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第6章▼▼▼改善・見直し編

第6章▼▼▼改善・見直し編38段取りが良い人は頭がやわらかく、。

39段取りが良い人はPDCAを回し、。

40段取りが良い人はミスを活かし、。

41段取りが良い人は時間満足度を計測し、。

42段取りが良い人は1時間以内で勝負をし、。

43段取りが良い人は簡易版マニュアルを作り、。

44段取りが良い人は忘れっぽく、。

段取りが良い人は頭がやわらかく、段取りが悪い人は頭が固い。

イソップ寓話『3匹のカエル』の話をご存じでしょうか。

3匹のカエルが牛乳の入った壺に落ちました。

1匹は悲観的なので、もうダメだと諦め、そのまま溺れました。

1匹は楽観的なので、なんとかなるさとのんびり構え、結局溺れました。

助かったのは現実主義のカエルで、自分にできるのはもがくことだと必死にやっていると、牛乳がバターになったので、バターを足場にして壺から出られたという話です。

3匹のカエルのうち、助かったのは行動したカエルだけ。

何にもしない2匹は溺れたわけです。

段取りの悪い人は、悲観的と楽観的な2匹のカエルに似ているかもしれず、共通するのは頭でっかちなところです。

もしも毎日残業続きだとしたら、問題を解決すればいいのに、「どうせ仕事量は減らせないしー」だとか「上司に意見具申したって状況は変わらないよ」などと、はなから決めつける人もいます。

そうはいっても現状を変えるのは面倒くさいもの。

かつて私も安泰を好み、今のままを保ちたい人でした。

大学生の頃はパソコンがまだ普及したばかりで、卒業論文は手書きでした。

その名残なのか、もうずいぶん前のことですが、仕事で原稿を書きはじめた頃、パソコンに向かうと調子が出ないのです。

ならば手書きをしてからパソコンで清書すればいいのだと、しばらく続けていました。

好きな作家の先生が、「パソコンだと文章が冗長になるので私は手書き派です」と答えたインタビュー記事を目にし、真似したくなったのも一因です。

でも、手書きは効率化とは真逆で、時間がかかって仕方ありません。

とくに原稿の一部を入れ替えるときは、パソコンなら「切り取り」&「貼りつけ」をすればいとも簡単なのに、原稿用紙だとぐちゃぐちゃになり、あとで打ち直すときに解読不能になってしまうのです。

困ってしまい、はじめからパソコンで書くことにしたら、そのうち慣れてきました。

手に入れた時間は想像以上で、なんでキーボードを叩くのを頑なに拒んだのか悔やんだほどです。

このように思い込みが強く(まさに私のことです)、こうしなければならないと決めつけたり、自己流を貫いて他人のアドバイスに耳を貸さない人は、頭が固い可能性が高いです。

妙なこだわりを持ち、こだわりを曲げずに融通がきかなくなると、私たちはなかなか変われずに損をします。

ロールモデルや目標になる人を持つのは良いことですが、その人のやり方が自分にとってすべて最適とは限らないので注意してください。

世の中は日々進化します。

かつてカメラ小僧のごとく、一眼レフカメラを趣味にしていた私ですが、フィルムやネガは減り、デジタルカメラ、やがてスマホのカメラが一般化しました。

フィルムやカメラのメーカーの中には、新たに医療機器や薬品、化粧品の分野に進出して成功したところもあります。

歴史や伝統に固執して、旧態依然を貫いたら置き去りになっていたでしょう。

先見の明を持っていて見習いたいものです。

段取りが良い人の頭は、やわらかいです。

彼らは、人は人、自分は自分と割り切り、新しいことをはじめたり、過去の慣習やしきたりにとらわれすぎずに変革しようとします。

変革しようとなると一時的に時間と労力はかかりますが、結果的に仕事がラクになるので勇気を持ってチャレンジします。

大きな損失を招くようなことがないのであれば、一か八かの勝負を楽しみます。

あなたも段取りを良くするには、やわらかい頭でいてください。

そして日頃から問題意識を持ち、「これは」と思うアイデアやワザを見つけたら、積極的に取り入れてみてください。

結果は急がず、試行錯誤やトライ&エラーを繰り返すこともお忘れなく。

そうやって小さな改善や創意工夫を楽しみましょう。

段取りが良い人は、従来のやり方に固執せず、柔軟な対応をする!

段取りが良い人はPDCAを回し、段取りが悪い人はKKDに頼る。

PDCAサイクルといえば、耳にタコができるくらい聞いた人もいるでしょう。

そう、Plan(計画)・Do(実行)・Check(振り返り)・ActまたはAction(改善)ですね。

段取りが良い人はPDCAサイクルが自然と身についているので、計画を立ててから仕事をし、終わるたびに反省をし、学びを次回に活かします。

では質問。

あなたはKKD法をご存じですか?これは、勘・経験・度胸の頭文字です。

ビジネススキルかと思って真剣に考えた読者の方がいたら、「な〜んだ」とがっかりさせたかも。

ごめんなさい。

段取りが悪い人は、手っ取り早くやろうとスピードを重視したり、勘や、これまでの経験、度胸に頼る傾向にあります。

ある職場で、2人の部下が上司から同じ仕事を頼まれたとしましょう。

2人ともはじめて経験する仕事で、やり方がよくわかりません。

まずは、段取りが良い人のやり方です。

初回は試行錯誤で時間がかかりますが、2回目以降は、きっと手早く要領良くできるようになります。

初回時に仕事をしながらササッと手順や留意点を書き留めておけば、次回同じ仕事をするとき、ゼロから考えたり思い出したりせずにスラスラと進めることができるでしょう。

さらに品質も高まります。

彼らはセルフチェックを怠らないのでミスを見つけやすく、たとえミスがあったとしても、次回はなくす方法を考えるからです。

この習慣が身につくと、上司からの手戻りや修正の指示がなく、一発OKが出る確率がグンと高まるでしょう。

一方、段取りが悪い人はKKD法が大好きです。

時間がもったいないとばかりに計画を端折り、いきなり仕事に取りかかります。

おまけに振り返りと改善は一切しません。

初回はともかく2回3回と同じ仕事を繰り返すうち、速さでも正確さでも段取りが良い人との差は広がる一方です。

PDCAサイクルは仕事をするたびに4つのプロセスを踏むため、一見すると面倒くさく感じるかもしれません。

でも、うさぎと亀のお話のように、ひとっとびでうまくいく仕事などそうそうないので、コツコツとやることが大切。

段取りが良い人は短時間で高品質の仕事ができ、段取りが悪い人はいつまで経っても長時間かけて低品質な仕事しかできません。

02項でも述べたように、若手社員の頃の私はスピード感ある仕事を心がけていました。

計画は立てず、書類も見直しませんでした。

勤めていた保険会社の損害サポートセンターには次から次へと自動車事故の報告が入るので、モタモタしていては仕事をさばけなくなるからです。

金融機関に勤めると、命の次に大切なのはお金なのだと教わります。

それなのに私は、お金にまつわるミスを繰り返しました。

おまけに根拠のない自信家だったため、反省すらしませんでした。

ある日のこと、上司から1冊のノートを渡されて「今日から毎日振り返りを書いて、ボクに見せてくれる?」と言われました。

交換日記みたいで恥ずかしい、仕事が増えて面倒くさいと思いながらも、徒然なるままに、その日の出来事を書いて提出するのが日課となりました。

翌朝出勤すると、ノートは私のデスクの引き出しに戻っています。

開くと、赤字でたった1行ですが、上司が励ましのメッセージを書いてくれていました。

「以前より示談交渉がスムーズにできているよ、その調子!」なんて具合に。

読んではニヤリとしたものです。

3カ月後、「交換日記は今日で終わり!」と告げられましたが、「これからは一人でPDCAサイクルを回そうね」という理由だったのでしょう。

若手社員の頃にPDCAサイクルが身についたのは、一生の財産でした。

今となっては各社の社長や役員の皆さんと出会う機会もありますが、優秀で活躍している人ほどPDCAサイクルを大切に守っています。

社歴が30年、40年あっても手帳などに計画やら振り返り、気づきなどをメモし、眺めては自分改善に努めていらっしゃいます。

あなたのPDCAサイクルにも終わりはありません。

とことん回して、回し続けて段取り力を高めようではありませんか。

段取りが良い人は、振り返りと改善を怠らない!

段取りが良い人はミスを活かし、段取りが悪い人は同じミスを繰り返す。

先日、セミナーに参加してくれた方が、ミスの経験談を話してくれました。

「複数名に個人情報を送るとき、封筒と書類を間違えてセットしてしまいました。

お客様からクレームが届き、ようやく誤りに気づきましたが、他人に知られたくない個人情報を漏らしてしまい、深く反省しています」このような失敗は、決して他人ごとではありません。

実は同じような失敗談をあちこちの企業や自治体で聞いたことがあるからです。

対策を伺うと、セルフチェックではムリだとなり、ダブルチェック、さらにはトリプルチェックをするなど改善や工夫をしているそうです。

ただ、人や時間を投入すればするほどコストはかかるわけで、ミスをなくすのか、生産性を取るのか、社内でせめぎ合いのようです。

そもそも作業量や数量が多ければ目検でチェックするには限界があり、チェックが形骸化する恐れもあります。

失敗談を話してくれたセミナー参加者によると、その後、ミスをなくすにはどうしたらいいか、社内で話し合いを重ねたそうです。

行きついたのは穴あき封筒に替え、宛名を印刷した紙を一緒に封入することでした。

その結果、封筒と書類を照合する手間は省け、宛名シールも要らなくなりました。

この企業ではミスをきっかけに、省力化も手に入れることができたのです。

仕事のミスをなくすために、企業や自治体で研修のお手伝いをしながら気づいたことがあります。

それは、段取りが良い人ほどミスをするやいなや上司に報告するということです。

そして、どうしたらいいのかを相談し、一緒に考え、二度と同じことを繰り返さないようにします。

対して段取りが悪い人は、ミスをしたら必死に隠そうとします。

上司に知られないうちに自分でなんとか解決しようとしたり、嘘をついて逃れようとしたりします。

はじめは小さな嘘で誤魔化そうとしますが、つじつまが合わなくなり、どんどん大きな嘘を上塗りすることになります。

完璧な人間などいないのですから、誰だってミスや失敗するのは当然のこと。

反省し、成長の糧にすればいいのです。

オズボーンのチェックリストをご存じでしょうか。

オズボーンは、ブレーンストーミングという会議の手法を発案した人で、次の9項目でアイデアを出すと発想が豊かになります。

ミスを改善するときのヒントになりますので、参考にしてください。

①ほかに使い道はないか─転用(Puttootheruses)②ほかからアイデアを借りられないか─応用(Adapt)③変えてみたらどうか─変更(Modify)④大きくしてみたらどうか─拡大(Magnify)⑤小さくしてみたらどうか─縮小(Minify)⑥ほかのもので代用できないか─代用(Substitute)⑦入れ替えてみたらどうか─置換(Rearrange)⑧逆にしてみたらどうか─逆転(Reverse)⑨組み合わせてみたらどうか─結合(Combine)例えば、先約がありスマホに予定を入力していたが、外出先で電話がかかってきたので、画面を見ずに、うろ覚えで「その日は空いています」と約束を交わしてしまった。

これと同じミスを繰り返さないよう、先ほどのチェックリストを使って解決策を考えてみます。

すると、「③変えてみたらどうか」約束を交わすときに記憶に頼らず記録を見る、「⑥ほかのもので代用できないか」いっそのこと手帳を使う、「④大きくしてみたらどうか」スマホより画面が大きいタブレットを持ち歩く、「②ほかからアイデアを借りられないか」デキる先輩のやり方を真似する、などと次から次へとアイデアが湧き出てくるでしょう。

オフィスワークにおいてもミスや失敗、クレームを糧にするほか、日頃から「不便」「不安」「不快」「不満」といった不をなくすには、どうしたらいいのかを考えて改善するのは付加価値の高い仕事となります。

「ピンチはチャンス」を合言葉にして、前向きに取り組んでいきましょう。

段取りが良い人は、ミスが起きたら必ずその都度改善策を考える!

段取りが良い人は時間満足度を計測し、段取りが悪い人は感覚に頼る。

PDCAサイクルは大事ですが、だからといって時間をかけすぎては困ります。

そこでCの振り返りと、Aの改善をいとも簡単にする方法、名づけて「時間満足度調査」をご紹介します。

まず用意してほしいのは、あなたの計画を見える化したものです。

手帳やカレンダー、TODOを書き出したメモやノート、デジタルのスケジューラー、いずれでも構いませんので手元に用意してください。

そして仕事終わりに今日の成果を振り返って、時間に対する満足度を書き入れてみてください。

評価は3段階で十分です。

◎〇△の3つのうち◎が最高点。

これは期待を上回る成果があったときにつけます。

締め切り日より前に書類を提出したとか、タスクを全部片づけたとか、本来業務(07項参照)に集中して仕事をやり遂げたとか、自分を褒めたくなるときは◎にしてください。

続いて〇は可もなく不可もなく。

どちらかといえば計画どおりに進んだとか、タスクを80%くらい片づけたとか、まぁまぁ合格かなと思えたら〇にします。

最後に△はいま一歩のとき。

本当はやりたかった仕事があるのに、結局手つかずのまま先送りしたとか、ミスをしてやり直しに時間を取られたとか、注意散漫でダラダラと時間が過ぎただとか、目に見える成果が現れなかったときは△となります。

振り返りの定番は日報ですが、文章を書くとなると正直なところ面倒くさいし時間がかかります。

そのかわりマークをひとつ書くだけなら数秒でできますね。

そうそう、この調査結果は誰にも見せることなく秘密にしてください。

1週間、さらに1カ月続けると、きっと◎の日が出てきます。

◎の日は、なぜ成果が高かったのかを考えてみてください。

要因として考えられるのは、あなたの段取り力にあります。

おそらく投入する時間を決めて守ったり、優先順位の高い仕事から着手したりしたのでしょう。

外部の要因もあります。

割り込み仕事がなかったり、あっても振り回されなかったのではありませんか。

さらに体調が良く気分は晴れやかで、周りの人との関係性も良い。

プライベートで大きな問題を抱えていないなど、仕事以外の要因もあることでしょう。

◎のついた日は、あなたにとって理想の1日なので、サンプルとして大切に取っておきましょう。

そして成功の秘訣を分析してください。

例えば、朝一番に優先順位が高い仕事から手をつけた、前倒しで仕事を進めたおかげでセルフチェックの時間が取れてミスをなくせた、アフター6に予定があったので集中して仕事をした結果30分で終わらせることができたなど、それらの成功パターンを今後も繰り返すといいです。

悲しいかな、△をつけた日も同じように△の原因を探ってみてください。

うまくいかなかったのはなぜでしょう。

朝からメール処理をして、それだけで午前中が終わってしまった、締め切りギリギリになって慌てて処理したせいでミスを指摘されリカバリーに追われたなど、原因がわかります。

これらはあなたの段取りが悪いパターンですので、繰り返さないよう留意すべきです。

このように物事は対比するのがおすすめで、理想の1日と残念な1日を見比べ、違いをハッキリさせましょう。

理想の1日は繰り返し、残念な1日は繰り返さないようにします。

私自身の時間満足度調査で◎がついた日は、生産性が高く、まぎれもなく本来業務で結果を出せた日です。

誰も褒めてはくれませんが、「やればできるじゃない」と誇らしい気持ちになりモチベーションの維持にもつながりました。

毎日というわけにはいきませんが、できるだけその日の仕事の進め方を踏襲するよう心がけています。

時間満足度調査のメリットは、限られた時間で成果を出すにはどうしたらいいか、もっと要領良く単純作業をこなせないかといった視点を保てることです。

あなたもぜひ試してみてください。

段取りが良い人は、成功パターンも検証する!

段取りが良い人は1時間以内で勝負をし、段取りが悪い人は時間無制限の勝負をする。

生産性とは投入する時間に対する成果です。

『労働生産性の国際比較2018年版』(日本生産性本部)によると、労働生産性とは、「労働者一人当たりで生み出す成果、あるいは労働者が1時間で生み出す成果を指標化したもの」となっています。

これを分母がインプット(労働投入量、労働者数または労働者数×労働時間)で、分子がアウトプット(付加価値額または生産量など)という数式でも表しています。

つまり、より短い時間でより成果を上げると、生産性が高い人になれます。

とはいえ私たちは成果を上げることを優先し、時間に対する概念は低いかもしれません。

そこで投入する時間を意識づけるために、おすすめしたいものがあります。

それはタイマーです。

時間を計るものにはストップウォッチもあるので、2つの違いについても触れていきます。

ストップウォッチとタイマーは、いずれも時間を計る器械で、両方ともスマホに機能としてついています。

違いはカウントアップか、それともカウントダウンかということです。

カウントアップとは1、2、3のように加算する数え方、カウントダウンは3、2、1のように減算する数え方を指します。

そしてタイマーにあってストップウォッチにはないものは、制限時間になると音やバイブレーションで知らせてくれる機能です。

学生時代、陸上競技のタイムを計るときはストップウォッチを使いましたね。

どれくらい時間がかかったのか、結果を知るのが目的だからです。

対してタイマーは、目標の時間を設定してから残り時間を知るために使います。

カップラーメンを食べるときは、お湯を注いでから3分間に設定し、「あと1分♪」などと出来上がりを楽しみに待つことがあるのではないでしょうか。

段取り力を高めるには、タイマーを使いましょう。

まず、仕事に取りかかる前には計画を立てます。

時間をたっぷりかける仕事なのか、それとも短時間でちゃちゃっと済ませる仕事なのかを見極めてください。

時間をかける価値があるか否かは、リターンを期待できるかどうかで決まります。

売り上げや利益、お客様満足度の指標で考えてください。

コストパフォーマンスという言葉はおなじみですが、タイムパフォーマンスの視点を持ち、投入する時間が適切なのかを考えると、時間のムダづかいを減らせるようになります。

タイマーで投入する時間をセットしたら、いざ仕事を開始します。

画面に残り時間が表示されるので、「あと〇分」と、常に時間を意識しながら取り組みましょう。

おすすめするからには、私もタイマーを愛用しています。

「書類を45分で作るぞ」と決めたらTODOリストに投入する時間をメモしてゲーム感覚でスタートします。

時間を決めないと、ついダラダラしたり、ほかのことが気になってやりはじめてしまうからです。

コツとしては、1時間以内の時間をセットすることです。

スマホでは、なんと23時間59分59秒までセットできますが、1時間以上にすると作業中に「まだ時間がたっぷりある」と勘違いしてしまうことがあります。

はじめはのんびり構えていて、あとで慌てる羽目にならないようにしましょう。

1時間では終わらない大きな仕事は、細分化するとうまくいきます。

仕事中にスマホ禁止という方は、パソコンの画面に表示された時刻をちらっと見るだけでも構いません。

とにかく残り時間を意識しながら仕事を進める習慣を身につけるのが狙いです。

研修では、「これからグループ討議を30分間行います!」と参加者の皆さんに伝えることがあります。

すると、いきなり討議をはじめる人が大半ですが、ときどきスマホでタイマーをセットする人がいて、そのグループは時間内に見事、結論を出して討議を終えています。

段取りが悪い人は時間に無頓着で、がむしゃらに仕事をします。

ノープランで行き当たりばったりです。

また、時間をかけないでいい仕事なのに、ムダに手間暇かけて取り組むため残業しがちです。

何事も投入する時間を意識すると、集中して取り組めるので、うまくいく確率が高まります。

今日からタイマーを使って仕事を進めましょう。

段取りが良い人は、時間設定をして緊張感を持たせる!

段取りが良い人は簡易版マニュアルを作り、段取りが悪い人は百科事典のように作る。

定型業務はできるだけ短時間でミスなく仕上げたいもの。

マニュアルがあるとそれが叶います。

料理を例にしましょう。

料理を作るとき、レシピがあるのとないのとでは大違いです。

レシピには材料がそれぞれ〇グラム、調味料は大さじ〇杯など分量まで正確に載っていて、手順は箇条書きでわかりやすい。

そのとおり進めれば、いつでも誰でも美味しい一品を作れます。

仕事に置き換えるとレシピはマニュアルで、型どおりの仕事をラクにしてくれる救世主です。

とはいえマニュアル作りに精を出そうとする人がいたら、「ちょっと待った!」をかけたいと思います。

「社内マニュアル部マニュアル課」にいるなら別ですが、多くの人にとって大切な業務は別にあるからです。

かつて私が働いた職場でも、マニュアルを作ることがありました。

各人が自分の担当業務を文章や図解にするのですが、あるベテラン社員は年間目標に「マニュアルを完成させる」を掲げ、来る日も来る日も熱心に取り組んでいました。

ある日、そのベテラン社員が上司に急ぎで別の仕事を頼まれたときのこと、「マニュアルを作っているので、できません」と上司にキッパリ断ったのを見ました。

結局、上司はほかの部下に仕事を振りましたが、マニュアル作りだけで毎日が終わるのはどうよと、私は首を傾げたことがあります。

段取りが悪い人はマニュアル作りを本来業務(07項参照)、はたまた手段なのに目的と勘違いし、百科事典のように数十ページにわたるもの、デザインに凝ったものを作り込みます。

この先みんなが使い続けるのならいいのですが、もし独りよがりでほかの人が見てもわかりにくい・役に立たないものとなれば、お蔵入りになってしまい、悲しいことにゴミ箱行きです。

段取りが良い人は、簡易版のマニュアルをササッと作ります。

ひとつの業務ごとに1~数ページ程度で収まるよう、ギュッとコンパクトに大切なことを絞り込みます。

そもそも簡易版なら作る人も見る人も短時間で済むでしょう。

ダラダラと書き綴ったものでなく、パッと見てわかるように箇条書きするなど、読む人・使う人の立場になっているのも特長です。

マニュアルの主な目的は業務標準化です。

組織では、たとえ人が代わっても知識やスキルの伝承が欠かせませんし、日頃から属人化しないよう、いつ、誰が仕事をしても同じ結果を出せるようにすべきです。

さらに生産性を高めるマニュアルにするには、手順だけでは物足りない。

ぜひ目安となる投入時間を書いてください。

実際にかかった時間と比べると、自分のペースが速いのか遅いのかがわかり、改善点があれば見いだせます。

ほかにはミスしやすい箇所やセルフチェックするときのポイントなどを加えるのもいいですね。

マニュアルは一度作ったら終わりでなく進化させましょう。

もっと効率的な方法に気づいたら、すぐさまマニュアルを直してください。

なお、マニュアルはプリントアウトせず、データで保存し、クラウドや社内イントラネットなどでアクセスできるようにしておくことがおすすめです。

テレワークで在宅やサテライトオフィスなど働く環境はさまざまなので、どこにいても仕事がはかどるようにしておきましょう。

マニュアルを作ると、担当替えや異動、退職が決まったときも慌てません。

そのまま引き継ぎ書となるからです。

どなたかに仕事を教えるときは、都度資料を作る必要がないので、ラクができますよ。

簡潔にポイントがわかるマニュアルを短時間で作ること。

日頃から習慣づけると、自分はもちろん、チームみんなの手助けになること請け合いです。

段取りが良い人は、読んだ人がわかりやすいマニュアルを作り、都度更新する!

段取りが良い人は忘れっぽく、段取りが悪い人は記憶が良い。

見出しを読んで、またも逆では?と感じる方がいらっしゃることでしょう。

いいえ、正しいです。

忘れてほしいこと、それは負の感情だからです。

人間なのですから、誰だって良いことも悪いことも起こります。

そのとき気持ちをどうコントロールするかが腕の見せどころで、日頃から危機管理のごとくスタンバイしておくと安心です。

段取りが良い人は、気持ちに浮き沈みがありません。

感情に流されず、表情や態度にも出さず、いつも冷静に仕事と向き合います。

あなたはミスをしたり失敗したり、相手の期待に応えられないとき、どんな気持ちになりますか?きっと悲しかったり落ち込んだり、自分を責めたくなることもあるでしょう。

反省するのは大事なことですが、いつまでも落ち込んでいては、ほかの仕事に支障をきたしてしまいます。

平常心でないと本来のパフォーマンスを発揮できず、また失敗を繰り返す心配があるからです。

プロとして働くからには、常に評価をされます。

人が人を評価する、定性でなく定量で評価するのはとても難しいことですが、いったんそれを受け止めなければなりません。

会社員であれば自分では最善を尽くしたと思っていても、会社からは目標を達成できたのか、お客様を満足させたのか、組織に貢献できたのかなどが、客観的な指標で判断されるのです。

講師をしていると、何をもって客観的な評価を受けるかというと、ひとつは受講者アンケートです。

これは研修やセミナーの主催者が、講師は5段階評価のうちどれかを参加者に問うものです。

5が大変良いだとしたら、1は大変悪い。

その理由を書く欄もあります。

アンケートは、講師本人にも開示されるのが普通です。

高評価や温かいコメントがあれば嬉しくなり励まされ、低評価があればご満足いただけなかったのだと気づきます。

もっとこうしたら、というご意見が改善のヒントになることもあります。

小心者なので、毎回アンケートを見るのは楽しみというよりも不安でいっぱいですが。

講師仲間の友人と食事をしたときのこと、彼女はいつになく浮かない表情をしていました。

理由を聞くと、前日に研修をし、終了後にアンケートを見たら2名ほどから最低評価をつけられ、その理由として「顔が嫌い」と書かれていたというのです。

彼女はあちこちで仕事の評判が高く、美人で性格も良く、私は大ファンです。

私の見方も当然ながら主観ですが、話を聞いて「研修の内容ならともかく、そんなの気にすることない!」と励ますことしかできませんでした。

一歩引いてみると悩む必要のないことでも、彼女のようにいざ当事者になると、そのことで頭がいっぱいになってしまいます。

そういう私も、やはりアンケートを読んで、ごく稀に人格を否定されるようなコメントがあると、しょぼんとして帰ります。

そもそも人は十人十色ですし、言論の自由もあります。

それに満足度100%を目指すとしたらハードルが高すぎてムリです。

そう頭ではわかっていても、以前は一喜一憂して気持ちの切り替えが下手でした。

今となっては年齢を重ねて少し図太くなりましたし、改善できることは素直に受け止め、心が傷つくことは忘れるようにしています。

組織に勤めると、業務分担が不公平だと感じたり、人事評価や異動発令などに納得がいかないこともあるでしょう。

ボタンの掛け違いや誤解によってクレームやお叱りを受けることもあります。

ならば万が一に備え、心に受けたダメージを回復する方法をいくつか用意しておきませんか。

お酒を飲んで誰かに愚痴を聞いてもらう、美味しいものを食べに行く、スポーツで汗を流す、コンサートやライブに行く、カラオケで熱唱する、ペットに話す、お笑いの番組を見て爆笑する、ほしかったものを買ってしまうなど、こうするとストレスを発散できる、というやり方をいくつか決めておくのです。

そのときは悔しくて悲しくて涙が出たとしても、時が解決してくれることもあります。

きっと悪いことの次は良いことが待っていますよ。

さあ、気持ちを切り替えましょう。

そして、段取り良く仕事をサクサクこなしていきましょう。

段取りが良い人は、失敗したことを引きずらず頭を切り替える!

 

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