現できる。

この五〇年間に、人間は想像力を使うことによって、それまでの人類の歴史の中で成し遂げてきた以上のものを達成してきたのだ。

たとえば、人間が空を完全に支配することになったために、空を飛ぶということについて鳥の飛行速度は、もはや人間と比較にならないほど哀れなものになってしまった。

また人間は想像力の活用によって、何百億マイルも離れている太陽を分析し、その質量を計測し、構成元素を知ることができたのである。そして、人間は今では時速一〇〇〇キロ以上で移動することが当たり前になってしまった。

その人間にとっての一つの限界は、その想像力をどこまで開発し利用できるか、ということだ。

人間は想像力をまだ意識的には十分に使いこなしてはいないのだ。ようやく想像力を発見し、使い始めたばかりなのである。したがって、その使い方はまだ初歩的なものにすぎないのだ。

※想像力の鍛え方をマスターする。

●想像力の二つの型

想像力には二つの型がある。

一つは、よく知られた「改良的想像力」で、もう一つは「独創的想像力」である。

一、改良的想像力

これは、古くからある概念、アイデア、計画などを新しく再構成したものである。

過去の経験や観察などによって得たものを組み合わせて、新しいものを作り出すのだ。発明家はたいていこの想像力で発明をしている。ただ、例外的に天才と呼ばれている人たちだけが、独創的な想像力を使っているだけである。ほとんどは、改良的な想像力だけで、多くの難題を解決してきている。

二、独創的想像力

これは人間の限りある心と無限の英知を直接に結びつけるものである。ヒラメキやインスピレーションを生み出すのは、この独創的想像力である。人間が新しいアイデアを得ることができるのは、この想像力によってである。独創的想像力とは、自動的に働くものだ。

独創的想像力は、人間の心が急速に回転しているとき、たとえば、強烈な願望などで心がわくわくしているときなどに、その力は発揮される。

※ワクワクしている状態のときに、独創的想像力を使うことができる。

そしてこの独創的想像力は、使えば使うほど、磨きがかかってくるのである。工場や金融などのビジネス界の偉大な指導者、芸術家、音楽家、詩人、作家など、それぞれの道で名を成した人たちは、すべてこの独創的想像力の開発に成功した人たちなのだ。

※独創的想像力は鍛えればできるようになる。

改良的想像力にしろ独創的想像力にしろ、想像力は使えば使うほど鋭敏になる。それは筋肉や肉体の諸器官と同じような性質を持っている。生まれたての願望というものは単なるヒラメキに近い。

※想像力を日々鍛え続けることが重要。

それはもやもやしたかげろうのようなものであり、具体的な形に転換しない限り、抽象的で何の価値も持っていない。

そのような願望を現実的なものに変えるときに主に使うのは改良的想像力だが、どうしても独創的想像力を必要とする場合もあることを忘れないでいただきたい。

●想像力を訓練せよ

今、あなたの想像力は弱っているかもしれない。だが、訓練によって蘇らせることは可能である。

想像力は使わないことによってその働きは鈍ってしまうが、決して死に絶えはしないからだ。しばらくの間、精神を集中してほしい。

あなたの改良的想像力、とえばいいアイデアが蘇るのを感じとるまで続けてほしい。なぜなら、願望を富に転換するには、その改良的想像力がどうしても必要だからである。

※改良的想像力が必要不可欠。

目に見えない願望を現実の富に転換させるには、願望実現の設定からその実現までの行動計画が必要である。

それらの行動計画は想像力によって組み立てられるもので、しかも、改良的想像力が使われるのである。

※行動計画を立てるときも想像力が必要。

とにかくこの本を最後まで読み終えていただきたい。

読み終わったら、まずあなたが一番にすることは、あなたの願望を富に変えるための行動計画を立てることである。

行動計画の立て方については各章で詳細に説明してあるので、必要に応じて選ぶとよいだろう。

そして、立てた計画をはっきりと紙に書く。そうすれば、今まで目に見えなかった願望は具体的な形となって現れてくる。計画を紙に書き出すことが、あなたの考えを現実化する最初の第一歩なのである。

●大自然の法則

あなた自身を含めて、地球上に存在するすべての生命は、顕微鏡的な小さな物質が規則的に組み合わせられ、進化してきたのである。

さらに重要なことは、この地球を構成している数億の原子、われわれの肉体を構成している数億の細胞の一つひとつがそれぞれエネルギーを持っているという事実である。

願望とは、思考のヒラメキである。このヒラメキもエネルギーを持っているのだ。

※閃きもエネルギーがある。

あなたが富を得るために願望という思考のヒラメキを使うとき、自然が地球や宇宙のすべてのものを作るときに使ったと同じエネルギーをあなたは使うことになる。

あなたは、大自然の法則を活用することによって、初めて富を築くことができる。しかしそのためには、この大自然の法則について十分知っておかなければならない。また、その使い方を知らなければならない。

そこで私は、ある実例を通じてこの大自然の法則を解明しようと思う。不可思議で神業としか思えない出来事を、私たちはただ〝不思議なことだ〟としか考えないが、しかしそれは理解しえないものではない。

実は大自然の法則は、この秘密をあらゆるところで解明してくれているのだ。この地球や、星や惑星や植物の葉など、われわれが目にすることのできるものすべてを通じて、その働きを教えてくれている。

次に述べる話は、あなたが想像力の働きを解明するために役立つことになろう。とりあえず一回目を読み終えて、理解したまま吸収してほしい。

それからもう一度読み、この成功哲学の真の意味を発見していただきたい。少なくとも三回読み終わるまではその試みを止めないでいただきたい。

三回読み終われば、あなたはもう止めることをしなくなるだろう。財産づくりの出発点は、アイデアである。アイデアは、想像力によって生み出される。

※想像力によって、アイデアが生み出される。

ここで、想像力がもたらしたいくつかのアイデアによって巨富を築いた実例を紹介しよう。これらは、成功するためには、どのように想像力を使っていけばよいかを示す好例となるだろう。

●魔法のヤカン

一八八七年のこと、ジョージア州に住む年老いた薬剤師(医者を兼ねていた)ジョン・ペンバートンが、馬車でアトランタ(ジョージア州の州都)の町へやってきた。

彼は馬車を停めると、裏口から薬屋にこっそりと入っていった。そして居合わせた店員と一時間以上、カウンターの陰で小声で話し合っていた。やっと話し終わると、薬剤師は立ち上がって馬車に戻った。

そして古びたヤカンと大きな木のパドル(かきまわし棒)を取って再び店に入り、その二つの品を店員に渡した。

店員はそのヤカンを克明に調べてから、ポケットから札束を取り出して薬剤師に手渡した。札束はちょうど一七五〇ドルで、そのとき三六歳になる店員の全財産だった。

それから薬剤師は、ある秘密の公式を書いたメモを店員に渡した。

そのメモに書かれた公式は、「王様の身代金」にも匹敵するほどの価値のあるものだったが、この薬剤師にとっては何の意味もなかった。

その公式は、ヤカンの水を沸かすのに必要なものだったわけだが、薬剤師も店員もその沸かしたヤカンの湯から、どれほど巨大な富が生み出されるのか、そのときは見当もつかなかった。

年老いた薬剤師は、古びたヤカンと棒とメモが一七五〇ドルで売れたことに大喜びだった。店員は店員で、貯金のすべてをはたいたことで大きな賭けをしたことになる。

しかし、そのときはまさかこの古びたヤカンが、伝説上のアラジンのランプも及びもつかないほどの黄金を生んでくれようとは夢にも思わなかったのである。

店員が買ったのは、一つのアイデアだったのだ!古いヤカンと木の棒、それにメモは偶然の組み合わせにすぎないものだった。

そのヤカンが不思議な力を発揮し始めたのは、店員がある秘密の要素を混ぜ合わせたことからであった。その秘密の要素は、薬剤師でさえも考えつかなかったものだ。

そのヤカンから黄金をあふれさせたもの、つまり、店員が混ぜた秘密の要素とはいったい何だったのか、あなたはおわかりになるだろうか?そこで、このアイデアが生み出した、そこいらの小説よりもおもしろい事実を紹介することにしよう。

まず、このアイデアがどれほどの富をもたらしたかについて見てみることにしよう。

このヤカンの中身を売ることによって、このアイデアはそこで働く世界中の何百万人もの人々に莫大な給料を支払い続けている。

またこのヤカンの中身は、莫大な量の砂糖を消費している。そのため、サトウキビの栽培や砂糖の精製、販売に携わっている大勢の人々にも仕事を与えることになった。

またこのヤカンは、年間何億本ものガラスびんを使っている。そのためガラス加工に従事している人々の雇用を確保していることになる。それだけではない。

この古いヤカンは多くの店員、タイピストを雇い、コピーライターに仕事を提供し、これを美しい絵に仕上げたアーチストに名誉と富をもたらした。

この古いヤカンのおかげで、ジョージア州アトランタは南部随一のビジネス都市に発展したし、この町の人々は直接、間接に大きな恩恵を受けているのである。

このアイデアによって、世界中の文明都市に利益がもたらされ、関係する人々に絶え間なく、黄金を与え続けているのだ。

さらにまた、ヤカンからあふれ出る黄金によって南部一の大学が開設され、毎年何千人もの若者がそこで成功のための訓練を受けることができるようになった。

もしこの真鍮製のヤカンが言葉を話すことができたら、世界中の言語でスリルに満ちた話をしてくれるだろう。

ラブロマンスから事業成功の話、第一線で働いている人たちの話などである。私も、少なくとも一つはその種の話を知っている。というのは、私自身も関係していたからである。

私が妻と初めて出会った場所は、あの店員が古いヤカンを買った場所の近くだったし、彼女はその魔法のヤカンの話を私にしてくれた。

そして私が彼女にプロポーズしたとき、私たちが飲んでいたのはそのヤカンの中身だったのだ。

あなたがどんな人であろうとも、どこに住んでいても、これから「コカ・コーラ」という文字を見る機会があったら、次のことを思い出していただきたい。

ヤカンを買った若い店員アサ・キャンドラー(一八五一~一九三九)が、あのメモに書かれていた公式どおりに混ぜ合わせたのは「想像力」だったということだ。

ここでちょっと考えてみよう。

この本に書かれている成功哲学の各ステップこそが、コカ・コーラをあらゆる町や村や世界中の街角に普及させる原動力となったのだ。

だからあなたもこの成功哲学を身につければ、コカ・コーラと同じような記録の達成も可能なのである。

※ビジネスは全てのサイクルしている。アイデア→新商品作るために直接雇用→新商品作るために仕入する(仕入先を儲からせる、その先の雇用も守る)→購入者(元気になる)→たくさん働く→社会に還元される→

●一〇〇万ドルを持っていたら何をするか

次に紹介する話は、「意味あるところに道あり」という諺を立証しようというものである。

この話は、教育者であり、牧師であったフランク・W・ガンソーラス氏(一八五六~一九二一)から直接聞いたものである。

ガンソーラス氏はシカゴの食肉加工教区で長い間、牧師をしていた。ガンソーラス氏が大学に通っているとき、この国の教育制度に欠陥があることに気づいていた。

そして、もし自分が学長だったら、この欠陥の多くを解決できると考えていた。

彼は、自分のアイデアを実現するために、古い教育制度にしばられない新しい大学を設立しようと決心していたのである。

その事業を達成するためには一〇〇万ドルの資金が必要だった。だが、どうやってその資金を調達したらいいのか?この問題が、大志を抱く牧師の心を長い間悩ませ続けたのである。

しかし、いかに悩み続けたところで、事態は一向に進展しなかった。寝ても覚めてもそのことだけが気がかりであった。そしてこの悩みは、やがて執念となった。ガンソーラス氏は、牧師であると同時に哲学者でもあった。

成功したすべての人がそうであったように、彼は明確な目的のためには、どこからスタートしなければならないかを認識していた。

※どこからスタートするのがベストかを模索する。

彼はまた、その目的を実現しようとする燃えるような願望が、達成への大きな原動力になることも認識していた。

ガンソーラス氏はその真実に気づいてはいたものの、どうやって一〇〇万ドルを手に入れることができるかは、まったくわからなかった。

もし彼が普通の人だったら、次のような言い訳をしてあきらめたことだろう。

「私のアイデアは非常に素晴らしい。だが、必要な一〇〇万ドルが手に入らない以上、私にはどうすることもできないのだ」こう言ったに違いない。だが、彼はそうは言わなかった。

そのことについては直接、彼の言葉で語ってもらうことにしよう。ある土曜日の午後、私は自分の部屋で一〇〇万ドルをつくるのにどうしたらいいかを考えていました。

それはもう二年近くも考え続けていたものです。私には考える以外に、できることは何もありませんでした。やがて、行動に移す時期がきました。

私は一〇〇万ドルを一週間以内につくることを決意しました。では、どうやって?私はそのことについて心配しないことにしました。

重要なことは、一定期間内にその金をつくるのだという「決意」なのです。

※決意すること。

私がこの決意をした瞬間から、今までに経験したことのないような不思議な確信が心の中に生まれました。心の中で何者かが私にこう言っているのが聞こえてきたのです。

「どうしてお前は、長い間その決意をしなかったのか?」それからというもの、ことは急速に進展しました。

私はある新聞社に電話をかけて、明日の朝、説教をしたいと申し入れました。

演題は「もし私が一〇〇万ドルを持っていたら何をするだろうか」というものでした。そして私は、すぐ説教の準備にとりかかりました。その準備は特に難しいものではありませんでした。

二年間も私はそのことを考え続けてきたのです。それですっかり準備を整え、早めにベッドに入りました。

私は、すでに一〇〇万ドルを手にしている自分を思い浮かべることができました。そして、自信を持って眠りについたのです。

翌朝早く目が覚め、バスルームでその原稿を読み返しました。そして、ひざまずいて、今日の説教がお金を提供できる人々の心を動かしてくれることを神に祈りました。

祈っている間も私の心は確信に満ち満ちていました。興奮のあまり、私はせっかく書いた原稿を持たずにバスルームから飛び出し、説教場へ行きました。

そして説教を始める直前まで、原稿を忘れたことに気がつきませんでした。気がついたときは、もう遅すぎました。戻ることはできません。

しかし、原稿を忘れたことがいかに幸いだったことか!私が話さなければならないことは、すべて潜在意識が覚えていてくれていたのです。

説教の時間がきました。私は立ち上がって瞑目し、心の底から私の理想を話しました。私は、ただ目の前にいる聴衆に話しただけでなく、神に祈りました。

そして、私が一〇〇万ドルを手に入れて、何をしようとしているのかということを詳しく話しました。

若者たちがもっと実用的な知識を学びながら、同時に豊かな心を養うことのできる教育機関を作りたいという、私の長い間の計画について話しました。

私が、話し終わって座っていますと、後ろから三列目あたりに座っていた一人の紳士が、ゆっくりと演壇の方へ近づいてきました。

私には、彼が何をしようとしているのかわかりませんでした。彼は演壇に上がると、両手を拡げて私にこう言いました。

「牧師さま。私はあなたの説教が気に入りました。もし一〇〇万ドルあったら、あなたは今話されたことを実行なさるでしょう。

あなたが明日の朝、私のオフィスにお越しくださるなら、私はその一〇〇万ドルを差し上げたいと思います。申し遅れました。

私はフィリップ・ダンフォース・アーマーと申します」翌朝、ガンソーラス氏は実業家のアーマーのオフィスを訪ね、一〇〇万ドルを提供されたのである。

アーマー実業大学は、その資金によって設立された大学である。現在その大学は、イリノイ工科大学として知られている。必要な一〇〇万ドルは一つのアイデアによってもたらされたものだ。

そのアイデアには、ガンソーラス氏が二年近くも温めてきた願望がしっかりと裏付けられていたのである。

この実例の中の重要な点を見逃さないでいただきたい。

彼は自分の願望を達成するために、明確な決意を持ち、計画を立て、実行してから三六時間以内にその目標を達成していることだ。

ただ漠然と一〇〇万ドル欲しいと思っているような夢のような願いを持つことは、世間では珍しいことでもなんでもない。

彼のほかにも大勢の人が持っている望みである。あの記念すべき土曜日の決意だけが、他の人と違っていたのである。

彼は金が欲しいという漠然とした考えを捨て、「一週間以内に一〇〇万ドルを手に入れるのだ」という明確な決意をしたことが成功に結びついたのである。

※漠然な考えではなく、1週間以内に1億円手に入れるという明確な決意をしたことが勝因。

ガンソーラス氏に一〇〇万ドルをもたらした法則は今でも生きている。あなたも、もちろんこの法則を使うことができる。

この不変の法則は、若い牧師を成功させたように、あなたをも成功に導くのである。

●アイデアをいかにして富に変えるか

アサ・キャンドラーとフランク・W・ガンソーラスの二人には、一つの共通点があることに目を向けていただきたい。

二人とも、「明確な目標」と「完全な行動計画」があれば、アイデアを富に変えることができるという、驚くべき真実を知っていたのである。

※明確な目標と完全な行動計画

もしあなたが、勤勉さと正直だけが富を築くのだと信じ込んでいるとしたら、そのような考えは早く捨てるべきである。

※勤勉さと正直だけでは富を築くことはできない。

真面目に働いていさえすれば大金持ちになれるというのは、とんだ誤解である。莫大な富というのは、努力だけでは手に入らないのである。

※努力だけでは手に入らない。

莫大な富というのは、強烈な願望と不変の法則の働きがなければ手に入らないのだ。偶然や、まぐれとも無縁である。

※強烈な願望と普遍の法則を働きが必要不可欠。偶然やまぐれなんてない。

一般的に言って、アイデアとは思考のヒラメキであり、それは想像力の働きを借りて人に行動を起こさせるものである。

そのままでは売れない商品でも、アイデアによって売ることができることをセールスパーソンは知っている。

しかし、ありきたりのセールスパーソンはその事実を知らないため、ありきたりのセールスパーソンで終わってしまうのである。

ある廉価本の出版社は、非常に興味ある事実を発見している。客のほとんどは、本の内容ではなくタイトルで買うのだそうである。

全然売れていない本の題名を変えるだけで、一〇〇万部も売れたということがあった。内容は一切変えていないのだ。ただ表紙を取り替えただけなのである。

そうすることによって、爆発的に売れたのだ。なんでもないことのようだが、これも一つのアイデアなのである。想像力なのだ。アイデアには定価がつけられない。アイデアを思いついた人が自分で値段をつけるものだ。

だからその人が賢明なら、思いどおりの値段がつけられるのである。アイデアを発案する人と、そのアイデアを売る人が手を握って事業を始めるとき、そこにさまざまな成功物語が生まれるのである。

アンドリュー・カーネギーは、アイデアを発案する人とそのアイデアを売る人を自分の周りに集めた。

そうすることによって、彼は専門外のアイデアも手にすることができ、また自分をも含めて数多くの人々に富をもたらしたのである。

多くの人々は、ただ幸運が回ってくるのを待つだけで人生を送っている。もちろん、偶然によってチャンスをつかむ人もいるかもしれない。だが賢明な人生設計を立てたいならば、「運」だけを頼りにしてはならない。

確かに私の場合も、最大のチャンスを与えてくれたのは、ちょっとした運ではあったが、そのチャンスを資産として築くには二五年間の努力が必要であった。

その幸運というのは、アンドリュー・カーネギーとの出会いであった。

そのカーネギー氏が私の頭の中に、「成功哲学」をまとめ上げるというアイデアを植えつけたのである〔訳注…このノウハウ自体は、二〇年目に一応の完成をみている〕。

以後二五年間にわたる努力と研究の成果によって、何千人もの人々が利益を得ることができたし、多くの富豪も誕生させたのである。

何事も初めはごくありふれたことから始まっている。偉大な成功ですら、誰でも思いつくようなアイデアから始まったものなのである。

※ありふれたことから全ては始まる。誰でも思いつくようなアイデアから始まるもの。

私の幸運はカーネギーによってもたらされたものだが、その後の私の決意、目標の明確化、達成への願望、それに二五年間にも及ぶ忍耐強い努力は何だったのだろうか?私の願望はありきたりのものではなかった。

そのため気落ちや一時的な敗北、批判、時間を浪費しているのではないかという不安に打ち勝ってきたのである。

それは燃えるような願望だった。執念ですらあった。

※願望から湧き出る執念が必要。

カーネギーが初めてこのアイデアを私の頭に植えつけたとき、私に何かひらめくものがあった。そして、私自身をなだめたりすかしたりして、そのヒラメキを消さないようにした。

そうしているうちに、やがてアイデアが力を持つようになり、大きく成長し、私自身をも支配するようになったのだ。

アイデアとは、そのようなものなのだ。最初はあなた自身が生み出し、活力と方向を与えてやらなければならない。

だが、いつの間にかアイデア自身が力を持つようになり、すべての障害を乗り越えるようになるものである。

アイデアは、目に見えないエネルギーである。そのアイデアを生み出した頭脳よりも大きな力を持っている。またアイデアは、それを生み出した頭脳が土に戻った後でも、生き続けるのである。

エッセンス⑥

▼人には、改良的想像力と独創的想像力がある。訓練によってこの二つを合わせ用いることができるようになる。

想像力は成功の触媒であり、失敗の中には見られない。アサ・キャンドラーは、コカ・コーラの製造法を発明したのではなく、その味を富に変える方法をイメージしたのだ。

▼明確な目標金額が想像力に裏打ちされれば、お金はいくらでも集まってくるものだ。

▼巨富を手に入れるのは簡単なことである。新しいアイデアではなく、従来のアイデアの組み合わせだけで何百万ドルも手に入れることさえある。どんなに素晴らしい道具も、使い方を知らなければどうにもならないのである。

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